オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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1977 Sega Price List (4):エレメカ系

2021年03月28日 18時30分01秒 | メーカー・関連企業

1977年のセガのプライスリストの記録第4回目は、その7ページから9ページ、及び12ページの、エレメカ関連です。例によって推奨サイズでなるべく大きく表示できるよう、各ページは上下に二分割しています。




7ページ。エレメカ機の価格一覧。このころは製品寿命が今よりも格段に長く、古いものでは60年代から販売されていた機種も複数見受けられる。





8ページ。下段の「セガ・カウボーイ」には、「このゲーム機で『タイミングゲーム』という新ジャンルを開拓」とある。ワタシは一度か二度遊んだ記憶があるが、どうすればよいのか、ゲームの要領が全く分からなかったが、タイミングゲームだったのかと今にして思う。姉妹機とする「セガ・ラウンドアップ」との違いは良くわからない。




9ページ。百貨店の屋上などにはよく「走行型乗物」が設置されていたものだったが、セガがこのジャンルにも手を出していたのは意外に感じる。その技術がのちの「体感ゲーム」に活かされたかどうかは定かでないが、少なくとも大型ハードの設計ができるという企業文化的な下地にはなっていたのではあるまいか。




12ページ。7号(現4号)対象機と、サードパーティー製と思しき機器。オリンピア期は、フルーツシンボルを採用していた「ゴールデン・スター」が掲載されている。筐体画像の「OLYENTAL」は、価格表の方は正しく「Oriental」と表記されているので、ミススペルであろう。

当時のAM業界と言えば、既にビデオゲームが台頭してきてはいましたが、AM市場のコンテンツとしてはまだエレメカ機の方が若干優勢だったように思います。1977年に開催された第15回AMショウに出展された遊戯機器を収録する「遊戯機械総合年鑑’78(全日本遊園協会出版局)」を見ても、「アーケードゲーム」の方が「ビデオゲーム」よりも先の掲載順で、掲載されている機器の点数も多いです。

今回は少し気になった二点を拡大しておこうと思います。一つ目は「パール・デンキ」と冠された「エアーファイト」です。


エアーファイトの筐体。

見たところビデオゲームのようです。ワタシもひょっとすると当時のゲーセンで見ていた可能性は感じますが、自信はありません。それよりも、「パール電気」がナニモノなのかがたいそう気になります。どなたか、この機械についてご存じのことがございましたらご教示いただければありがたく存じます。

もう一つは、二つの「ファイブスター」です。


「ファイブスターQ」(左)と「ファイブスター96」(右)

ワタシが知る限り、「ファイブスター」を名乗る機械は、この2機種以外にもう一つ、「ファイブスター」があります。「ファイブスター」と「ファイブスターQ」はどちらもプライズ機で、ワタシもリアルタイムで見た記憶がありますが、それがどちらであったかは記憶にありません。何しろ、とても景品が獲得できそうには思えないゲームだったので、プレイしたことがないのです。ファイブスターQは、タイマーを取り付けて一定時間以内なら何度でもやり直せる仕様に変更したもののようですが、やはりワタシの印象通り、めったに勝てない機械だったのではないでしょうか。

画像右の「ファイブスター96」は、説明によればオリンピアと同様の風営7号対象機のようです。盤面は「アレンジボール」(関連記事:シリーズ絶滅種:アレンジボールを記憶に留めておこう)に似ていますが、カードは3個あります。ワタシはこの機械を見たことがなく、どのようなゲームであったか見当がつきません。こちらについても、何かご存じの方がいらっしゃいましたらご教示いただけますようお願い申し上げます。