栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

日曜の重賞回顧~こ、Courtly DeeとMy Bupersのお化けや~

2015-06-21 17:57:17 | 血統予想

ユニコーンSはボツ予想で◎ゴールデンバローズ○アルタイルから△ノボバカラも引いていて、ノボバカラがフワリと先頭に立ったときにはもう当たりを確信、「な~んやこんな簡単やったら、NETKEIBAで予想しておくべきやったかな~」と余裕かましてたら、夢も希望もないノンコノユメの豪脚(^ ^;)

1,3,4着馬の血統についてはNETKEIBA「重賞の見どころ」より再掲します

アルタイル
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012101018/
近親に目立った活躍馬はいないが、さかのぼるとディープスカイやChief's Crownと同じMiss Carmieに辿り着く牝系。母トップオブドーラはダ1000mで3勝をあげたスプリンターで、Northern Dancer4×4・6のクロスを持つ。父カネヒキリは強いクロスを持たないので、こういうクロスがうるさい牝馬との配合が成功しやすい。母方のマイラーの血が強いマイラーで、Gone WestやCaerleonのナスキロ柔さやBlushing GroomのしなやかさもONになっているので、東京や中京など広いコースに向き、湿った脚抜きのいい馬場がベター。手堅い好位差しでここも上位を賑わすだろう。

ゴールデンバローズ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012110100/
リヴァーシティーズS(米G3・ダ8.5F)のClamorosaなどが出る牝系で、母父MayakovskyはゴーサムS(米G3・ダ8F)勝ち馬、母母父ヘネシーはStorm Cat直仔でヨハネスブルグの父。父TapitはSeattle Slew系の本流で昨年の北米リーディングサイアーで、日本ではテスタマッタやタールタンの父として知られる。産駒は中央で35勝をあげているがうち30勝がダートで、うち18勝が東京コース。A.P.Indy系らしくダートをストライドで走る血統だ。Storm Catの影響が強いマイラー体型で、Seattle Slew4×5などナスキロ血脈が豊富で体質は柔らかく、戦績どおり東京マイルはベスト。脚抜きのいい馬場ならなおいい。

ノンコノユメ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104314/
ダートのオープン馬マルカプレジオのイトコで、母ノンコもダートで3勝をあげた。ハーツクライやオメガハートロックなどが出るおなじみビューパーダンスの牝系で、「父トワイニング×母父サンデーサイレンス系×牝系My Bupers」という配合のアウトラインは、やはりダートでオープンを張ったセイリオスとよく似ている。青竜Sの決め手は見事だったが、1000m通過61秒とゆったりした流れで好走で脚をタメての差し切り。マイラーというよりは中距離馬に見えるので、例年のユニコーンSのように59秒台で流れて、前走のような脚が使えるかどうかだろう。

決してマイラーには見えないノンコノユメは、今日は緩みないペースで流れて前半は追走に手を焼いていましたが、直線はここでも斬れというか格が違うんだという脚で悠々と差し切り、これはもうマイラーとか距離適性云々ではなく、モノがハッキリ上だという勝ち方でした、恐れ入りました

ノンコノユメの配合のポイントは上で書いたように、「父トワイニング×母父サンデーサイレンス系×母母父Alydar系×牝系My Bupers」というアウトラインがまずセイリオスと非常によく似ていて、またCourtly Dee牝系とビューパーダンス牝系の出会いはワンアンドオンリーを思い起こさせるもの

┌トワイニング
ノンコノユメ
│ ┌サンデーサイレンス
│┌○
└△ ┌Alydar
 │┌○
 └△
  └△
   └My Bupers

┌トワイニング
セイリオス
│┌サンデーサイレンス
└△┌Alydar
 └△
  └△
   └My Bupers

この子孫が大繁栄している名繁殖2頭、Courtly DeeとMy Bupersの出会いは、下記のようにWar AdmiralとBusinesslike≒Be Faithfulのクロスになり、両者の北米パワーがONになりやすいであろうことは容易に想像がつきます

