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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-13(lab)】悪い例-鳩時計みたいな小さい家-

2022-01-16 22:40:02 | ministock-13(lab)
年またぎでサッシのお打合せをしていまして、

昨年末はYKKさんのショールームに伺って、サッシ性能を体感していただきました。

昔ながらのアルミサッシが付けられたお部屋に入っていただいて、足元が底冷えする感じや窓際の寒さを体感していただきました。

ネイティブディメンションズでは、この冬に冷え冷えするサッシを標準的に採用しています。

ひえーる感じが伝わってよかったです。

その他にYKKさんのショールームでお打合せを行うと、ガラスの種類やサッシの開き勝手の種類、実際の開け閉めの重たさ、サッシの色を見ていただけるので助かります。

お打合せでは、南側の窓を3か所から2か所に減らして、2か所の内の1か所をさらに小さくしました。


南側の窓が小さくなって良かったです。
修正した図面が一番最初の画像で、これが南側の立面図です。

そして今日は玄関についてもお打合せしました。
ネイティブディメンションズの定番中の定番、

気密性も断熱性も全くない引き戸を選んでいただきました。

すべて予定通り、
年始のブログにも書きましたが、
いつも通りの設計です。

時代を逆行する悪い例にしか見えませんが、

誰にだっていいところがあるはず。
一つ一つの個性を認めてあげることが、設計を良くするんだと
金八先生理論でご提案です。

アルミサッシと玄関引き戸に関しては、玄関に断熱材をいれない半外空間にしているから。
ミニストック-13もラボを採用していただきました。
もう最近はミニストック=ラボみたいな認識になりつつあります。

玄関を半外にしている理由はこちら

南側の窓が小さくなった理由については、単純に南側の景色が良くないから。
近年のパッシブデザイン設計では、南面に大開口を取って冬場の日射取得により暖房負荷を減らすことが推奨されています。

もちろん私も大賛成。
先日お引渡ししたコラボ_08でも南面に大開口を採用しています。

だけど、南面がカーテンの開けにくい場所だったりしたら、そもそも日射の取得は期待できませんし、他の面で見たい景色があるのならそちらを優先するべきと考えています。

いつもこのブログで伝えていることですが、サッシの種類や窓の位置は徹底的にディスカッションして、本当に必要な窓だけを厳選します。

その結果、今回のサッシの数は家全体で8か所。
一般的な住宅の半分以下の数だと思いますが、年またぎで検討しちゃうほど厳選しているので、眺めもいいし、明るいし、風も入れられるし、物の出し入れもしやすいです。

今日外観が決定したので、今後外皮計算を行って、光熱費のシミュレーションを行います。

じっくり時間をかけて、ねちねち打ち合わせをしているので、生産性の低い悪い例とよく言われています。


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