native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-13(lab)】日陰-鳩時計みたいな小さい家-

2022-05-12 22:16:21 | ministock-13(lab)
今回のキャンプは結構寒暖差が激しくて、

日中は24-25℃くらいまで上がったので日陰+サングラスが必須状態。

ところが夕方過ぎになると一気に涼しくなるため
太陽を浴びるためにタープから出て過ごしてました。

夜になると10℃くらいにまで下がるので、火が必要になります。
焚火を囲んでたわいもない話をすると、心も体も温まります。

日向だったり、日陰だったり、どちらも大事。

今、ギョーカイは日向が大注目を集めています。
建築確認申請において、木造の小規模な建物は審査機関が審査するまでもないから「設計者の責任」で建築基準法に適合しているか判断しておいてください、というルールがあります。

世間では4号特例と言われています。

これのリーダーが構造計算。
住宅レベルだと、構造計算は確認申請書に添付する必要がないんですけど、これが「住宅は構造計算をしなくていい」という風に誤解されてしまって、構造計算をしない住宅が当たり前のように建っているのが大昔から問題視されていました。

それがやっと構造については、特例から除外されるような動きが見え始めました。

これは皆さんにとって喜ばしいことなんですけど、相変わらず4号特例で審査から外れる法律も残り続けます。

例えば、採光、居室の換気、レンジフードの換気、排煙、内装制限など。
専門用語すぎて、「なにそれ」って感じだと思いますが、とにかく建築士は法チェックする内容が多いんです。

これらは審査対象からは外れるけど、設計者の責任でちゃんと法に適合しているか確認しておいてねっていう項目です。

もちろん確認していますし、図面にも記載しています。

理由は、審査のために図面を描いているわけではなく、オーナーさんに説明するためだったり、工務店さんに作ってもらうために図面を描いているから。

図面を抜粋してみました。
ちょっと見にくいと思いますが、寝室に法規上光を取り入れるのに必要な窓の大きさは、1.07㎡なのに対して、6.92㎡の有効開口面積がありました。

基準法よりも約7倍の面積

窓からの換気については、0.38㎡の開口部が必要なのに対して、1.15㎡設けてあります。

次にLDKに光を取り入れるために必要な窓の面積は、
3.32㎡の開口部が必要なのに対して、10.81㎡の有効開口面積があります。
こちらは約3倍の大きさ。

窓からの換気は1.16㎡必要なのに対して、1.23㎡でした。

換気は別な法律で機械換気が義務付けられていて、そちらで2時間に1回家中の空気が入れ替わる様に設計してあるので、窓からの換気は必要最小限でOKと考えています。

窓からの光も照明があれば無理に必要ないって解釈できますが、人としての尊厳を保つためにって個人的には解釈していて、居室には窓があって光を取り入れるべきです。
だって、光の入らない部屋で過ごしてくださいって、なんか嫌じゃないですか。

ただし、浴室やトイレは常時過ごす場所ではなので無理に必要ないと考えていますし、建築基準法でも特に水回りには規定がありません。

そして、法律よりも7倍、3倍とたっぷりの光が入り込む設計となっていますが、実際に採用している窓は9枚だけ。
その内、寝室とLDKには、上記の計算の通り4か所しかありません。

少ない枚数で最大限の効果を出します。
もちろん光だけではなく、景色を眺めるためだったり、災害時の逃げ口だったり、法律で求められていること以外のことも検討した上での結果です。

日の目を見ない法律にも光を当てて、
最小限の窓で最大限の光を取り入れるのがミニストックの間取りです。

コメントを投稿