Le petit bois竜の棲む小さな森

竜のハルバードと庭の物語

透き通る春

2018年04月01日 | 庭の物語


春先に咲く花の、色合いと言うかニュアンスと言うか、他の季節の花々に比べて向こう側が透けて見えそうに透き通るような色が多いような気がする。あくまでも気がするだけであって、実際に透け透けシースルーという意味ではない。

なぜだろうか、と考えるまでもなく、それは春だからと独り合点した。寒くもなく暑くもなく乾燥してるわけでもむしむし湿度が高いわけでもなく、一年のうちで「ちょうどいい」季節。それは植物にとっても同じこと。

透き通るように感じるということは花びらが薄いということで、これが夏だったら強い陽射しと高気温にあっさり負けてすぐに傷んでしまうだろう。冬でも同様。乾燥した風や凍り付く低気温、霜や雪には薄い儚げな花びらは耐えられない。

桜の花びらも薄いからこそ、はらはらと散る風情がある。


さて我が庭のクロッカスが一斉に咲いた。昨年12月にパープルカラーばかり20球を仕込んだのである。色彩の爆発みたいだ。一輪の寿命は3日ほどだからこんなに咲いてもあっと言う間に終わってしまう。

クロッカスの合間に見える可憐な花はイングリッシュデージーの「アルムの空」という。アルム?ハイジかな?宿根草なのだが暑さに弱くて夏を越せない。でもこぼれ種から発芽して来年も思わぬ所から顔を出したりする。

話は変わるが、青系の色は他の色と比較して写真で忠実にその微妙な色合いを再現するのが難しい。真っ青なブルー、紫がかった青、青ざめたブルーなど、見たとおりの色あいが出ない。ここにアップしたものはうまく撮れたようで本物と相違ないと思う。少し赤みがかっているのは西に傾いた太陽のせいである。

再現するのが難しいということは、人間の目でも同じ理屈かもしれない。人の眼球だって有機的な機械構造なのだから、あなたと私の目の構造が全く同じでない限り、私が見た色あいそのものをあなたが見ているという保証はない。

でもそんなことを言っていたら話は進まないわけで、「綺麗な紫色のクロッカスが咲いたんです見てね」と単純明快なメッセージでこの記事を締めくくるとしよう。
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