┌○
│└△┌Bimelech
│ ││└La Troienne
│ └Be Faithful
│  │┌Blue Larkspur
│  └Bloodroot
Courtly Dee
│┌War Admiral
└△

┌○┌War Admiral
│└Busanda
│ │┌Blue Larkspur
│ └Businesslike
│  └La Troienne
My Bupers

ノンコノユメの場合、母母父クリミナルタイプの母系にBe Faithfulの全妹Bimletteが入るので(つまりノンコノユメはBe Faithful=Bimlette5×6でもある)、Courtly DeeとMy Bupersを繋げる組み合わせが間にもう一本入ったという点で、セイリオスより配合は上という見方はできますね

クリミナルタイプ
│┌○┌Bimelech
└△└Bimlette
   └Bloodroot

名繁殖マチカネハツシマダはNumbered Account≒Foreign Courierのニアリークロス2×2を持ちますが、このニアリークロスにはBusandaとCourtly Deeが含まれており、つまりマチカネハツシマダは「名繁殖La Troienneの血を、Numbered AccountとCourtly Deeという名繁殖を通じて、強力なニアリークロスで受け継いでいる」わけです

ノボバカラはアドマイヤオーラ×フレンチデピュティでナスキロ柔い体質ですからコテコテの力馬には見えず、渋った馬場では[1.1.0.0]でゴールデンバローズに負けただけですからここもヒモ穴にマークしていましたが、まさかバローズに先着するとは…というかまさかバローズが4着とは(^ ^;)

函館スプリントSはフギンが抜群の出脚でアンバルブライベンのハナを叩いた時点で不穏な空気、そしてローブティサージュがうなりながらインに潜り込んでいくのを見たときに、「ああこれは頭まで突き抜けるか、全く追えずに掲示板にも載らないか、たぶんどっちかやなあ…」という予感はありました(^ ^;)

この先行馬総崩れのなか5着に踏ん張ったアンバルはさすがでしたが、あれだけ先行馬が一斉に止まると内から3列まで進路なしで大渋滞になるパターンで、ロードカナロアもストレイトガールもハマってしまった罠に、今年はローブティサージュとスギノエンデバーがハマってしまった

3連勝で嬉しい初重賞制覇のティーハーフはサドンストームの全弟で、ラッキーナインLucky Nineやレディオブパーシャの半弟で、母ビールジャントは何を付けてもGreen Desertのスプリントを強固に主張する名スプリント繁殖
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100690/

Green DesertはデインヒルとともにDanzig本流のパワースプリントを伝え、直仔のシンコウフォレストやメジロダーリングがこの函館スプリントSを勝っているように、洋芝短距離の強さには定評があります

今週から開幕した函館は、芝は例年より少し時計が速いようですが、それでも短距離ではマイネルラヴが入れ食いだし中距離ではハービンジャーが嬉しそうに捲るし、そして締めくくりはGreen Desertの大外一気で、だいたい例年どおりの洋芝競馬やなあ~という印象ですかね

まあ今日はマイネルエスパスがしっかり勝ってくれたし、小牧さんは最後差されたけれどハナに行ってくれたし、最終のリサもナイスファイトで、一日楽しい馬券が打てたので面白かったです(・∀・)

コメント (9)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜のボツ予想~小牧さんだって、Aureole魂を振り絞れるはず

2015-06-21 10:38:20 | 血統予想

ユニコーンは◎ゴールデンバローズは東京マイルも渋った馬場もベストで逆らいようがなく、といっても相手を絞るのがなかなか難しい…
ノンコノユメはマイラーではなく中距離馬という見立てで、前走はスローで脚が溜まったから斬れたという側面はあると思うので、ある程度流れれば○アルタイルのほうが信用できるのではないかと
軽い馬場で見直したいのがナスキロ柔さで走る△ブチコと△タップザットと△ノボバカラ、△ダイワインパルスもSeattle Slewのクロスでヴァーミリ産駒としてもストライドで走るタイプ
△マイネルサクセサーはブライアンズタイム×ジェイドロバリーという砂の黄金トライアングル配合ですが、近走が負けすぎなのとダートでも1800m以上は欲しいかな…
というわけで◎○から、△の美味しいところだけ拾って観戦…という買い方になりそう

