
ミニストックー15ではシステムキッチンを採用しました。
ネイティブディメンションズでシステムキッチンを採用する理由は明確で、TOTOのドレスアップウォール(壁付け水切り棚)と水ほうき水栓、すべり台シンクを使いたいから。
使い勝手でシステムキッチンか造作キッチンかを選んでいただいています。
使い勝手が理由なだけあって、対面カウンターは造り付けにしました。

加えて私が最近お勧めしているコの字レイアウトです。
こだわりはいくつかありまして、まず一つがミニストック-03をオマージュした使い勝手。
キッチンの背面収納ではなく、キッチンに向かう途中の動線に収納を仕込んであります。
理由は簡単で、キッチンに立っている人と動線が重ならないようにするため。

キッチンに向かう途中から使えるため、キッチンに立っている人、リビングにいる人どちらからも使いやすくなっています。
一つの家具ですが、使う方向を二つにすることが使い勝手の用途も増える素直な設計です。
もう一つはキッチンつきあたりのカウンターもステンレス貼りにしたこと。
コンロ回りの作業スペースとして使えるのは当たり前の理由として、
ガスコンロって隅にあるのが一般的ですが、つきあたりにカウンターを追加して炊飯器を置けるようにすると、炊飯時の蒸気をレンジフードに吸わせることができるようになります。
実はこのような使い勝手にするためにわざわざ一般的なシステムキッチンよりも短くして、造作カウンターを付け足しています。
システムキッチンのいいところと造り付けのいいところを素直に足しました。
最後はコの字型キッチンのデメリットを利用したもの。
デメリットとはコーナー部分の使い勝手が悪い事。
これをなんとか使ってやろうとは微塵にも思わずに素直に諦めました。
コーナー部分には穴をあけました。

今ほど炊飯器を置けると伝えたコンロ脇の入隅部分の下です。
覗くと床下が丸見えになっています。
ほこりが落ちにくいように素直に立ち上がりをつけておきました。

この穴は床下の空気を循環させるためのものですが、建築工事としてはただの穴でやめています。
住まわれてからこの下にサーキュレーターを置いてくださいと伝えました。
こんなイメージです。

無印のDCモーターのサーキュレーターあたりがおすすめです。
日本全国どこでも買えて、消費電力が少なくて、風量も多い。
気密や断熱層を貫通する場所はしっかり大工さんや電気屋さんに工事してもらう必要がありますが、性能に全く影響ない場所はオーナーさんに用意してもらった方が、
買い替え、交換が楽!
壊れたらポチればいいだけ。
我が家も使っています。

こうすることで床下の空気を強制的に循環することができて、空調効率が良くなります。
メリットは体に当たりにくいところで気流を発生させているので不快に感じにくい事。
さらに一日の電気代が10円程度のサーキュレーター。
エアコンはサーキュレーターよりも風量が弱く電気代が高いので、その弱点をカバーさせる素直な設計。
っていうか、床下が1mあるからできる素直な設計。
人生において素直は大事。
その人生を形作る住まいにも素直な設計は必要なのではないでしょうか。
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