自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

九州男児

2011年07月05日 | その他 others
松本復興相が「失言」を批判され、陳謝したという。非難されることになったのは、宮城県知事を前に「なになにしろ!いいな!」という口調の対話であり、聞いていて不愉快になった。実にひどい態度であった。
 このことに対して本人は自分は九州人だ「けん」、口のききかたがぞんざいであるというような弁明をしていた。
 私の父は大分出身で、自分が九州男児であることを誇らしく生きた。私のDNAは半分は九州である。父は無骨なところがあり、声が大きく、直言型であった。確かに「男はかくあるべき」というような意識は強かった。それは「私欲を制し、公に生きよ」とか、「食べ物は作った人の気持ちがたいせつだから、うまいまずいは言うな」とか「男は心だ。身を飾るなど恥ぞ」などということであった。そういう意味で、確かに無骨さはあったが、そのことと人を見下したり、命令口調で話すというのとはまったく違う。感謝の気持ちをことばではうまくいえなくて黙って物を差し出すとか、本人のいないところに置いておくというような無骨さであった。むしろやさしい心根がそうさせていると思えるほどだった。
 松本大臣が九州人であるというなら、直ちに職を辞すべきである。そして理由を九州人であるところにもっていってごまかすべきではない。自分のしたことはいさぎよく認める、恥ずかしい弁明をしないのが九州人のよいところなのだから。
 明らかなことは、この人のしたことが、ただ口が悪いとか、無骨さ故ということではないということだ。この人の体質として、人間を格付けで見るところがあり、国が地方より偉い、偉い人間はなんでもできるという間違った考え方をつゆほども疑いをもっていないということだ。
 私は管首相をそれほど悪いと思っていなかったが(別の人が首相をしていたら、震災対策が画期的に違っていたと思えるだろうか)、こういう人を信頼し、大臣にしたということで大いに失望した。こうした人たちに政治を託さなければ鳴らない不幸を思った。
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