
昨年の3月から打ち合わせを続けてきたミニストックー17・18
一つの敷地に「小さな親世帯」と「小さな子世帯」を建てる計画です。
理由は半年前にすでに解説済みで、あれから粛々と打ち合わせを重ねています。
そして、子世帯はなんとミニストックー04のオマージュ
っていうか、丸パクリ。
Tさんからミニストック-04のまんまで、というご要望をいただきました。
じゃぁ、打ち合わせすることなんてないでしょと思うかもしれませんが、これがネイティブディメンションズ品質。
細かい使い勝手を徹底的に確認します。
言うならば、
「あなたの当たり前」は「私の当たり前」と同じですか?
の確認。
バイブス合うから、ま、いっしょ、って感じでふわっと終わらせるわけにはいきません。
まずはミニストックー04の使い勝手について再確認。
ミニストックはワンルームのお住まいで我が家は家族全員川の字で寝ていますが、決してそういう縛りを設けているわけではありません。
2階はこんな感じのワンルームです。

正真正銘壁の仕切りが一切ありません。
柱が6本建っているだけ。(ちなみに3本はダミー柱で、構造柱は3本のみ)
これを既製品の家具で仕切ります。
例えばこんな既製家具

この家具を①と名付けましょう。
この空間を家族全員川の字で使うとこんな感じ、

我が家の場合、川の字が確定していたため、一部造り付けとしています。
これが例えば4人家族で上の子が一人部屋が欲しいといった場合は、こうなります。

①を間に挟んで仕切ります。
この時、他の部分は壁を建ててもいいし、ふすまで仕切ってもいいし、カーテンでも仕切ってもOK。
その時の気分で決めてください。
その後、下の子も自分の部屋が欲しいといった場合は、こうなります。

物干しスペースを一時的に2階の廊下に移動して寝室を作ります。
これで3部屋完成。
この期間はおそらく長くても10年はないはず。
これがずっと続くわけじゃないというのが、人生の大きなポイント。
そして、子供が独立したらこうなります。

ちょっと暮らしにゆとりが生まれますが、この暮らしが人生で一番長くなります。
これも人生の大きなポイント。
つまり、川の字で家族仲良くの暮らしもできれば、
プライバシーを重視した暮らしもできるということ。
これがミニストックの幅。
っていうか、今更お伝えすると、ミニストック-17は04の左右反転プランです。
そして、話は突然変わりますが、設計には社会性が必要です。
個人宅であっても、外観は街並みを形成する一部にもなるし、エネルギー消費量は地球の環境問題にかかわります。
全館空調できる家をエコハウスなんて呼びますが、少ないエネルギーで全館空調できるだけで、全館空調の目的は室内の結露を防ぐため(※)です。
つまり、家をカビさせないため。
世の中、「全館空調を希望する方」もいれば、「別に全館空調まではこだわらない方」もいます。
しかし、「カビる家」と「カビにくい家」どちらがいいですかと聞いたら、おそらくほとんどの方がカビにくい家を選択すると思います。
全館空調できる家とはそういう家です。
そして、カビさせないために全館空調するんですけど、
使っていない部屋も空調するのって「エコなの?」って思っちゃうんです。
だからミニストックは長い暮らしの中で世帯人数が変わっても常に部屋を使い切れるように設計しているんです。
無駄空調をしている部屋がないんです。

エコでしょ。
川の字で寝るのも、個別に寝るのも自由。
カビにくくてエコなのがミニストックです。
とても暮らしやすいです。
※ヒートショックを防ぐ目的もあります
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