夏希の部屋へようこそ

性同一性障害の私がタイへ行って性転換したお話

仲良しのタック

2006-08-11 07:42:40 | 美人三人娘
クリニックで一番の仲良しだったタック、可愛くて優しくてすごく気が合いました。彼女は働きながら、大学でツーリズムの勉強をしています。日本語も勉強している頑張り屋さんです。私が男のままだったら、タックと結婚したいなぁ~

エピローグ

2006-08-09 17:53:52 | 性転換日記
 「ピーチェット形成外科クリニック」には、ウェブサイトを通して、毎日世界中からアクセスしてきます。私が滞在していたときには、ハワイ、オーストラリア、ケニア、アメリカなど世界中から患者が診えていました。S.R.S.,顔の美容整形、シワ取り、頭髪移植などのために訪タイされています。私は、初めは、インターネットにとりわけ興味はありませんでした。しかし、S.R.S.手術に憧れ、希望する私にとって、インターネットの情報が不可欠なことを痛感させられました。そして、インターネットお陰でドクターピーチェットを知り、S.R.S.(M to F)手術を受けることが出来ました。インターネットなくして今の私はありません。改名出来たのもインターネットの情報のお陰です。今では、大いにインターネットの情報を生活の中で活用して大変助かっています。私と同じG.I.D.の皆様それぞれの願いが叶えられ、幸福な生活を送られることを願って止みません。かくいう私も手術を終えたばかりで、新たに女性として仕事を探さなくてはなりません。道は大変険しいと思います。それでも第二の人生を何とか頑張って生きてゆきたいと思います。

5/13(土)  帰国の日

2006-08-09 16:35:02 | 性転換日記
 今朝九時にクリニックから空港への送迎の手配を秘書のマオさんに頼んでおきました。今朝は、早く起きて、スーツケースを整理して、朝食を取ってから、いつもより早くクリニックへ行きました。タックにコーヒーを入れてもらい一緒にタイドーナツを食べる。それからタックにクリニックの最後の消毒をしてもらいました。出発の時間が近づくにつれ、帰りたくない気持ちが強まります。「ありがとう!タック」あなたは、私に一番良くしてくれました。毎朝必ずコーヒーを入れてくれました。フルーツを剥いてくれたり、タイドーナツを勧めてくれたり、本当にありがとう。この前、あなたから「I like you.」と言われ、すごく嬉しかった。私の方こそ「I like you,too. You are kind to me. I like you,too. You are kind to me. I really like you.」と返事しましたね。私は、センチメンタルになって涙があふれてきました。ドクターピーチェット、ポッチャニーさん、暖かく接してくれたスタッフの皆さん、ありがとう。別れ際に、「Thank you! Dr. Pichet,I enjoyed staying here and spent unforgettable time, but I must say good-bye now.」と言うと、「I don't like good-bye. Please come again.」と言われ何か暖かいものを感じました。私はここバンコクで忘れられない素敵な経験をしました。一生心に残る思い出になるでしょう。私は、バンコクで過ごしたこの三週間を決して忘れません。さようなら、皆さんありがとう。またお目にかかれる日まで!

5/12(金)  性転換証明書

2006-08-09 15:21:00 | 性転換日記
 今朝消毒の後、コーヒーを飲んでいると事務のタオさんが「性転換証明書」を持って来てくれました。これからは、たとえ立ちはだかる社会の壁は厚くても、「自分の望む性で自分らしくしっつかりと生きていこう。」私は長い間、「性転換」に憧れていた。性転換したくても、私にはそのための情報がなかった。自分の心を押し殺して男として生き続けるのも限界だった。我慢できないことだった。「今の私が本来の私なんだ!」とつくづく思う。証明書を見つめながら喜びがこみ上げてくる。心の底からうれしい。この感激を決して忘れない。一生忘れないでしょう。明日は、いよいよ帰国です。過ぎてしまえば三週間はなんてあっという間で、少なくとも「あと一週間はここにいたいな~」が正直な気持ちです。
 午後からは、マオさんの運転で市内観光をしました。途中で雨が降りだしました。車に乗っていただけでしたが、かなり疲れてしまって、ホテルまで送ってもらってから部屋でぐったりと横になってしまいました。しばらく休んでから、時間があるのでベッドカバー、枕カバーの洗濯と部屋の掃除をしました。これで良し。その頃には、すでに雨も止んで、すっかり晴れ上がっていました。その後クリニックへ行って、夕方二回目の消毒をしてもらいました。
 夜九時過ぎになって、ドアをノックする音がしました。私はベッドで横になってぼんやりとテレビを見ていました。「こんな時間に誰だろう?」と思いながらドアを開けると、なんとティックでした。「どうしたの?」って私が聞くと、「毛布ない?」と尋ねるので、「ここにあるけど~」「貸してくれない?」「使ってないし、どうぞ!」ティックは毛布を持って向かいの部屋に行こうとしました。その部屋は、ハワイから来たおばあさんが使っていたのですが、なんとS.R.S手術をしたケニア人に入れ替わっていました。ティックによると、そのケニア人は、ポッチャニーさんに、「一人で寝起きするのなら故郷に帰る。」ってダダを捏ねたらしいのです。それで「ポッチャニーさんに頼まれて私が一緒に居ることになった。」と言います。それを聞いて私は、ちょっとあきれました。甘ったれのケニア小僧!
 夜十一時前になって、またドアをノックする音がしました。ドアを開けると今度はアンでした。「アン、どうしたの?こんな遅くに?」「枕ある?」「あるわよ」二つあった枕の一つを彼女に手渡しました。彼女も一緒にケニア人の部屋に泊まるそうです。やはりポッチャニーさんに頼まれたようです。もともとアンはクリニックに住み込みで主に掃除や雑用をやっている子で、朝早くから仕事しています。それで、私が「朝の仕事大丈夫なの?」と聞くと、「明日、朝早くクリニックへ戻る。」と言います。アンまで泊まらせるなんて、何と我儘なケニア人でしょう。

