志情(しなさき)の海へ

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「今帰仁由来記」や古堅さんが新報で提起した問題など、組踊を見る知識人たちの頭の固さ?

2011-12-01 19:56:23 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他

(今帰仁由来記、丘春の佐辺良和は超素敵で、アヤーの嘉数道彦、真玉津の金城真次さんです。
           そして臣下の知名剛史さん!若手が頑張っていました!)


沖縄国際大学の狩俣恵一さんの「組踊は学びの芸能だ。娯楽性を楽しむものではない。ブームではなく祖先が受け継いできた文化を学ぶ方向へ持っていくべきではないか」のご発言にびっくりした。そもそも歓待芸能であり酒座の場に供用された芸能なんですよ。初元に戻るというのは国立劇場を酒座の場にして芸能を楽しむということになります。

それから古典音楽の素晴らしさ、唱えの美しさ、8886のリズムの心地よさ、カラフルな衣装の素晴らしさ、いいですね。しかし、忠臣蔵もそうだが、人が人を殺す、仇討に熱狂する文化も面白いですね。古典組踊を復元するという時、どの辺までですか?王府時代6回の仮設舞台での組踊冊封です。王府時代の組踊についての研究は深まりを見せていますね。しかし仮設舞台とお座敷芸ですね。冊封使の来琉は23回でその内組踊が披露されたのが6回の冊封でしょうか?1800年は公には公演されていないことになっているのですが、何らかの形で、つまりお座敷で披露されたことがあったでしょうか?六ヶ月から八ヶ月の琉球滞在の間に何回か7宴だけではなく、組踊が御殿や殿内や那覇の士族層の家でも上演されたことがあったのでしょうか?意外と遊里のお座敷でも唱えられたかもしれませんね。部分を抜き出して酒座で演じられたり、歌われたりの可能性は大ですね。そして?近代ではそれ以上に上演はされているのですよ。←それも、地方の民俗芸を含めてですね。

娯楽ではない組踊ですか?娯楽ですよね。歓待芸能です。どこかおかしい言辞です。宜保栄治郎さんの説は筋は通っていますよね。ただ古典回帰の色が濃くなって面白くない!ですね。

(週日の水曜日にもかかわらず大勢の観客がつめかけました!感謝!)
組踊でおおいに殺戮も学べるのです!仇討は素敵なことです!みなさんリベンジしましょう!リベンジの心理を学びましょうですか?それは皮肉だけれども、おかしい所がまだまだ沢山ある組踊研究のようです。御冠船踊りの修復もどの辺まで?現在の組踊劇場は必要ないですよ。もとの仮設舞台に近い劇場を創立しましょう!それでこそ文化の本筋に戻ることです。

さて期待した「今帰仁由来記」は台詞が単調で味わいがなかった。現代演劇をやっている若者たちの「尚徳」の方が遥かに面白かったのはなぜでしょうか?所作やバカらしいマルムンの演技だけで見せるのはね、もうどうもですね。組踊のきらきら星3人は確かに良かった。しかし、台詞の面白さを生かせない史劇ですか?それから方言セリフ劇ではありません。沖縄語セリフ劇です。琉球語セリフ劇でもいい。解説では方言セリフ劇としていますね。それを沖縄語セリフ劇にできないだろうか?

県立芸大も国立劇場の調査専門部局も沖縄方言を推奨されていますね。ユネスコが独立言語に認定したにもかかわらず、独立言語沖縄語や琉球語ではなく、方言です。この意識の中からは将来的に誇りある琉球・沖縄芸能のルネサンスは遠いですね。ウチナーグチを話す空間・場を押し広げなければ芸能も文化伝統の砦にはなりえないですよね。差別された方言のウチナーグチではなく、誇りある沖縄の言語で語り書いていく方向性を求めたいですね。しまくとぅばという変な名称も折衷主義の悲しさです。沖縄の哀しさですね。

(歌劇夫振岩は女優陣がとても頑張っていました!)

今論文の注を付けていて、その最中に書いている。もっと書きたいが、自ら自らを卑下していく文化は滅びますよね。方言ではありません。独立言語です。大学の知識人の言辞が正義でも真理でもないのですよ。恵一先生のおことばを大事にする琉球新報記者古堅一樹さんです。何を考えて彼のことばを表に出したのでしょうね?

それから中央の視点だけから見るのも危険ですよね。琉球・沖縄の内なる曖昧模糊とした闇もありますがーー。
沖縄芝居はウチナーグチのリトマス紙です。ウチナーシバイを盛り上げる運動をおこしましょう。しかし、昨日の『今帰仁由来記』ではね。もっと面白い芝居のテキストが必要でしょう。これではないなー。

池宮正治が編集した『沖縄の演劇』の中の「今帰仁由来記」の舞台が見たい。台詞がいっぱいですね。現代沖縄演劇協会ならあの台本で舞台を再生させることが可能かもしれないね!骨太の史劇が見たい!ウチナーグチの台詞の醍醐味が楽しめる史劇です!


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