東京最終は▲ロジチャリスはPOG推奨馬だし配合は評価していますが、大型のダイワメジャー産駒で血統通りのパワーごり押し型で東京や外回りでは追って味がなく、そこは能力と道悪でカバーしてしまうかもですが、やっぱり中山1800mひと捲りでガツンと打ちたい馬
○ダブルコークもPOG推奨馬で、これはMill Reefクロスのキンカメ産駒ですから東京で上がりがかかると渋いタイプ、ただこれが3人気ならばもうひとひねりして◎モンテエベレストの復活に期待したい
アグネスタキオン×Wild Againのニックス配合で、脚元が弱いのでなかなか使い込めないですが前走はキッカケを掴む3着、パンとすればバロンドゥフォールやインプロヴァイズやアドマイヤスピカと叩き合いになる馬ですから、このオッズならばリサの風車ムチに一票

小豆島はディープだらけの運動会ですが、このまま渋化が残るようなら◎ベアトリッツで
根拠は主に三つ、一つは母系がアウトサイダーなスタミナ血脈でディープとの配合も完全なアウトブリードでここへきてジワジワ成長をみせていること、そんな血統なので肉付きや加速をみてもピュアマイラーではなくベストは1800mぐらいで、だからマイル戦だとペースが緩んだほうがむしろ差しやすいこと(ここ2走も馬場が高速すぎて届きませんがいずれも上がり1位)、そしてワンカラットやサンシャインの下だけに渋った馬場はプラスに数えられること

米子は▲スマートレイアーと△サトノルパンはディープにダンシングブレーヴでSir Ivor≒Drone的にしなやかに鋭く斬れるのですが、この斬れ味は渋った阪神外1600mよりはパンパンの東京1400mでより威力を増すイメージ
ロサギガンティアはBold Ruler的小脚でサササッと走る忍者走法で直線が長いコースでは惰性で伸びきれないところがあり、となると晴雨兼用の幕の内弁当○マウントシャスタがソロソロ軌道に乗りたい
◎オリービンはいつもいつも書くように、ダイワメジャーにNureyevにVaguely Nobleですから馬群が苦手でHyperion的にしつこいのが取り柄のマイラーで、いつもいつもいつも書くように1400~1600mで4角3番手以内だとポートアイランド①谷川岳④スワン③、同舞台のポートアイランドでは直線先頭に立ったら△サンライズメジャーとサトノルパンが迫ってきても最後まで抜かせなかった
NETKEIBAの「太論」が好きで、あれはいつ読んでも小牧さんの人柄に触れられてホッとさせられる連載ですが、「ワールドエースやレッドアリオンは上手く乗れなかった」「出していけない馬もいるけど、引っ張ってポジション下げてしまうのはアカン」と語っていたのは印象的
「川須は出していくだけでも小牧さんの100倍えらい」なんて書いてしまったこともありましたが(^ ^;)、逃げ馬不在で下手したらまたもやサンライズメジャーが押し出されてマイラーズCの再現もありうるメンツ、阪急杯もスタートは4番目ぐらいに良かったし、前走1200mのG1を使った後で、ふつうに出ればハナに立てる可能性は高いのではないかと
小牧さん、出していかなくてもいい、スタートを決めて引っ張らずにいけば、菱田くんがやってのけたように、直線でAureole魂を振り絞れるレースに持ち込める