5/10(水)  朝のひととき

2006-08-09 13:29:01 | 性転換日記
 朝クリニックへ行くと、先ずタックがコーヒーを入れてくれる。それからフルーツ、ケーキ、タイドーナツなどいろいろ勧められる。それを頂きながら、ほんのひととき、みんなと雑談するのが何よりの楽しみになっている。すっかりみんなと打ち解けられた今、楽しく過ごしているとなんだか日本へ帰りたくなくなってしまった。出来ることなら、みんなと一緒にづっとここにいたいと思ってしまう。みんな暖かくフレンドリーで親しみが持てる。このクリニックのスタッフは一つの大家族のように仲良く、チームワークが良く、うまくまとまっています。アットホームでとてもリラックス出来ます。面倒見がよく優しく親切です。朝、ツァオと顔を合わせると、「おいしい」の合唱です。これが一つの朝の合言葉になっています。ツァオは、「おいしい」の物真似が一番上手でいつも私は大笑いします。

5/9(火) 日本の斡旋業者クリニックに現る

2006-08-09 12:20:21 | 性転換日記
いつも通りにクリニックへ行く。今朝もタックにコーヒーを入れてもらう。そして消毒、ダイレーションです。今日からダイレーターはNO.1からNO.2へワンサイズ大きくなりました。昨日までと比べて、痛みは少し楽になりました。午前10時前ティックが来て、「ポッチャニーさんが下で呼んでます。」と言うので、一緒に下の部屋へ行くと、日本の方が数人見えていました。ドクターピーチェットもいます。このクリニックのことを調べに来たそうです。私はここでの手術のこと、このクリニックの印象を素直に話しました。後でポッチャニーさんに尋ねると、名古屋から来られたということです。日本のG.I.D.のS.R.S.希望者を、タイのドクターに斡旋するビジネスを始めようと調査に来たらしいのです。私は今、日本のその筋の業者を二つ知っています。一つは大阪の業者、もう一つは、バンコクに事務所を構える業者です。

5/7(日) ダイレーションNO.1

2006-08-09 11:01:06 | 性転換日記
昨夜は、初めてよく眠れました。信じられません。夜中の12時過ぎから、午前4時頃までですが、それでも殆ど眠れなかった一昨日までと比べたら天と地の差です。眠れた分、体が随分楽になりました。毎朝クリニックへ行く途中、クリニックの近くでいつも犬に出会います。その犬は私を見ると必ずついてきます。初めは、相手にしなかったのですが、だんだん可愛くなってきて、あたしが手を振ると、尻尾を振って喜んでついてきます。
 朝の消毒後、ドクターピーチェットが傷口のチェックをします。それからダイレーターを私のあそこに強引にに入れてきます。ただでさえ痛いのに、それは苦痛で体がこわばり、おもわず「Pain」、「Pain」と叫んでも、挿入をやめてくれません。痛くても我慢しなくては、でも先生もう少し優しく入れてお願いだから!私は、最初「NO.1」の意味が分らず「何がNO.1なのかしら?」もしかして「私がNO.1」なんて勝手に解釈していました。結局ダイレーターのサイズのことで、それがNO.1からNO.6まであって、NO.1は一番小さいサイズのことだと分って、がっつかりしました。

5/6(土) 体の変化

2006-08-09 10:11:34 | 性転換日記
 昨夜はほとんど眠れませんでした。今までずっと食欲はなかったのに、夜中に突然食欲が出て、ヌードル、パン、味付けイカなど、残っているもの殆どすべて食べてしまいました。まるで別人のようです。それから、またベッドに戻って横になっていると、体中の肌がしっとりしてくるのを感じました。と同時に肉がストント落ちる感じがしました。とても不思議な感覚で初めての体験です。男性ホルモンの影響から開放され始めたのでしょうか?
 朝クリニックでタックにコーヒーを入れてもらい、飲んでからいつものように消毒です。朝の消毒は、最近はスタッフが毎日変わります。今朝の方は、パットという名のかなり英語の出来るそして人柄の良い方です。なぜか感激して、会話の途中で涙がこぼれ落ちてしまいました。帰国まであと一週間余りとなってしまいました。

