なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

当尾・浄瑠璃寺の夏

2022-08-26 05:33:34 | お出かけ

今日までお盆アーカイブです。
どうぞお付き合いくださいませ。

今年のお盆休みは11日から15日までの飛び石4日間。
あいにくのお天気が続き、さすがにお出かけ好きのなつみかんでも引きこもりの日々が続きました。
最終日の15日、久々に青空がのぞく晴天となり、家にいた星夫に「どっか行く?」と誘われました。
この日は朝散歩で東福寺にも行ってましたが、折角なので「じゃあ当尾行こうか」と。
お盆やGWでもそれほど込み合わず、家から1時間程度で行けるのでこういう時は決まって当尾行きとなります。

出発したのは1時半頃でしたが、途中高速の通行止めなどがあり着いたらもう午後3時前。
最近は早出、早帰りが多いので、ちょっと落ち着きません。
まずは浄瑠璃寺です。


山門をくぐると、タカサゴユリがお出迎え。
そういえば、途中の京奈和道の法面、タカサゴユリで白くなっていました。
色々言われていますが、こうやって見ると綺麗です。


ザ・夏の花のサルスベリも満開でした。
本当に名前の通り花期が長いですね。


時間が遅いので中には入らず、外から本堂に手を合わせます。
フヨウの花が咲いていました。


彼岸と此岸を隔てる池。
お決まりの灯篭越しに見える三重塔です。


やはり普通に見た方が・・・
端正な姿は、40年近く前に初めて行ったときの感動から変わっていません。


灯篭と三重塔と赤い弁天堂。
この伸びやかな景色に癒されます。
京都の端正なお庭もいいですが、自然に溶け込むようなお庭に惹かれます。


キキョウはもう終わりかけでした。


アジサイの名残花・・・


池の周囲を左回りに回ると、三重塔が見えてきます。
この青もみじと赤い塔の光景を見ると、何度行っても新たな感動が生まれます。


三重塔の前の急な石段は何度下りてもこわいです。
手すりがあればいいのですが・・・
正面に彼岸が見えますが、転げ落ちて彼岸にまっしぐら~はちょっと困ります。


とても怖いのに、石段にいたトカゲ(ニホントカゲ?)を撮ってしまいました。


頑張って下りたご褒美かな~
下の小さな湿地にこんな花が咲いていました。


ヌマトラノオです!
少しだけですが、咲いていました。
止まっている体の細い虫は何でしょうか?トックリバチの仲間?
→ヤマジガバチというジガバチの仲間だそうです。MIMI69さん、ありがとうございました!


白いゲンノショウコを見つけました。
この辺りにも白があるんですね~


見上げると、あったあった!
去年も見つけたナツハゼの実。ツヤツヤして綺麗です。


ヤマノイモ(左)とオニドコロ(右)が並んで咲いていました。
 

ということで浄瑠璃寺を後にし、茶店で少し休憩。のどの渇きをいやします。
ダイミョウセセリでしょうか。アジサイの葉に止まっていました。


お庭に咲いていたナツズイセンです。




別の茶店では、入り口でネコがのんびり・・・




シオカラトンボは相変わらずあちこちでお休み中~
ひょっとしてオオシオカラトンボ?


ツノナスの花。実が熟すと黄色くなり、花屋の店先で売られます。
別名フォックスフェイス。


カラスウリのアート


いつもなら、ここから石仏の道に向かうのですが、この時点で時刻は16時半。
翌日は仕事なので、あきらめて帰路につきました。
ということでやっとお盆までの記事は投稿完了!

【撮影:2022/8/15  京都府木津川市】

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今年もヤバい!山科川のヤナギバルイラソウ

2022-08-25 05:32:41 | 植物

今日もお盆休みのお散歩の記録からです。
もうちょっとだけ残ってるのでお付き合いくださいね。

さて、宇治川、近所の池や田んぼと並んで近場の散策場所のひとつがこの山科川です。
特に、宇治川との合流地点はほかの場所に花がなくなっても何かしら咲いている不思議な場所。
ところがコンクリートの三面護岸はとても暑く、炎天下に歩くのは正直無謀です。
この日はにわか雨の予報はありましたが、曇り空で少し気温が低めだったので思い切って出かけてみました。
というのも、あの花が咲いているはずだから・・・

駅を降りて、右岸沿いの歩道を歩いていると咲いてる咲いてる!
青紫の花が遠目でもよく見えます。


途中、昔より大きくて綺麗になった(ように見える)ヒルガオの花や、


あちこちに逃げ出して繁栄中のミントなど見ながら進み、


いつもの通り右岸沿いの歩道から階段でコンクリの高水敷(というのかな?)に下ります。
クズの蔓が階段にまで伸びているので、足を引っかけないようにしないと危ないです。


でそこで見た光景がこちら!!


