リッスン・トゥ・ハー

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売春のライセンス、焙煎す

2011-02-24 | リッスン・トゥ・ハー
「来年からライセンスが必要になりましたので、取得してください」

「どこで取得できるの?」

「市役所です」

「市役所?」

「手続きができるようになっています」

「試験はあるんでしょ?」

「もちろんありますよ」

「市役所でできるの?」

「できます、なぜなら性的なことは何一つしないのですから」

「なにをするんでしょう?」

「筆記試験です」

「勉強?」

「売春に関することですから、勉強しなくても大丈夫でしょう」

「そうかなあ」

「そうですよ、2択ですし」

「2択?」

「3択かもしれません」

「3択?」

「4択の可能性もあるな」

「大事なとこだからはっきりして、何択?」

「じゃあ、2択」

「じゃあってなんなの、ほんとに2たくなんでしょうね?」

「2択です」

「で、どんな問題が出るんでしょう?」

「たとえば、おっぱいを描きなさい、という問題」

「2択ちゃうやん!絵?」

「描くだけですから、不正解はありませんよ」

「なんなのその試験」

「決めては試験に臨む姿勢です」

「やる気をだせばいいのね?」

「逆です」

「逆?」

「やる気は出してはいけません、むしろ途中で放り投げてしまいなさい」

「放り投げるって」

「文字通り答案用紙を放り投げます」

「放り投げてどうするの?」

「かったりーなあと言います」

「大丈夫なの?」

「大丈夫です」

「試験会場は凍り付くよね?」

「まあ、凍り付きますね」

「大丈夫なの?」

「大丈夫です、そのうち、係の人がやってきて別室に連れて行かれます」

「別室?」

「こっぴどく怒られます」

「怒られるんかい!」

「2時間続きます」

「嫌すぎるわ」

「3時間目に入った頃」

「ようやく合格?」

「怒る人が二人になります」

「救いないわ」

「3時間ごとに増えていきます」

「つらすぎるやろ」

「3日間続きます」

「苦行やないか」

「突如として終わります」

「精神的に限界やで」

「耐えれば合格です」

「無理」


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