5/5(金) 子供の日

2006-08-09 09:19:59 | 性転換日記
 今日は日本では子供の日ですね。こちらタイでも祝日で、国旗が掲げられています。今朝独りでクリニックへ行きました。サオにドアを開けてもらいました。タックが剥いてくれた夏みかんのようなフルーツとコーヒーとタイドーナツを頂きました。みんなと英語でおしゃべりしました。日本の「美味しい」という言葉をタイではみんな知っています。タイの人は「おいしい」と言うときに「お」に強いアクセントをつけて発音します。それは、日本人が平坦に発音するのと比べるとすごくユーモラスな感じがします。サオがテレビの「おいしい」の言い方を真似て、「お」に強烈なアクセントをつけて言うので、思わず大笑い。おかしくて仕方ありません。大受けするので、サオは繰り返します。それでまた大笑い。
 あそこの痛みは、突然津波のように、一日に何度も繰り返し押し寄せてきます。少し楽になったと思っても油断はできません。痛み出すと急に疲労感が出て、ぐったりです。大分タイでの生活も慣れてきました。お昼はレックに頼んでセブンイレブンで肉まんを買ってきてもらいました。私は、「パオツァイ」というピザまんに似たのがさっぱりとした辛味があって好きです。

5/3(水)  日本人ビジネスマン

2006-08-09 07:54:47 | 性転換日記
 バンコク滞在も10日目になり半分が過ぎました。ポッチャニーさんが「ショッピングセンターに行きますか?」と尋ねるので、「はい、行きたいです。」と喜んで答えたところ、「今日、アンは病院へ仕事に行くので、「ドライバーにショッピングセンターまで送らせます。」と言うことで、独りで行くことになりました。タクシーで帰れるように、クリニックの地図を渡されました。
 クリニッからハイさんの運転でショッピングセンターへ到着、お礼を言って別れる。昼食を取りに食堂へ行きました。お昼過ぎで相当混んでいます。空いている席がないので仕方なく相席しました。同じテーブルの反対側は、男性が座っています。しばらく食べていると、その人の同僚らしき人が来て話し始めました。すると日本語が聞こえてくるではありませんか。この人たちは日本人なんだ。日に焼けたその男性はタイ人と見分けがつきませんでした。私と同じ日本人だと思うと急に親近感が湧いて、つい話しかけてしまいました。「失礼ですが、日本の方ですか?」と尋ねると、「ええ、そうですけど」「私もそうです。こちらに体の手術できています。」と言いました。すると相手の方は、たいそう驚いて、「ええ?あっ、そうなんですか?」「そうなんです。」「いつから来られましたか?」先月の24日に来ました。」「ハアー、そうですか。私はコンピューター関係の仕事をしていて、出張でこちらに来ました。」「ゴールデンウイークなのに大変ですね?」「仕事なもんで」「タイ食はいかがですか?」「おいしく頂いています。」「私は口に合わなくてあまり食べれません。」と食事しながらしばらく会話しました。最後に「お話出来て楽しかったです。お仕事頑張って下さい。」「こちらこそありがとう御座います。」と言われて別れました。
 食後に、アイスクリームを食べて帰ることにしました。センター前のタクシー乗り場からタクシーに乗ろうとドライバーにクリニックの地図を見せましたが、ことごとく断られてしまいました。何故だろう。近すぎるのか?それとも場所が良く分らないのか?理由は良く分りません。仕方なく通りで流しのタクシーを拾おうと、歩き始めました。バンコクの五月の昼下がりの太陽は強烈でほぼ直角に降り注ぎます。今日は、暑かった昨日以上に熱く感じます。37度位はあるでしょう。焼けるような感じです。術後まだ日が浅く体力のない弱った体に、灼熱の太陽の下、日傘も帽子もないまま歩くのは自殺行為のようなもの。折からの暑さで、道沿いにはタクシー待ちのお客さんがかなりいます。通りに出たものの、クリニックの方向が分りません。空港と逆方向ということだけしか分りません。空港の標識を探しましたがありません。少し歩いて通りに立ってタクシーを待ちました。通るタクシーに手を上げても止まってくれるタクシーはありませんでした。それでもう少し歩いてまたタクシーを探しました。これ以上歩いたら体は持たないような気がしました。帰る道も分らず途方にくれている時、一台目のタクシーが止まりました。ドライバーに地図を見せながら、クリニックの通りの「スティサーン」と言いました。ドライバーは首を横に振り、走り去っていきました。仕方なく更に待ってやっと次のタクシーが止まりました。また断られるのではと思いながらも、スティサーンと言うと、乗るように言われたので本当に助かりました。
 クリニックに戻ると、ホッとしたせいかどっと疲れが出て、ソファーにぐったりと倒れこみました。今日は忘れられない冒険の一日となりました。