ヤナギバルイラソウ(キツネノマゴ科ルイラソウ属)が満開!
ヤナギバルイラソウはメキシコ原産の半耐寒性常緑小低木。
思えばおととしの冬、ここで見慣れない細長い葉の植物を沢山みかけ、これ何?と思ったのが最初です。
その翌年、今回と同様の驚くべき光景を目にすることになりました。


花の色が涼し気で、病害虫に強く育てやすいこともあり、あちこちの庭で栽培されています。
おそらく最初はそこから逃げ出したんでしょう。
別名のムラサキイセハナビ、ヤナギバスズムシソウ。


一日花ですが次々咲くので春から秋までずっと楽しめます。
でも花の後できる莢には沢山の種が入っており、はじけて地面に落ち発芽します。
川沿いでよく見かけるのは、きっとその種が増水時などに流されて下流に運ばれるからでしょう。
(この場所も今はこんな感じですが、少し雨が続くとコンクリ部分は冠水します


今年びっくりしたのは、去年はほとんど見られなかった土手側にも沢山咲いていたこと。
この調子では、来年はどうなることやら・・・


それでも涼やかな姿に癒されました。
まあ考えようによっては、わざわざ植え付けなくても「お花畑」ができているわけです。
なんと楽ちんな・・・
この四姉妹、とてもキュートだと思いませんか?


こんな風に紹介すると、この場所にはもうヤナギバルイラソウしかないように見えますが、
そんなことは決してありません。
今回しまった!と思ったのはメハジキ(シソ科メハジキ属、在来種)の花後の姿を沢山見かけたこと。
やはり種が運ばれてきたのでしょうか。
来年はちゃんと確認したいと思います。
そうそう、下流の方にたった一つ花が残ったメハジキがあり、カメムシがくっついていました。


他に咲いていたのは・・・例の水色のケツユクサ。


いつも元気なユウゲショウ。


これは沢山咲いていました。


アレチハナガサ、花が終わりかけで、花穂がずんずん伸びて別の花みたい。


まるでサンゴかイソギンチャクのようで、面白い造形でした。


セキレイをあちこちで見かけましたが、みんな私の姿を見るや否やすっ飛んで逃げます。
一羽だけ少し離れたところに止まってくれました。
ハクセキレイの幼鳥?


暑さではあはあ言ってる?ずっとくちばしを半開きにしていました。


去年沢山見たカッコウアザミは花期が早かったのか、見かけませんでした。
この辺りでそろそろ山科川と宇治川の合流地点。
そろそろ堤防上に戻ります。
ここ数日のように強い雨が降ると、山科川からうまく合流できず水が淀みます。
そしてさらに雨が続くと、最後は溢れます。10年ほど前には実際に上流の方であふれて付近が冠水しました。


堤防沿いの道を歩いていると、見慣れない黄色い花を見つけました。
カセンソウでしょうか?それともオグルマ?
総苞片が披針形で先が細長くとがっているのがオグルマだそうです。


ということは、オグルマ(キク科オグルマ属)かな?
これだけ歩いていても、まだ初見の花、しかも在来種が見つかるなんて、ちょっと幸せ気分。


ということで、この日の山科川散歩はおしまい。
最初は曇っていたのに、途中結構日差しがでてきたりして、結局汗だくだくになりました。
夏場のお散歩は大変です。
(でも、行く)

【撮影:2022/8/13  京都市伏見区】

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東福寺を再訪、思遠池のハスに感動

2022-08-24 05:31:41 | 植物

昨日は少し思わせぶりの終わり方をしましたが、それというのも仏さまに付き物の花を載せたかったから。
その花とはこちら。


そう、ハスの花です。
でもこの花を見たのは、涼を見た日のほぼ一週間後、お盆真っただ中。
話せば長いことながら・・・

涼を求めてでかけた東福寺、日下門から入ったというのは昨日書いた通りです。
でもそこから入ると本堂の裏手にでてしまいます。
では正門はどこなのか・・・
実は東福寺には三門という巨大な門があります。
こちらは現存する禅寺の三門としては日本最古のものだそうで、国宝に指定されています。
とても貴重な門なので近づくことはできず、そこを通ってお寺に入ることはできません。
この写真が三門を本堂側からみたところです。


