悟りへの道標(悟った人の言葉を紹介していきます)

現在は主にニサルガダッタ・マハラジ(1897~1981)の言葉がメインです。みんなで悟りましょうヽ(=´▽`=)ノ

1979年9月19日「心の認識には、お前さんは影響されへん。お前さんは心を超えとんねん」

2016-09-22 06:15:18 | ニサルガダッタ・マハラジ
1979年9月19日

訪問者:2,3年前に集中行始めてん。暫くしたらそのおかげで、心操縦するフックとハンドル見つけてん。ワイは一定期間いっこの訓練し続けてんな。黒地の背景にいっこの物を心で映像化すんねん。他の一切のけてや。集中行って脳の皺そのものを変質させるくらい強力なもんやっちゅーことわかってん。この行続けてええんか?そんで最終的にはどないな結果なるん?

ニサルガダッタ:お前さんがお前さん自身を知らへんかったら、集中の結果わからんやろ。いっかい自分の自己知ったら、集中要らんくなるわ。集中は誰のもんで、何のためのもんや?

訪問者:心を一点に集中させる能力はな、どんな形の瞑想でも前提になるもんや。心静めれるいうんは、どんなタイブの悟りでもその基礎になんねん。なんでやゆーたらすべての想念は、想念の裏にあるもんが自身を明らめる前に根絶されなあかんもんやからや。せやからワイは瞑想学ぶん選んだんや。

ニサルガダッタ:何やお前さんが習得したいもん、達成したいもん、悟りたいもんって、瞑想とか集中によって生じるもんなんか?瞑想より前に、もうとっくにある存在あらへんか?

訪問者:せやな。

ニサルガダッタ:お前さんの瞑想からその存在が生まれるいうことはあらへん。それはもうとっくに在んねん。

訪問者:その存在曇らせる鬱陶しい想念あらへんかったら、もっと簡単にその存在と自己同一化できんねん。

ニサルガダッタ:「自分が達したい願っとるその存在に、自分は達しとらん」っちゅー想念だけがネックや。

訪問者:せやけどワイが今達しとんのは、集中行で心静めて心操縦できるようなったからこそや。

ニサルガダッタ:お前さんは自分の悟りとか理解として、自分の観念とか想像に自分で意味付けた通りのもん見つけんねん。

訪問者:瞑想は、不可欠な感覚を獲得しようとすんのに役立つっちゅーことが一般に認められとる。たとえば、「ワイはすべてに浸透しとる無限の光、”我在り”や」瞑想は、マハラジが指しとる境地の玄関に連れてってくれんねん。

ニサルガダッタ:せや。この瞑想はお前さんがサーダカになるよう導くやろ。お前さんは何を求めとんのや?瞑想って単に初期の境地やで。

訪問者:せやけど助けにはなるやろ?

ニサルガダッタ:サーダカは瞑想行せなあかん。お前さんが求めとるセンターに達すんには、瞑想は100%必要や。せやけど瞑想するもんは、瞑想よりも前におんねん。

訪問者:昨日の夜瞑想しとったら、質問より前の回答としてマハラジが言うたことが心に浮かんできてん。そんで「質問は、回答と触れて初めて生まれる」っちゅーことわかってん。そんでいっこ疑問が出てきたんや。マハラジが「ワイらは体やあらへん」て言うとき、体いうんは形のこと言うとるんか?

ニサルガダッタ:この体がどないして作られたんかっちゅー知識、何か持っとるか?

訪問者:体と意識は同時発生や。体より前の知識なんかあらへん。

ニサルガダッタ:なんでこの体が出てきたんか、どないしてこの意識がお前さんに現れたんか知らんとあかんで。

訪問者:正直にこの質問答えなあかんのやったら、ワイが知りたいゆーて求めとるもんは、相変わらずワイより前におんねん。

ニサルガダッタ:その地点、その質問だけを熟考せえ。この意識はどないしてお前さんに現れたんや?

訪問者:究極なる実在が宇宙のすべての微粒子ん中におるんやったら、いっちゃん微細な物質の体は究極なる実在ちゃうんか?

ニサルガダッタ:この体の原因はどんな微粒子や?答えあるか?

訪問者:体、世界、ジーヴァ、神の原因は、”我在り”や。”我在り”が生じたら、他もみんな生じんねん。

ニサルガダッタ:そんで?

訪問者:2つの流れの合流点として体が現れんねん。その流れに元から備わっとる知識が形を成すんや。そうやって体は生まれんねん。

ニサルガダッタ:胎児の9ヶ月間は、”我在り”いう知識あらへんかってん。”我在り”は、体が生まれた後に出てきたんや。

訪問者:ちゃうやろ。マハラジは「”我在り”は妊娠したときに創られる」言うとったやん。

ニサルガダッタ:受胎の瞬間、「ワイは存在しとる」いうてわかっとったんか?

