蝉時雨は、耳を劈く稲光となりて 2006-06-21 | 若者的詩作 次第に暗闇となる空の広さ 走り出す蝉時雨は鳴り止まぬ 脱脂綿のような雲に被われて 突然、響く稲光が蝉時雨を凌駕し 汗で濡れたTシャツを照らし 脱脂綿から搾り出された強い雨に撃たれ 私の意識は遠ざかるのであります