でもって、この門の向こう側には思遠池という小さい池があり、ハスが沢山が生えていました。
最初に行ったときはお昼過ぎだったので、ハスの花はみな閉じていました。
「もう時期が遅いもんね~」と思いながらよく見ると、まだ蕾が沢山!
そういえば今年はハスの花見なかったな・・と思うともういてもたってもいられません。
お盆休みの最終日、開門の8時半同時に再訪したというわけです。

今回は正面に三門と本堂を臨むことのできる門(勅使門)から入ります。
すると、斜め右方向に巨大な三門と池がすぐに現れます。



見ての通り、白いハスはほぼ終わりかけでどの花もぱかんと開いてしまい・・・


シャワーヘッドのような実になっているものが多かったですが・・・


淡いピンク色のハスの方はまだまだ綺麗。


一番いいタイミングの花を選んで撮ってみました。


まさに極楽!


ここまで美しい花が見られるとは思っていませんでした。
私だけではなく、訪れる人がみな感動して写真を撮っていました。


まだ蕾も沢山。
お盆は終わりましたが、地蔵盆のこの時期、多分まだ多少は咲いているのではないでしょうか。
(なかったらごめんなさい)


大満足で池を後にして・・・


本堂にちゃんとお詣りしました。
本堂は明治に火災で焼失し、昭和初期に再建されたものだそうです。
とにかく大きいです。
(2回目に行った日は曇り空だったので、こちらは1回目に行ったときの写真です。)

本堂脇のハス鉢の白いハス。


9時から通天橋が開くので人が集まってきました。
私はそちらは今回はパスして、庫裏で御朱印をいただきます。
本坊庭園も行きたかったのですが、なんせ朝の弾丸散歩の一環なので(笑)
休日朝のシンデレラはこの日もハスを見た後、朝10時には帰宅しました。

     

【撮影:2022/8/15  東福寺】

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京の涼をさがしに東福寺へ

2022-08-23 05:30:35 | お出かけ

「そうだ京都、行こう」のJR東海が企画した「京の涼をさがしに」。
わが奈良線沿線にある東福寺でその「涼しい催し」をやっていると聞き、行ってみることにしました。
東福寺といえば紅葉が超有名。
でもあまりに観光客が多いので、小学生のころ母に連れられて行って以来、行ったことがありませんでした。
(昔から人混み大苦手・・・)
まあ、今回はこの暑さですから人は少ないでしょう。
自宅からだと、JR利用で30分程度で行けます。
(しかも定期券使えるし~)

本題に入る前に、少しだけ東福寺の説明をば・・・
東福寺は、建長7年(1255年)創建の大寺院です。
奈良で隆盛を極めた大寺の東大寺と興福寺から一文字ずつ取って、「東福寺」。
臨済宗東福寺派大本山で、京都五山の第四位の禅寺なんだそうです。
伽藍は壮大で、かなり規模は縮小したとはいえ、今なお塔頭が25も(!)あるそうです。

東福寺には、JRか京阪電車の東福寺駅から歩いて10分たらずで行けます。
いくつかの塔頭を横目で見ながら進むと、雰囲気のいい木製の屋根のある橋が見えてきます。
臥雲橋です。


ここから、かの超有名な通天橋を見ることができます。
手前の緑が全部モミジです。確かに紅葉は見事でしょうね~


向こうからもこちらを見ていますね。


何枚か写真を撮り、先に進みます。
白壁がいい雰囲気。


しばらく行くと、左手に門がありました。
日下門という門で、お寺の横っちょから入る入り口のようです。


右手にお堂。
でもこれは本堂ではなく、禅堂なんだそうです。


まずは涼を求めて、通天橋に。
境内自由ですが、通天橋と庭園だけは拝観料が必要です。
入ると、早速涼がありました!
そうなんです。
通天橋でこのような風車が沢山・・・


風が吹くとくるくると回ります。


左手には沢山のモミジ。今は緑が涼し気です。
(暑いですけど)


この有名どころに、水色の風車や風鈴を飾って「涼」なんですね。
実際の見た目は涼しいのですが、写真が全然涼しげではありません(泣)


「そよ」


風鈴もあると聞いていましたが・・・ありました。
「ちりん」


それほど混んでいませんでしたが、途切れなく人が入ってきます。
運よく、人がいないところを撮れました。
これが通天橋!
説明が後先になりましたが、通天橋は 仏殿から常楽庵に至る渓谷・洗玉澗に架けられた橋廊です。


