志情(しなさき)の海へ

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大城立裕先生にお正月のご挨拶にお伺いしました。大きなノロ殿内の息子だったのですね!

2019-01-03 02:15:43 | 日々の記録・備忘録

最新の小説集『あなた』が評判の大城先生はいつでもお元気でいてほしい方です。小説に中城のノロ殿内の息子だったお父様のことやお母様のことが書かれていますね。以前もノロ殿内のことをお話していたのですが、記憶の中で蘇った当時の殿内のスケッチをご自分で描写していますね。

北中城村が編集した報告書『ノロ』の中に過去の記憶をたどって記された屋敷の絵図を見ると、いかに豊かなノロ殿内だったか、わかります。屋敷の中にアシャギがあるのですね。

お聞きしたかった事は1961年にすでに『シラノ・ド・ベルジュラック』を翻案した『月夜の人生』を書かれていたことです。その手書きの原稿についてでした。長いオリジナル戯曲のエキスを琉球の歴史にうまくそわせる形で沖縄バージョンの戯曲にしているのです。鈴木忠志さんたちより早い時期に翻案したことに驚きました。西欧と日本の文化衝突・受容・融合・異化を描いた鈴木作品とは異なり作家として素直に作品のまさに焦点を切り取っているのです。

主要なお話は実はもっと他の点にあったのですがーーー。年の初めに大城先生にご挨拶し、お話することは、実はささやかなことばの中に見えなかったものが見えてくるのです。沖縄文化を象徴する作品(小説・戯曲)やエッセイ、論評を書かれている大城先生は沖縄の宝ですね。

北中城村教育委員会編集『ノロー沖縄県北中城村「島袋のろ殿内資料」を通して』ー 2017年3月


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