W杯舞台裏でビールめぐる独米の争い
世界のスーパープレーに目が離せない展開が続くサッカーワールドカップですが、その舞台裏ではあの「ドイツ名物」をめぐって、し烈な争いが繰り広げられています。
熱い戦いが続いているサッカーワールドカップ、現地での応援に欠かせないのがドイツ名物の「ビール」ですが、そのビール王国・ドイツに殴り込みをかけようという海外のあるメーカーがあります。
そのメーカーとはアメリカの大手ビールメーカー「バドワイザー」。20年前からワールドカップのオフィシャルスポンサーとして名を連ねているバドワイザーですが、今回の参加をめぐってはドイツ国内から猛反発が起きていました。その理由は商品名が地元ドイツのブランド「ビットブルガー」に似ているからでした。
仕方なく、バドワイザーは地元メーカーとの共同参加を認め、事態を収めましたが、騒動の背景には「ドイツでの大会に海外ビールの参加を許すべきでない」というビール王国ならではの反発があったようです。
「(バドワイザーは)水っぽいし、味がないね」
「国民とドイツビールは切り離せない。つけ入るチャンスはないよ」
一方のバドワイザーの海外マーケティング担当者は「前向きに忍耐強く展開していきたい。消費者は日々の努力によって勝ち取るもの、これはその第一歩です」と話します。
各国の代表がそれぞれのスタイルで戦いを挑むサッカーの舞台裏では、大きなビジネスチャンスをめぐり各国の企業文化もまたしのぎを削っています。(15日03:40)