臥雲橋からも見えていた、辺りを一望できる展望場所。


向こうに見えている屋根は・・・


臥雲橋です。


庭の苔がビロードのよう。


突き当りまで進んで右に曲がります。
その先を左に曲がったところにあるのが常楽庵です。突き当りが開山堂。


右手が庭園になっています。


再び通天橋を戻ります。


橋の途中で、橋をおりて境内から橋を見上げます。
どこを切っても絵になりますね~


いたるところにカエデの緑。
分かりにくいですが、この写真の川のようなところが洗玉澗です。


真っ赤な建物が見えてきました。
愛染堂です。


通天橋を堪能し、橋を後にしました。
おっと、通天橋に行ってしまったので、本堂にお参りしていません。
巨大な三門や、蓮池もあるようです。
そちらの方に移動したのですが、わけあってその様子は明日・・・

【撮影:2022/8上旬 東福寺】

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向日葵は勝手気まま・高砂百合は不法侵入~宇治市植物公園2022/8中旬

2022-08-22 05:40:40 | 植物

予告通り、今日はお盆休みの炎天下に出かけた宇治市植物公園です。

とても暑いけど、建物の中にあるカフェでソフトクリーム食べようっと。
・・・途中、サギが沢山いて、宇治川畔でトラップされたのは一昨日見ていただいた通りです。
ということで、到着したらもう15時を過ぎていました。

急いで見て回ったら1時間かからないもんね~
なんか咲いてるかな~


お~、タカサゴユリが咲いています。
これって植えてないと思うのですが、園内あちこちで見られました。

木に止まっていたアブラゼミの体の模様がお面のように見えてどきっ


一見涼しげに見えるモミジゾーンですが、暑いのなんのって。


それにしても何も咲いてないですね。
おっと、キキョウが一輪だけ。


ツリバナの実が赤くなっていました。
なんとかして撮ろうと四苦八苦。汗が容赦なく噴き出してきます。
やっと撮れた!と思ったのですが、よく見たらピント甘々でした・・・


それでも落葉樹林ゾーンは1、2℃は気温が低い感じがしました。
気分だけかもですが・・・


さ~て、心して突入しなくては。
花と水のタペストリーのある花の広場には全く日陰がありません。
恐竜君は元気そう。


おや、ヘリポートにいつもの恐竜君が!
こんなところにいたのね~、君たちも暑いでしょう。


ここからはいろいろな花壇の花が植えられていますが、撮る元気なし。
チョウや~と撮ったのがこちらですが、イマ億。


お~!本日のハイライト!
キツネノカミソリが咲いていました!!


毎年ここに咲いていたのを忘れていました。
剃刀のように切れ味のいい花弁の形?よく分かりません。


近くにはカワラナデシコも。
今の時期の定番ですね♪


ここからラクウショウの園路を抜けて、修景池方面へ。
ムクゲはほぼ終盤・・・


ハスは一輪だけ。


修景池に何かいないかな~
去年は沢山チョウトンボ見たんやけど。


何もいませんでした・・・
ヒメガマとミソハギがぼうぼうに生えているだけ。


仕方ないので、元の園路に。
おや、なんだかごちゃごちゃと咲いているのは何でしょうか。
なんと、ヒマワリでした。
ヒマワリってみんな同じ方向向いて咲くんじゃなかったの~
もうやる気全くなし!みたいな感じで、てんでな方向を向いて咲いていました。


花は綺麗なんですけどね~(笑)
「私が代表ということで・・・」


いかんいかん、書いている方のやる気なさまで伝わっていきそうです。
ちょっとお疲れ気味のウサギのペーター君。
「ぼくも頑張ってるんやから、しっかりしいや!」
「はい、分かりました。ごめんなさい。」


ゴマギの実が真っ赤に熟していました。


トチノキの実が鈴なり!
沢山咲いた花が全部実になったようです。


ということでこの日の園内散策は1時間ほどでもう体力の限界。
そろそろ帰ろうかな~
あ!ソフトクリーム食べるんやった!
・・・
急いで、園内のカフェに行きましたが、無情にも16時で営業終了。
ガーン

「相変わらず、行き当たりばったりやな」


賢そうなネコちゃんに馬鹿にされてしまいました。
ということで、久しぶりの宇治市植物公園の園内散歩はこの辺で・・・

【撮影:2022/8中旬 宇治市植物公園】


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