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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】誰がために鐘は鳴る。-現代版最小限住居

2019-08-11 22:50:53 | ministock-03(modern)
昨日、ミニストック-03のアップデート工事を行いました。
そう、ここ最近このブログで一番流行っている「アップデート」

思い当たる節は設計打ち合わせ中にありました。

ミニストック-03は他よりもすこーし大きい76.1㎡です。
75㎡以上ある場合は断熱強化をお勧めしていますが、協議の結果、空間デザインの条件を付けて少し特殊なミニストックとしました。
結果、換気を含めた熱損失が111.45W/㎡Kで、冬期の全館空調が設計上6帖用のエアコン1台で賄えるような造りなので、ミニストック-03としてご紹介しています。

しかし、当時ゼロエネの補助金¥165万円をもらうために、ネイティブディメンションズ本来の姿であるべきのワンルームではなく、寝室と子供部屋をはっきりと分ける間取りにしました。
そう、机上の計算上ゼロエネルギーにするために寝室と子供部屋にわざと仕切りました。

しかし、住み始めてみて仕切りがあることが「仇」となります。

冬は勝手に暖気が上昇気流で家中を回るため温かくなるのですが、夏期の冷気は下に沈んでしまうため、2階で仕切った寝室や子供部屋にうまく空気が回らない事象が起きました。

正確に言うと、同じようなプランでも他のお住まいでは大丈夫だったりします。
何が大丈夫で、何がダメかというと、暑がりさんか寒がりさんか。

ミニストック-03のWさんは私が想像するよりも暑がりさんでした。

そこで、想定外でした。仕方ないですね、なんて言ったら私が設計した意味がなくなってしまう。
私の仕事はカタチを作ることではなく、住み手が快適に過ごせるようになること。

誰のための家かっちゅー話です。

そこで、大工さんに仕切られている壁に穴をあけてもらいました。


電気屋さんには、スイッチの増設。


なんか知んないけど、ちょーどいい位置にスイッチとコンセントがあったため、分岐して電源を取ることができました。
全部で4か所。
そう、すべての各室、4か所に都合よくいい場所に電源がありました。(日頃の行いの賜物という事で)

行った工事は、室内循環用の換気扇工事。


仕切られている部屋すべてに強制的に空気が回るように換気扇増設の工事を行いました。
改めて個室に何m3の空気が必要かを再計算して、各室に145m/hの空気を強制的に入れることにしました。
1台当たりの消費電力はわずか3.3Wなので、4台付けても13.2W。
24時間運転で1日あたり¥10
1カ月¥300です。

それまでは、個室で寝ると暑苦しく感じがあったとのことで始まったアップデートですが、工事を終えて、今朝Wさんに様子を伺ったところ、

「昨日夜夕方から出かけて、10時ころ帰宅して部屋行ったけど寒くもなく暑くもなくいい感じでした。寝た時は暑くなく朝方寒かったから成功かな。一週間様子みてまた報告しますね。ちなみに今日は六日町の登川河川公園でキャンプしてます。いいでしょ!」との事。


いい感じになってくれました!
朝寒くて布団にくるまる仕様!!!
つーか、キャンプ誘ってくれよー。

行けなかったけど。





補助金をもらうことが住まい手のためなのか。
申請上の性能値を上げて、他と比べて数値が高いことが住まい手のためなのか。

違う。

安全で、快適で、使いやすくて、格好いいことが住まい手のためであると深く感じたアップデートでした。


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