北斗は☆スワーヴジョージは2000m以上あったほうがいいと思うし、ブランネージュはいつも書くように本質は外回り向きで、ここは◎マイティースコール○マヤノラムダの行った行ったで打ちたい
マイティースコールは母系にトニービンとVice RegentとFlower Bowlが入るのでLady Angela増幅のステゴ産駒、ずっと短距離を使われていたので低迷がつづきましたが、もともと小倉1800mでサクラアルディートとゴットラウディーを押さえて逃げ切った馬で、中距離路線に戻り軌道に乗ってきました
とはいってもLady Angelaの頑強さ増幅のステゴ産駒で、牝系はグラスワンダーと同じで、ノーザンテーストやWoodmanの影響も強いマイラー寄り体型パワー体質で、比良山は超速馬場で大逃げが功を奏しましたが、本来は小回り1800mあたりを力まかせに逃げて渋いタイプと思われるし、この枠なら鞍上も腹を決めて行くでしょう
マヤノラムダはマヤノリュウジンの全弟で母父キンググローリアスにナスキロラトロ+Tom Foolの組み合わせがある「キングヘイロー黄金配合」、兄は牝系が強いマイラー体型でしたがこちらは父似で、前走2600mはさすがに長すぎましたが、これも小回り1800mがズンドバのタイプに見えるし、ここなら◎の番手で前々走の再現狙いでしょう
▲アーマークラッドはBold Rulerクロスのタキオン産駒で小回り1800mの機動力が売り、◎○が残る展開ならばイン差しがハマりそう

「No.1予想」では函館SSを、「馬券総合倶楽部」では函館SSと函館9Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

コメント (102)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土曜のボツ予想~函館開幕、まずはNever Bendで

2015-06-20 10:17:05 | 血統予想

先ほど阪神1Rで一口ピック馬マイネルボールドが勝ち上がり、この世代ではペルソナリテ(栗山ピック)につづく勝ち上がりです
内回りに替ってHalo4×4の機動力を川田が活かしきってくれましたが、この馬は全体に父母相似配合になっていて、ディープスカイのSecretariatクロスはけっこう走るのです(・∀・)

東京ダ1600mの道悪となるとSeattle SlewとMr.Prospectorが勇躍ということで、東京8は◎スカーボロフェア
A.P.Indy×UnbridledでMr.Prospector4×5、細身でストライドで走る牝馬、未勝利勝ちが東京マイルの稍で、前崩れに恵まれた感はあったものの2着~8着までその後勝ち上がっており弱いメンバーではなかった

水無月は◎ビッグアーサー、母がNureyev≒Sadler's Wells3×2、そこにバクシンオーでテスコボーイとSpecialの「HyperionとNasrullah」だけでシンプルにまとめた配合もよく、種牡馬になってほしい馬だしなれる馬でしょう
相手もGulch×ウォーニングのパワースプリンターの夏馬○マイネルエテルネルが、距離コース馬場展開季節と条件揃って他にひねりようがない感

阪神最終はこのまま稍重が残って先週のような外伸び馬場ならドラゴンストリートより◎アルパーシャン、キンカメ×トニービンのHornbeam的ナタ斬れで差す馬で、同血のミッキードリームと似たキャラです

いよいよ函館が開幕、今年も「マイネルラヴ×Never Bend」で小銭を稼ぐ季節になりましたということで、2Rエイプリルラヴ5Rアムールブラン8Rディアプリンセス11Rラヴァーズポイントにはとりあえずチェックイン…あと日曜のマイネルエスパスも楽しみ(・∀・)

HTBはクロフネ産駒でVice Regent≒ノーザンテースト4×4とNever Bend5×4を持つ洋芝向きパワースプリンターで6~9月[2.1.1.2]の◎モズハツコイ、ホッコーブレーヴの妹で平坦芝[2.2.1.1]の○ホッコーサラスター、先行争いは激しいとみて◎○から☆オオタニジムチョウなど差し馬へ(・∀・)

遊楽部はRiverman×Nureyevという洋芝向き中距離血統◎ハツガツオが開幕週の単騎でスイスイ…とみますがさすがに人気です
▲アカネイロはマデイラの全妹で、母母マチカネササメユキがBuckpasser3×3にBusanda≒Striking=Mr.Busher4・5×4・5、洋芝は鬼の血統だしこちらは牝なのでこれぐらいの距離がベストで、外枠を克服するレース運びができればアッサリも
ハービンジャー産駒は夏の洋芝でバンバン狙っていきたいと思っているので、東京1600m→函館1800mというだけで更に上積みがありそうな○ビーウィッチド、このボックスで

