猪瀬自然乃会

天壌無窮

易経 占いについて No.⑦

2016-08-29 10:46:36 | 日記
「易占い」は 満開の花に冬の枯れ木を見る術です。
仏教 般若心経に「色即是空 空即是色」の言葉があります。
冬 木々の芽を割ってみても そこには花はありません。
満開の華やかな花を見た時には冬の枯れ木が想像できないでしょう。
天体の運行 四季の推移 大自然の流転。
ひとくちに表せば「天の時」と言えます。
時に会えば美しい花も開き緑の葉も生じるのです。
「易占い」はその「天の時」を予見する技術です。
真冬に満開の花を見いだし
花の盛りに枯れ木の侘しさをはかる術であります。
こうして時々刻々と移り流れる大自然人生の姿を
出現する前にとらえるのが「易占い」の本質であります。

No8に続く

易経 占いについて No.⑥

2016-08-01 09:43:12 | 日記
周より現在まで3千年の間 
「周易」が帝王の学として尊ばれたのも
天地自然の理法に叶い
個人 大衆の場合 保身術となり
君主の場合
天下を治める政策を作り出す源だったからだと言えます。

「易」という言葉の起源には3つの説があります。
第一は日に月を組み合わせた「日月説」
夜の陰を表す月 昼の陽を表す日 陰陽の象徴を表したとする。
第二は「トカゲ説」
トカゲ種のカメレオンは一日に12回 体の色を変えると言われている。
「易」は物の変化を示し表すのが主である。
英語では「易」changeと呼んでいるのはこの説を取ったのでしょう。
第三に「観測説」
「日をあおいで なになにする勿れ」
つまり人間が朝 空を見て天気の様子からその日の行動を判断した。

総合「易」という文字は「やすい」とも読まれます。

人生の行路が安らかで危険を避け暮らしやすいように
「易」の主たる目的だと 人間の念願を叶えるべく!


※画像は 故 猪瀬自然 いわき市湯本温泉神社
 「真剣歯止めの技」備前長船重光三尺二寸にて奉納の様子。