(琉球新報:2018,8月29日)
中年の叔父さんのイメージより30代頭のいかにもいい香が漂ってくる二枚目のイメージが朝敏である。どなたがふさわしいのだろうか?60代前後でのそのオーラがあるのは小渡和道さんだろう。そうでなければ、佐辺良和の朝敏が初々しくてよかったのかもしれない。幸喜演出にいつも主役で抜擢される玉城盛義は所作に若さを演出しても、瑞々しさに欠けるのでは?と残念で、次回は「ほんとらしさ」の美を見たい。炎も。王妃ウミキタルは、「劇団うない」の女優にいい役者がいますね。
大湾さんの風の精の初演の魅力が、間の者の登場で薄められたのですね。勝連さんの作曲がいいので、もっと禁断の愛のひめやかな味わいをですね。舞踊歌劇の良さは意外と「乙姫劇団」や「劇団うない」が追及していますね。次はどの役者が演じるのだろうか?大城立裕氏の指摘は多くの新作組踊を物してきた作家の視点ですね。次回はまた舞台にひとまわりふくらみが出てくるのでしょうか?まず配役を変えてほしい。