リッスン・トゥ・ハー

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大好き/ピンク/下着/清水くん

2010-02-11 | リッスン・トゥ・ハー
大好きなピンクの下着をつけて眠るのです。そうすると大好きなあの人に抱かれる夢を見るから。明日は学校でいいことがありそうな気がするから。早く起きて用意して、自転車に乗って学校に早めにつくと、清水くんがいて、「あれ、今日早いね」なんていつもだったら絶対に声なんてかけられないのに気軽に声かけちゃって、「ああ、おはよう、いつもこんなもんだよ、いつもは朝練してるから遅いように思われてるだけ」「へえ、そうなんだ、知らなかった、今度の大会どうなの?」「うん、いい感じ」「がんばってね」なんて言う自然な流れ、あたしはこれだけ会話を交わせたらもうしんでもいいわなんて、思わずドキドキとする。それからもあたしは早く起きて清水くんにあうために、でもなかなか朝練してるから会話する機会もなく、どうでもいい靖司なんかと馬鹿話するだけの毎日。一ヶ月ぐらいたった頃、朝教室に入るとまた清水くんがいて、「おはよう」「あ、おはよう、今日は朝練しないんだ」「まあね、たまにはいいんだ」「大丈夫なのそんなことで」「大丈夫大丈夫」なんて前と同じような会話してからおもむろに「好きなんですあたしとつきあってください」「いいよ」「まあ、あっさり」「だってピンクの下着でしょ」「もちろん」


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