リッスン・トゥ・ハー

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磨かれた床に造花の陰だけが映る

2007-08-14 | 東京半熟日記
(ほんのちょっち山口編2)

見ているのは、大きな空で自らが目指すものがこの空にはあると信じている目が輝いていて、でもそれはただ太陽が反射しているだけだから心配しないで、眼科医よ。

そうはいいましても、この輝き、これは自然のものではござらん、人口のものでござる。どうして急にハットリくんのような口調になるのですか。わからん、そういうブームが突如やってきたということに他ならん。そうですか。

少年は知らずに見つめる。坊主頭のねぎ畑である。

しぶきが上がって、全身はべたべたである。
船嫌!海嫌!山口嫌!となる前にシャワーでも浴びて、まっさらの下着つけて殿方を待つかんざしも挿さずに。

舟は見る間に進んで、いくつかの島をくぐりぬけて大津島に着きました。
揺れは最低限度であったため、わたしは酔い止め薬を意味に吐き出して沈めた。
やけに泡がたっていたのは、呼吸しているせいで、つまり生きているということで、そんなものをわたしに飲ませるものを生かしておくわけにはいかぬ、と感じていた。


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2 コメント

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坊主頭 (三四郎)
2007-08-14 21:56:25
夏の空、波しぶき、坊主頭と視線の向こうの船・・。

「寅次郎恋の波しぶき」・・どことなく昭和の香りが漂ってきます。坊主頭が後姿で語ります。
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Unknown (なゆら)
2007-08-15 00:40:03
男はあれこれいっちゃいけねえ、背中でかたりゃそれでいいんだ。

全く知らない子なのですが、一心に見つめていました。
見事な坊主だったので思わずぱちりと撮ってしまいました。

波しぶきがはじめは心地よいと感じますが、徐々にべたついてくるのには少々困りましたよ。

久しぶりに旅日記ほんのちょっとだけですが、山口編です。
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