2007/09/12(水) TBS NEWS
海外メディアも「安倍総理が辞任の意向」を速報
TBSニュースで「海外メディアも「安倍総理が辞任の意向」を速報」していましたので、収録・編集し掲載します。
http://nawata01.eco.coocan.jp/07TV_movies/TBS/tbs_abe_20070912.wmv
安倍総理が辞任の意向を表明したことを、海外のメディアも速報で伝えています。
アメリカ・CNNテレビは、番組を一時中断し、ニュース速報として「安倍総理が辞任の意向」と伝えました。
また、ロイター通信とAP通信も速報で伝えたほか、中国の国営・新華社通信も、英語版で、日本のニュースを引用して辞意を速報しました。
2007/09/12(水) TBS NEWS
突然の辞任表明、首相の決断の背景
突然の辞任表明。安倍総理の決断の背景には何があったのでしょうか。
安倍総理は、ごく近い周辺に対しては、11日午後の段階で辞意を固めていたことを伝えていました。そして、発表のタイミングを探る中で、小沢代表が党首会談を断るというのがきっかけになると判断したということです。
与党首脳にも2日前に辞意をほのめかす発言を行っていましたが、このときは与党首脳が、「何で続投に同意したと思っているのか」と翻意を促したということです。
与謝野官房長官が会見で明らかにしたところでは、安倍総理は健康状態が大変厳しく、じっと耐えている状態で、仕事と健康の両立に苦悩していたということです。
健康状態に不安を抱えたままでは、自衛隊の給油活動の継続をめぐる国会での論戦を乗り切れないという判断と見られます。
一方で、安倍総理は参院選での大敗を受けて、もはや安倍カラーを前面に出した政権運営ができなくなったという現実もありました。所信表明演説の冒頭で反省を口にし、「美しい国」という言葉は1回、「再チャレンジ」という言葉は消えていて、今や総理として何をやりたいかということよりも、国民のためになることを最大限やるから、とにかく続投させてほしいという苦しさがにじみ出ていました。
体調と、安倍らしさを発揮できないことに加え、内閣改造も遠藤前環境相の問題で求心力回復に結びつかず、こうした状況の中で、追い詰められて辞任した形です。