東京の特別八丈島や相模湖はこれから乾き具合をみながら予想したいですが、「No.1予想」ではジューンS(◎があまりにも人気がないので驚いている)を、「馬券総合倶楽部」ではジューンSと函館6Rを予想していますので、そちらもよろしくお願いします

コメント (46)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一口馬主好配合馬ピックアップ」ユニオンOCから3頭ピック

2015-06-19 10:00:57 | 共有クラブ

おかげさまで好評をいただいております「一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)」ですが、本日ユニオンオーナーズクラブから3頭(栗山2,望田1)ピックアップしました
他に保留扱いにしている好配合馬が3頭ほどいるんですが、もう少し様子見させてもらいます
この後はラフィアンとウインに取りかかりますので、よろしくお願いします
http://miesque.com/c00032.html

一口ピック馬といえば、ローブティサージュの追い切りよかったですね~
ベストは1400mですが洋芝なら1200mもOKなのは実績どおり、あとはHalo的機動力が活かせる枠順展開になれば…ですかね

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)」がスタート!

2015-06-18 23:35:11 | 共有クラブ

血統屋の看板コンテンツ「栗山求・望田潤の一口馬主好配合馬ピックアップ(2015)」が今年もスタートします!
http://miesque.com/c00032.html

以下、栗山ブログからコピペ(・∀・)

昨年版の推奨馬からは、ブライトエンブレム、グランシルク、リアファルなど多くの活躍馬が生まれました。今年も最新の知見・テクニックを総動員して走る馬を見つけ出します。評価する対象となるクラブは以下のとおり。全頭評価ではありません。

■ウインレーシングクラブ
■キャロットクラブ
■グリーンファーム愛馬会
■サラブレッドクラブセゾン
■シルクホースクラブ
■大樹レーシングクラブ
■ターファイトクラブ
■東京サラブレッドクラブ
■ノルマンディーオーナーズクラブ
■広尾サラブレッド倶楽部
■ブルーインベスターズ
■友駿ホースクラブ
■ユニオンオーナーズクラブ
■ラフィアンターフマンクラブ
■ロードサラブレッドオーナーズ
■ローレルクラブ

※代金のお支払いが済みますと2016年3月末までブログをご覧いただけます。
http://www.miesque.com/shopping.html

これまでと同じく、栗山求と望田潤が「これは見込みがありそう」と思った馬を、評価用のブログに取り上げて配合面から論評する、というスタイルです。多くのクラブが存在するので、募集馬が発表されたクラブから徐々にやっていきます(取り上げたい馬がどうしても見当たらないというクラブはスルーすることもございますのでご了承ください)。

現時点で書き込み数は1件ですが、これから徐々に増やしていきます。更新状況は血統屋トップページの「コンテンツ新着」にて告知いたします。よく言えば着々と、悪く言えばダラダラとやっていくロングラン企画ですので、お目当てのクラブの募集が始まったらお入りいただくという形でもまったく問題ありません。もっとも、早く入っても遅く入っても料金は変わりません。お値段は据え置きの2980円。出資候補馬の絞り込みに大きな役割を果たすことができると自負しております。毎年右肩上がりにコンテンツ販売数が伸びているのは、ひとえに皆さまのご支援の賜物であり、心より感謝しております。今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
http://www.miesque.com/

※「Yahoo!メール」などのフリーメールをご使用の場合、購入確認メールが自動的に迷惑メールフォルダに仕分けされてしまう場合がございますのでご注意ください。携帯またはスマホをご利用の方は、PC発信メールの受信可否をご確認いただければ幸いです。IDとパスワードの入力は、コピー&ペーストではうまく行かない場合がございますので、手入力をお勧めいたします。

※クレジットカードをお持ちでない方でも、ネット専用のVisaプリペイドカード「Vプリカ」を利用してお求めいただけます。審査不要でどなたでも作ることができ、クレジットカードと同様にネット上の決済ができるという優れものです。「Vプリカ」はネットでもコンビニでも手続きをすればすぐに買うことができます。

