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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-13(lab)】負けられない戦い-鳩時計みたいな小さい家-

2023-02-01 20:37:26 | ministock-13(lab)
気密測定器を眺める大工さん

気密検査が大工さんのモチベーションになってるってすごくうれしいです。
和室が減ったから?
腕の見せ所はどこだ?
気密だろ!
ていう理屈かどうか分かりませんが、

いい現場だなってしみじみ思いました。

その勝負の結果がこちら
総隙間相当面積12cm2=家中の隙間をかき集めた面積が3cm×4cmしかないってこと
それを実質延べ床面積74.41m2で割り算すると
相当隙間面積は0.16cm2/m2(四捨五入して0.2cm2/m2)

超いい成績でした。

さらにすごいことが。
隙間特性値が1.0

これが何を意味しているかというと人間レベルじゃもう隙間はふさげないよっていうことを示しているんです。

手の施しようがないレベル
(使い方が間違っているような)

そして、この気密性能は大工さんを筆頭に電気屋さん、設備屋さんのチームワークがあってこその成績
こちらガス管。
PF間で先行配管して丁寧に気密を取って、その中にガス管を通して、隙間をコーキングで埋めています。

電気工事も同様
PF間で先行配管して隙間をコーキングで埋めて、

中に通した線との隙間もコーキングで埋める丁寧さ。
工事中、ガス管や配線ってあっちに動かしたりこっちに動かしたりするので、最初に気密工事をしても触ると気密処理したところがはがれやすくなるんです。

壁の中は幾重にも材料が重なっているので、手の入らないところが剥がれちゃうと補修できなくなります。

だから、先行配管をしていつでも補修できる位置で気密を取れるようにしているんです。

はっきり言ってここまでする必要はないかもしれません。
だけど、こんなに丁寧に作業をするチームの家に住みたいなって思いませんか。

私は住みたいです!

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