志情(しなさき)の海へ

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「琉球独立論の陥穽」by 新城郁夫さんが、鋭い視点を出している!

2014-05-01 22:16:15 | グローカルな文化現象

私自身疑問に思っていた事柄、Sさんたちが、排外主義的に福島からの避難者を植民者と批判し、保養受け入れ活動を非難した行為や、沖縄・生物多様性市民ネットワークへの公開批判の件など、身近な大学教員も関わっていて、気になっていた事柄も問題に取り上げていて、なるほどに思えた。

「沖縄への内在的批判抜きに沖縄の脱植民地化など絶対ない」は同感である。すでに沖縄が植民地構造を補完しているのも事実だね。それを新城さんは温存し再生産している、と批判している。仲井真さん的な思考、それを支持する業界、医療界も含め、新自由主義的マーケット経済にすり寄っていかざるを得ないと、事大主義の王道を歩いているのである。大学もまた知的権力を温存しているのかもしれない。知は権力を補完する。イオネスコの「授業」のあの暴力の体系は変わらない。ナチスの台頭・虐殺・沈黙する大衆も含め、権力は政治、知識層、と宗教、付随して(軍部・警察)を伴う。←「授業」では教授はレイプと殺害を繰り返す象徴である。魔女狩りをした英国やアメリカ、首謀者は当時の権力の中枢であり、知識人層ももちろんすり寄ってなされた。絶えず、三つ巴の構図が続いているのらしい。地球の細部が見え始め、ネットを含め流通網が張り巡らされるにつれて、地球規模のグローバル・スタンダードという妖怪≪法規制≫がじわりじわりと都合のいい枠組みで収奪の手を強め、固有性を括り(縛り)始めている。一方でグローバルな人類規模の知の発見・探究が地球規模で(そして宇宙規模で)人類にもたらすものの大きさがある。探究する人間の精神を止めることはできない。新しい発見・真理の追究・美の追求は果てしなく続いていく。

この短い論稿に賛同する点があったので、このブログでも紹介したい。「祖国琉球国の主権回復」を主張する新川 明さんや松島泰勝さんに異を唱えているが、ある面、納得がいく。日本そのものが属国であり、『岩国』の軍艦島機能は沖縄そのものである。福島の状況を含め、日本国内の沖縄的な状況・現状は何を示しているのだろうか?ただ沖縄、琉球諸島(琉球弧)を犠牲に供してはばからない姿勢は中央のスタンスであることも事実なのかもしれない。自決権、沖縄に住む者たちの意志で自らの共同体の未来を選択する意志を緩めてはいけないね。

「他者と共生・共棲していくための自律を求めてきた沖縄の運動の歴史、ー国家や資本、そして民族というシステムへの内在的批判なしにはありえない独立論、制度としての沖縄からの独立の思考を深める」、噛み砕きたい言葉(思念)が並んでもいる。民族の概念への意義申してたてでもある。アジア人、地球人、沖縄人、日本人、としての未来?複数のアイデンティティーを持つあなたや私の未来とは?(コスモポリタンであり、琉球・沖縄・日本の文化を身体に精神に染めているのも事実だね。かつ日本に生きてる日本人アイデンティティも伴っている。)輻輳するわたしはどう見てもLOOKSはアジア人にくくられるが、もはやLOOKsに関係なくアメリカ人でもありえる。ハイブリッドな環境≪関係性≫は内外に広がっていくようだ。(余談)

 


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