2007年6月16日(土) 東奥日報
田んぼアートの富士山が裏返し
赤富士の位置が逆では-。田舎館村名物の田んぼアートについて、そんな問い合わせ電話が数件、村役場に寄せられていることが十五日までに分かった。デザインの都合から思い切って原画を改変したらしいが、「せっかく名画の忠実な再現で評価が高まってきたのに、ちょっと残念」という声も上がっている。
今年の題材は葛飾北斎作「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴(赤富士)」。向かって右側の田んぼに「凱風快晴」を“描いた”が、原画では絵全体の右側に描かれている富士山が左側に移動しており、写真用語でいう「裏焼き」になっている。
村役場産業課は「原画通りにデザインしたら、富士山が収まりきらなかった。絵の一部分にしようかという話もあったが、苦肉の策で位置を逆にした」と話している。
※写真=「田んぼアート」の「凱風快晴」。絵が「裏返し」にデザインされている
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070616111650.asp