
事件現場はここ

新幹線の高架下にある一軒家。
外壁にチークが張ってあるのがすでに怪しい。
しかも土砂降りの今日、濡れた枝をかき分けながら通り抜けないと入口にたどり着かないので、建物に入るまでにびしょ濡れになってしまう。
写真中央付近にある黒板に「andwood」と書かれています。
今日の午前中、素敵なご夫婦といい年したおっさん二人でフローリングの打ち合わせが行われました。
次々と珍しいフローリングを見せてくるおっさんA






※上6枚はすべて今日ご紹介いただいたフローリング。画像はandowoodホームページより引用
ご夫婦の目はハートになりっぱなし。
おっさんBもハートになりっぱなし。
全般的に明るめの色がお好みでいくつかご提案していただきましたが、その中から選んだのがこのオークのフローリング

オークはとても人気のあるフローリング材です。
ネイティブディメンションズでも、過去の採用率は一番です。割合的は約半数。
じゃぁ、ふつうじゃんってなるんですが、これがちと違う。
オークは、ふつうこの色出ないんですよ。
もうちょっと金色というか「キングオブフローリング」感丸出しの色なんです。
ところがこのオークは、すっごく乾いた色味でかなり派手な節があったりワイルドな柄なんですが、色味がサラッとしているためワイルドっていうよりもナチュラルっていう表現が正解の質感。
私が過去一番愛しているフローリングをおっさんAことandowoodの遠藤さんが作ってくれました。
というのも、この色を出すフローリングの出会いは過去にもあって

だったり、

だったり。
プリント系のフローリングや1mm以下の突板のフローリングは、10年も過ぎるとボロボロになりますが、無垢フローリングや厚板の突板フローリングは一生ものです。
そのお住まいを建て替えたとしても、そのフローリングを剥がして移設できるように、接着材を使わずに張るくらい長持ちしますし、毎日触れるものだけに愛着が湧きやすい材料です。
よって、肌触りとか、傷がつきにくいとか機能的な部分も大切ですが、先入観なしでパッと見「あ、好き」って思えるものをお勧めしています。
これがフローリング選びの極意。
そして実は、ミニストック-04でもこのフローリングを使うんですけど、
まさか、遠藤さんも作っているとは知らなかった。
これを出してきたとき、ちょっとびっくりしました。
フランスのオークで作りましたって言われて、二度目のハート。
おっさんAとおっさんBは、たまに昼酒ランチを楽しむ仲。
枝をかき分けないと入れないアプローチも私のもろストライク。
きっと何かが通じたのかもしれません。
こりゃ、ふつうじゃない。