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エイビアリー視察 2012 まとめ

2012-02-27 06:29:38 | 今日の仕事
おはよりい!埼玉県寄居町の有限会社丸一養鶏場、"放し飼い卵 ecocco(エコッコ)"の一柳憲隆です。



今回の視察からもうすぐ1ヶ月が経ち、このレポートも今回でまとめとなります。視察スケジュールは、このあとドイツからオランダに渡り、株式会社三重ヒヨコの森専務のご厚意により、育種会社のヘンドリックス社訪問とベンコマチック社のシステムを利用したエイビアリー農場を視察しましたが、ちょっと時間をおいてレポートできればと思います。

1月末から2月にかけての、とても寒い季節の視察となりましたが、あとで聞いた話では、ちょうどその頃が今シーズン一番の寒さだったようです。帰国日当日に結構な雪が降り、離陸前の機内で2時間半待たされるというハプニングもありましたが、その日以外は天候にも恵まれて充実した視察となりました。

今回の視察では、機材の進歩や新たな情報などをこれまで具体的に書いてみましたが、一般ケージ飼育禁止スタートの年を迎えて、現在のEUの経済状況とまったく同様に、既に EU Directive を遵守している国と経済的理由や国民意識の差からまだ完全移行を終えていない国とはっきり二分しています。
現在でも移行していないことに対して罰則規定はなく、投資して機材を切り替えた生産者から不平不満がでるのは当然で、今後議論されると聞いています。
一方で2012年よりも先に切り替わったドイツでは、昨年の卵価が非常に低調だったようで、視察中に寄り道したスーパーでも、エイビアリー方式の6個入パックで2.3~2.4ユーロと決して高い売価ではなく、これもEU全体が完全移行しないための影響ではないかと推測します。



エイビアリー方式の根本的な飼育技術は、17年前に視察したときから現在に至るまでほどんど変わっていませんが、規制の枠内でより多くの羽数を多く飼うために機材がシステマティックに進歩して、生産者もその飼育技術を体得して、既に大ロット飼育を実現しています。
成鶏飼育では機材を切り替えればすぐに移行できますが、エイビアリーの肝は育成管理です。育成期に如何に鶏本来の行動欲求を満たすシステムに慣れることで、行動パターンや産卵パターンの管理が容易となります。このことはBig Dutchman社から以前からずっと言われ続けていましたが、ヘンドリックス社でも、育成の重要性が重要であると、今回まったく同じことを話していした。

日本で、エンリッチドケージを普及させるとすれば、まず既存ケージの育成管理で対応可能ですが、エイビアリーの場合は、成鶏農場が育成設備まで準備するのはリスクが高すぎます。例えば、いくつかの成鶏農場と育成会社がグループを形成し、販売もそのグループによるロット管理であれば、既存農場敷地内にエイビアリー農場1棟を運用することができます。
課題難題は多くありますが、中小規模の養鶏場のための経営革新のひとつの方向性でもあると思います。

5年先、10年先になるか分かりませんが、アニマルウェルフェアが消費者に認知されはじめると、エンリッチドケージかまたはエイビアリー方式がいいのかは、消費者が納得できた方を選択すればいいのであって、お互いの素晴らしいところを消費者にきっちり情報発信すればよいのです。
もちろん、現在の一般ケージ飼育は、消費者にご理解を頂いて選んでもらっているはずですが、アニマルウェルフェアという言葉そのものがほとんど知られていないのが実態です。

日本のケージ飼育による衛生管理は世界でも誇れる飼育管理技術であり、日本独特の鶏卵の生食文化を支えています。今後、日本の養鶏産業がどのような方向に進んでいくのか、様々な養鶏の団体で議論がはじまりつつありますが、このレポートがほんの少しでも養鶏生産者の皆様の経営判断する材料になって頂ければ、一生懸命書いた甲斐があります。


-アニマルウェルフェアの考えに基づき、にわとりの健康を通じて、人の健康へ貢献します。-

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