リッスン・トゥ・ハー

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パン種とタマゴ姫

2010-11-21 | リッスン・トゥ・ハー
「パン種です」

「タマゴ姫です」

「ふたりあわせて朝食です」

「いやあ、寒くなりましたなあ」

「急に寒なったからね、もうすっかり冬ですなあ」

「冬いうたらぼくはこたつになべですわ」

「そらええねえ、でもぼくはこたつにはみかんや」

「あほか、こたついうたらなべやろうが!」

「なべなんかしてみい、こたつべとべとなるわ」

「そらオマエの食べ方がきたないだけや」

「いやいや、片付けも大変や」

「そういう問題やないやろ、風情やないか」

「そやろか、でもみかんもあうとおもうで」

「たしかにあう。それは確実や、しかし、なべや」

「頑固者やなあ」

「そうでもないで、ただなべや」

「まあじゃあなべでええわ」

「ほな、なべでいかしてもらいます」

「しかし、寒いね」

「さむないで」

「いやいやいや、なにかましてくれとんねん」

「さむないて」

「さっき寒いいうとったがな」

「あれは仮のぼくや」

「意味が分からん」

「これはほんまのぼくや」

「どういうこと?」

「鍋を好きなのが仮のぼくや」

「はあ」

「鍋を嫌悪するのがほんまのぼくや」

「じゃあ、今ならこたつにみかんか?」

「それは鍋や」

「なんでやねん」

「こたつときたら鍋や」

「仮と一緒やないか」

「よう考えてみい」

「なんですか」

「鍋したら、翌日の朝食はなんや」

「おじやですか」

「そやろ、そういうことや」

「いやまったくわかりませんわ」

「クリーミーで後をひきます」

「かかってへんで、いうとっけど」


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