なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ハスはいずこに・・・~草津市烏丸半島

2019-07-25 05:34:03 | 植物

さて、「ハス見に行こう!」と星夫に連れていかれたその先は、滋賀県草津市烏丸半島。
ハスの名所・・・だったはず。



何もないやんか~
ちなみに、3年前、2016年8月初旬に行ったときはこんな感じ。
少ないとはいうものの、ハスの葉が随所にみられました。

     

湖に目を凝らすと、何やら赤いものが・・・
なんとあのやっかいなスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の卵がこんなところにも!!



がっかりして、ほかに何か咲いていないか散策することしばし・・・
いかにも外来種感のある花を見つけました。
後で調べて、ナガエツルノゲイトウ(ヒユ科ツルノゲイトウ属)と判明。
南米原産で世界的な侵略植物となっているそうです。



あとは繁殖力の強いナンキンハゼの花を見るばかり・・・



上の写真ではちょっと分かりにくいですが、雌雄異花同株で、上のほうが雄花、下のほうが雌花になっています。
雌雄の花が咲く時期はずれていて、同じ木で受粉しないようになっているようです。
下の写真では、雌花が開いたところです。

       

少なくはなっていましたが、やっぱりいました。
ひっそり隠れて咲いていた、見つけ次第抜かれて処分される特定外来生物。
オオバナミズキンバイ(アカバナ科チョウジタデ属)です。
綺麗なのですが、繁殖力の強さがあだになっています。



その近くで咲いていたこの花。一瞬気が付きませんでしたが、葉腋に小さい白い花が輪状に咲いていました。
これも外来種なのではと疑ってしらべたところ、なんと在来種のシロネ(シソ科シロネ属)でした!
結構背が高いです。

     

花のアップ(左)と、全体像(右)。もっとちゃんと撮ればよかった!

 

水辺に戻ってきました。
何もないように見えた波打ち際(琵琶湖は結構波があります)に、なにか打ち上げられてきました。
拾ってみると・・・あれれ、ヒシの実です。
撒き菱に使うだけあって、ものすごく尖っていて、ものすごく硬いです。
悪い人が来たら投げつけたら良さそう♪
と何個か拾って帰りました。



ヒシですが、ハスがなくなった琵琶湖にびっしりと広がっていました。
(最初の写真をご覧ください)



最初の謎の答えですが、この後「みずの森」に行ってわかりました。
琵琶湖の名物となっていたハスが、2016年(まさに私が以前行った年です)に突然全部枯れてしまったのだそうです。
地下茎(レンコン)を調べても、全部どろどろに消滅していて、再生の可能性はゼロ。
色々調べた結果、長年枯れたハスの葉が湖底に堆積し、酸素の供給不足になって枯死してしまったとのこと。
人為的なものではなかったようですが、ショックですよね。
今、自治体が中心となって復活のための研究が進められているそうですが、早期の解決は難しいそうです。
そんな中、市民参加で進められたプロジェクトとは・・・

(つづく)

【撮影:2019年7月15日 草津市烏丸半島】
     

コメント (8)
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