訪問者:いーや。せやけどそれは、ワイがそんとき無能やっただけかもしれん。

ニサルガダッタ:母ちゃんと会うまで、何や知っとったんか?
教え込まれてから、「自分は赤ちゃんや息子や何や」いうて意識しだしてん。そんときまでは、自分のことも覚えとらんかったんや。

訪問者:それ前に言うたことと矛盾しとんで。

ニサルガダッタ:前言うたことぜんぶ、お前さんにまったく合うてへんねん。どっか放り。砂糖作っとる物質は、サトウキビん中にあんねん。砂糖食べて、茎捨てえ。同じで、今言うとることぜんぶ、茎からとった砂糖や。その甘さには名前も形もあらへん。”自分がおる”いう甘味を、お前さん知っとるし、ワイ知っとる。その味はどうなんのや?

訪問者:ワイは味わい続けんねん。

ニサルガダッタ:その味は永遠には続かん、終わりのあるもんや。いっかいこれ理解したら、お前さんの未来はどないや?

訪問者:未来は謎のままや。

ニサルガダッタ:その甘さに謎なんてありうるんか?

訪問者:その甘さはいつか消えるもんや。せやから甘さん中に謎なんかありえへん。その味が謎なんやなくて、味わっとるもんが謎や。味わっとるもんが意識なんか?

ニサルガダッタ:お前さんは知っとる。その答え知っとんねん。その味は五大元素の性質や。体の素が五大元素やねん。お前さんは体やあらへん。体と氣が合わさったもんが意識を生んどんねん。お前さんは意識やあらへん。お前さんは基礎原理や。そん中いとき。

訪問者:ここにおってマハラジが何度も何度もリピートすんの聞くんと、バッとそれに直面するんではまったく別もんや。初対面で完全にはっきりするわけやないねん。

ニサルガダッタ:誰が誰に直面するって?それぜんぶただの想念や。お前さんは何や理解しとるけど、自分が理解したもん認めれへんねん。せやから静かにして、それん中いとき。

ニサルガダッタ:どっから来たんや?(別の訪問者に)お前さんや。

訪問者:ラマナアシュラムからや。

ニサルガダッタ:そこでええサマーダーンあったか?

訪問者:サマーダーンが内なる幸せのこと言うてるんやったら、せや、めっちゃあったで。

ニサルガダッタ:不純物を取り除くために液体を沸騰させて、泡が生じなくなったら、その状態がサマーダーン呼ばれとるもんや。心ん中にヴリッティ(動き)がちょっとでもあるうちは、サマーダーンちゃうねん。

訪問者:まだ泡出とる!ディヤーナ(瞑想、熟考)が深まれば深まるほど、体は弱って苦しなんねん。その体調が心乱すねん。何かアドバイスくれへんか?

ニサルガダッタ:暫くはそんな体調出てくるかもしれん。ラマナ・マハルシでも昔体に苦しみあってん(焼けつく感覚)。そういうん怖がりなや。穏やかに自分の瞑想、学習、ナーム・スマラナム(名前を覚えておくこと)続け。皆それぞれサーダナの体験違うんは、道具のプラクリティ(本質)とグナ(性質)が違うからや。

訪問者:体と心を無視すんのに必要な勇気と内なる力を、ワイに授けてほしいねん。

ニサルガダッタ:ラマナ・マハルシへの信頼を絶対に揺るがんもんにして、自分の修行続け。ここ来て聞くのはええけど、お前さんのサット・グルはラマナ・マハルシやっちゅーこと覚えとき。

訪問者:ワイ明日ラマナアシュラム戻んねん。携帯できるプラサードに、マハラジのもん何かくれへんか?

ニサルガダッタ:ワイのプラサードはこれや…お前さんは何があってもラハナ・マハルシにプールナ、ニシュタ・バクティ(完全な、不動の帰依)持たなあかん。お前さんの信心は、雨にも晴れにも、喜びにも苦しみにも、生にも死にも揺らがされたあかん。お前さんはどこにも行く必要ないし、他のどの聖者にも会う必要あらへん。ラマナ・マハルシがお前さんのグルや。

訪問者:ここでマハラジの臨在ん中におるっちゅーことでどんな利益あるんか教えてくれんか?

ニサルガダッタ:計測不可能や。空間を計れへんのと同じで、サット・グル持てる幸運は計り知れへん。そのこと理解できたら、お前さんラッキーやで。

訪問者:ここ来る前は、ワイのハート凍っとる思っとった。せやけど今、偉大な解凍者の臨在ん中で融けとんのわかんねん。

ニサルガダッタ:何でも生じて消えるにまかせえ。お前さんはただの見張りや。この解凍プロセスに傷ついたり首つっこんだりしなや。それただのメンタルレベルのもんで、お前さんの自己とはちゃうもんや。心から生まれた体験はどんなもんでも、お前さんに影響与えることなんかできへん。お前さんは心の認識を、五大元素を超えとんねん。心は五大元素だけでできとんねん。