
ミニストックはワンルーム型のお住まいをご提案しています。
理由は、長く住む時間を考えると
①新婚二人暮らし・・・数年
②子供が生まれて家族が増える・・・20数年
③子供が独立して二人暮らし・・・・ウン十年
二人暮らしの期間がきっと長いからワンルームで不自由ないですよねという発想。
私の勝手な印象で、住まいづくりって子供の教育や成長を考えた結果、自我の確立やプライバシーの確保のために仕切りを設けるケースが多いんじゃないかと思うんですが私は逆。
子どもの教育と成長、自我の確立、人のプライバシーを邪魔しない距離感(自分の守り方じゃなくて、人の邪魔しない価値観)は親が教えるものと思っているのでむしろ壁はない方がいいと思っているくらいです。
とはいうものの、それを押し付けようは思っていないですし、先の人生なんて読めません。
だから、川の字にも寝られるし、個室にもなる設計は先日の記事だけでなく、基本すべてのお住まいで行っています。
このブログをよく読んでいただいている方にとっては、「鈴木も子供部屋の事考えているんだ」と驚かれるかもしれない今日の記事です。
一昨年竣工したミニストック-14

2階のほとんどが畳敷きというなかなかのワンルームっぷり。
畳って枚数数えることで広さが分かるので、仕切る目安もつけやすいです。
こちらのL型のお部屋は将来、ご夫婦と子ども部屋2つに分割可能

既製家具で仕切ることもできますし、ふすまやカーテンで仕切ることも可能です。
とにかく将来の自分の考えなんて見当もつかないので、その時考えましょうという設計。
仕切りたいと誰も言わなければこのままで大丈夫です。
昨年竣工した桜咲く公園脇の小さい家は7帖のお部屋がありますが、

実はこれを将来2分割する予定
こちらは、ふすままたはカーテンで仕切れるご提案をしました。
動線はちょっと変わっていて、

奥まで進んでからUターンする方式
これにより完全には仕切れていませんが、寝るスペースは誰にも邪魔されない空間を確保しています。
勉強は二人仲良くしてねというメッセージも込められています。
世の中にはスタディスペースとかほにゃららコーナーとかが子供部屋とは別にありますが、こちらはプライベートスペースでもありコモンスペースでもある、いつも通りの一石二鳥の設計になっています。
今年竣工したミニストックー15の子供部屋は、

すでに高校生のため仕切る選択をしましたが、T君自ら障子を希望。
仕切り方としては一番気配が感じる仕切り方です。
加えて障子より上の天井までの隙間はオープンにしました。

と、一応目線を切ることができる程度の仕切り方で、完全なプライバシーじゃないじゃんと思われるかもしれませんが、
子供部屋を作る理由って「集中できるように」っていう理由もあると思います。
この時、完全に仕切っちゃうといくら計画換気が正しく行われていても、1-2時間もすればCO2濃度はあっという間に1500ppm近くになることでしょう。
これじゃ全く集中できない。
完全に仕切らない理由はCO2濃度を上げないため。
集中できる子供部屋を提案しているのでした。
理由はいろいろあって、何を選択するかはそれぞれで構わないんですが、知らぬが仏で家建てちゃうと後悔しか残らないので、可能性を一通りお伝えしています。
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