ホフマンの舟歌

今日レッスンにいらした60代の生徒さんのレッスン曲は「ホフマンの舟歌」を

初心者用に簡単にアレンジしたものでした。

原曲をご存知ないということで、なかなかイメージがわかない様子だったので、

先週、レッスンの終わりにCDを聴いていただきました。

今日は、先週とは全く違う、情緒ある弾き方に変わっていました。

すばらしいですね

私は初心者であっても、ただ弾くのではなく、どんな曲かイメージしながら、

表情のある曲に仕上げてほしいと思っています。

大人の生徒さんは、たとえ、ピアノを弾いたことがなくても、これまでいろんな音楽を聴き、

いろんな人生を送ってきた。だから、音楽を感じることができています。

今日の生徒さんも、どんな風に弾きましょうか・・・ってお話をしたり、私が弾いてみせた

りすると、一回ですごくよくなります。

ブラボーです


ちなみに、この「ホフマンの舟歌」は、オッフェンバック作曲のオペラ「ホフマン物語」の

中の一曲です。夕方から夜にかけての時間帯の、たゆたうような水面をゴンドラが

すべるように進んでいく様子を感じさせますが、オペラの中では、ヴェネチアの

歓楽街の娼婦と歌う恋の歌のようで、甘く柔らかい感じのメロディです。


映画「ライフイズビューティフル」(素晴らしい映画です)の中の、

強制収容所の中で、主人公がこっそりアナウンス室に忍び込んで、

会えない奥様のために流した曲がこの「ホフマンの舟歌」だったと思います。