なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

林下一面にマイヅルソウの絨毯~六甲高山植物園2023/5下旬(4)

2023-06-02 05:34:18 | 植物

ツツジ、湿原、高山と続いて、六甲高山植物園の最終回は「その他の花」です。
「その他」といっても、出てくる花たちはどれも素敵ですよ~
では、咲いていた場所、写真、花の名前と説明の順でご覧くださいね。

入り口入ったところで見たこの花たち。
いらっしゃ~い♡


なんと、アツモリソウ(ラン科アツモリソウ属)!
実は初見です。
こんなお花も・・・



この下膨れのお花は、アツモリソウ(ラン科アツモリソウ属)の園芸品種です。
鉢植えで飾られていました。
黒龍江という品種なんだそうです。

お次ロックガーデンに移動する途中で見かけたこちらの花。
あれ、どこかで見たことがあるような・・・
いえいえよくご覧ください、がっちりした枝に花が咲いていますよ!


スイカズラにそっくりなこちらは、キンギンボク(スイカズラ科スイカズラ属)。
似ているのも当然、同じ科・属ですね。
別名はヒョウタンボクで、二個くっついた透明感のある赤い実が生ります。
よく見ると、小さい緑の実が出来かけていました。
でもこの実、いくら美味しそうでも食べたらあかんよ。猛毒で生命の危険があります。

続いてロックガーデン。一つだけ出し忘れていました。
もしゃもしゃした赤紫の花ですが・・・


こちらは、ベニバナエゾチチコグサ(キク科エゾチチコグサ属)。
北海道の乾いた岩場に生えるそうです。初見でした・・・

お山の方に移動しましょうか。
こちらは何度も投稿しているのでもうご存じですよね!


全体が写っていなくてすみません。
白井塗装・・もとい、シライトソウ(シュロソウ科シライトソウ属)です。
暗い林下に咲いていると風情があります。

おつぎ、沢山の釣り鐘がぶら下がったような花です。
ちなみに、茎は丸くて角はありませんでした。


ナルコユリ!と答えてくださった方は半分正解。
ちょっと花が多すぎると思われませんか?
こちらは見た目の通り、大きなナルコユリ、オオナルコユリ(キジカクシ科アマドコロ属)です。
雨に濡れすぎてイマ億写真ですみません。

ということで、こちらもどうぞ。


こちらがナルコユリですね。
かなり可愛い感じです。

ナルコユリの近くに咲いていたこちら。花ではないのですが・・・


なんの名札もなかったのですが、ヤブレガサの新芽が少し大きくなったところでしょうか。
キク科ヤブレガサ属。
もし違っているよ~という方は、どうぞ教えてくださいませ。

森の方向に移動します。
なんだか熱心に写真を撮っている人の姿が・・・なにかと思って見てみると。


何でしょう??アブラナ科?いえいえちょっと違いますね。
名札を見ると「オサバグサ」。
なんと、ケシ科なんだそうです。
鯖の草かと思ったら、葉が機織りの筬(おさ)に似ていることから付いたそうです。
でも葉の写真を撮るのを忘れた上、「おさ」を知らないという詰めの甘さ・・

お次はラストです。オサバグサの後ろに写っている緑。
これこそ「六甲高山植物園の林床の花といえば・・・」のあの植物です。





小さい白い花が沢山咲いています。


もう夢中。


沢山撮ったのに暗くてほとんどがボツ写真(泣)
こちらタイトルにもあるマイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)です。
山に登られる方は、皆さん一度はご覧になったことがあるのでは・・・
日本全国の山地に咲くそうです。



名前の由来となったのは花ではなくてこの鶴が羽を広げたような葉。
つやつやした緑と、白い可愛い花がとても印象的です。
そして、この花が終わると丸い実が沢山生ります。
最初はうずら卵のようにまだら模様ですが、徐々に赤く透明になってきます。
ところがそのころになると食べられてしまうのか、一面の赤い実!には出会ったことがありません。

六甲高山植物園の植物、これでおしまいです。
最後に、今六甲高山植物園では「六甲山ボタニカルフェア 牧野の足あと~神戸で見つける博士と植物~」
が行われています。
園内にこんなお部屋が作られていたり・・・
(説明がなかったのでよくわからないですが、牧野さんのお部屋をイメージ?お洒落すぎかも)

牧野さんゆかりの植物をめぐるスタンプラリーがあったり・・・
(全部、押しましたよ!でもスタンプ場所が雨でずくずくで押しにくかった~)



これらは、六甲高山植物園の開園90周年を記念した企画なんだそうです。
開園当初牧野先生とのご縁があったそうで、
その資料の展示などもありました。
私はと言えば、グッズ(クリアファイルとタオルハンカチ)も購入して大満足でした~

牧野さんと言えば、らんまん、面白いですね。
梅雨入りしたので、雨の週末にゆっくり見逃した分を見てみたいと思っています。

【撮影:2023/5/20  六甲高山植物園】

コメント (18)
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