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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

ちょうどいいんじゃないでしょうか。

2019-06-26 22:55:30 | 建築構造
あっつくなってきましたが、やっぱりホットコーヒーを飲むとホッとします。

最近、キャンプで余った豆をミルで挽いて、1杯分のコーヒーを入れるのが習慣になっています。

1杯分の豆を挽いてる間に、1杯分のお湯がちょうど沸いて、1杯分のドリップでコーヒーが落ちるのを眺めています。

もう、何もかもがちょうどいいんです。時間の流れ方がすごくちょうどいいんです。
欲張らないちょうどよさって大事ですね。



そんなちょうどいいコーヒーを飲みながら何をしているかと言うと、新しい物件のプランニング。

相変わらず柱の位置だけでプランを作っています。
つまり、お部屋の配置柱の位置窓の位置耐力壁の位置家具の配置をすべて同時進行で考えています。


で、使い勝手は頭の中で「スモールスズキ」がお部屋の中をちょこちょこ歩いて動線を確認するので、紙に描くのは「柱の位置」だけ。

どうしてここまで構造を重要視するかなんて当たり前すぎて説明しませんが、
今日のお話は、私がなぜ、柱だけを描いているのか。

それは、柱の直下率を確認するため。

柱の直下率とは「1階と2階で柱の位置が同じ場所の柱の本数」を「2階の柱の本数」で割り算したもの。

構造計画における超基本中の基本、第一歩。
資格がなくたって誰でも確認できます。(設計者が柱の位置を決めていれば)

熊本地震以降、誰にでも分かる簡単な目安として、柱の直下率60%以上が地震の影響を受けにくい目安と言われるようになりました。(昔から言われてたけど、数十年目にしてやっとフィーチャーされるというギョーカイ。しかも建築ギョーカイ発信ではなく、メディア発信というところに闇を感じます)

今回の間取りはどうでしょうか。
上の画像の赤丸が1階と2階が重なっているところ。
2階の柱全21本中、19本が1階の柱の上にあります。

その割合、90.47%


耐力壁に関しても、同様の検討ができて、同じく60%以上が目安となります。
耐力壁に関しては、構造計算によって確認することになりますが、計画段階での直下率は92.85%という驚異的な値。

つまり、ほぼ揃ってるという事。これで梁がだいぶ小さく済むようになります。つまり、コストダウンが図れているという事。
2階の室内に建つ柱は4本に納めようと思います。

そして、吹き抜けが2階床面積の24%を占めるという「もろミニストック」なので、目標耐震等級は2といったところでしょうか。力業で耐震等級3行けそうですけど
、そこはヒアリングして決めたいと思います。

まずは入口段階で設計者が全体について「狙い」を持っているか。意匠だけとかじゃ狙いを持ってるとは言えません。それだと構造や温熱が後付けになっちゃうから、ちょうどよくなくなる可能性があります。

全体を計画して初めてちょうどいい住まい(※)ができます。

(※)ちょうどいいとは、見た目、使い勝手、コスト、耐震性能、温熱性能、耐久性、劣化性能、維持管理性能すべてがちょうどいいことを指します。
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