1 Vプリカのアカウントを作る
2 Vプリカを購入し、発行コードを入力する
3 PayPalのアカウントを作る
4 PayPalのアカウントにVプリカのカード情報を登録する
5 血統屋ウェブサイトにおいてPayPalで決済する

このような流れで購買することが可能です。YouTubeなどにもわかりやすいご利用ガイドがございます。ぜひお試しくださいませ。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2015-16クラシックロード 望田潤の2歳勝ち馬評価」がスタート

2015-06-17 18:21:01 | お知らせ

2歳新馬戦が先々週からはじまり、血統屋の有料コンテンツ「望田潤の2歳勝ち馬評価」も新たにスタートしました

商品説明は以下のとおり
「その週に勝ち上がった2歳馬(16年1月からは3歳)のなかから望田潤が注目の配合馬を数頭ピックアップ。配合解説を加えて評価(A~Cの3ランク、馬場・距離適性)を下します。適性や将来性などがこれを読めば一目瞭然。ブログ形式で毎週更新します。馬名別、父別による索引が可能なのでクラシック戦線の資料として大活躍するでしょう。16年5月末まで見放題」

「一口馬主好配合馬ピックアップ」と同じブログ閲覧方式で、一年間見放題で1400円、なるべく多くの方の目に触れてほしいという願いを込めて、今年も価格は据え置きとしました。よろしくお願いします
http://miesque.com/c00031.html

今回はサンプルとして、先々週勝ち上がったロードクエストと先週勝ち上がったメジャーエンブレムをブログでも公開します
まあ毎週こんな感じで書いてます…ということで

ロードクエスト(牡 美浦・小島茂)
マツリダゴッホ×マツリダワルツ(チーフベアハート)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013102679/
3代母ダイナクレアーはサクラクレアー(サクラチトセオー、サクラキャンドルの母)の全妹で、母マツリダワルツはNorthern Dancer4×4、Gold Digger≒Bramalea4×4、そこに強いクロスを持たないマツリダゴッホを配した緊張→緩和のリズムが良い配合といえます。アルマワイオリ、ウインマーレライ、クールホタルビのマツリダゴッホ三傑は母系に「Bold RulerとPrincequillo」の血を引く共通点がありますが(ゴッホもBold Bidderを引く)、本馬も母父に「Bold RulerとPrincequillo」のSecretariatが入ってBold Bidder≒Secretariatのニアリークロスになるのが一つのポイント。この影響で父よりナスキロ柔くストライドを伸ばせるので、たしかに東京で降ろしたくなるストレッチランナーですね。出遅れ後方からスローの上がりの競馬をナデ斬りましたが、ペースが遅かったのはむしろよかったかも。アルマワイオリを中距離にシフトしたイメージで、距離はもう少し延びたほうがいいでしょう。
B:芝ダ1600~2000m

メジャーエンブレム(牝 美浦・田村康)
ダイワメジャー×キャッチータイトル(オペラハウス)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013105840/
メジャープレゼンスやメジャーステップの全妹。母キャッチータイトルは芝中距離で5勝をあげでオープンまで出世しました。3代母Her LadyshipはピルサドスキーやPure Grainなどで成功した「Polish Precedent×Mill Reefのニックス」で仏オークス2着(このニックスの根拠はBold ExampleとMill Reefを通じるナスキロラトロのクロス)。母キャッチータイトルはオペラハウス産駒らしい硬肉のパワー型で、本馬もダイワメジャー×オペラハウス×Danzigなら硬肉マッチョでパワーごり押しのイメージですが、牝なので兄たちほどパワー一辺倒ではなく、母系のナスキロ柔さも感じさせる体質で、ミルグレイン(Pure Grainの全妹)産駒のようなナスキロ柔さがあるのがいいですね。とはいっても本質は東京でタメてズバッと斬れるというタイプではなく、今日のように先行押し切りの競馬が正解でしょう。1800~2000ベストで急坂や芝道悪はプラス。
B:芝ダ1800~2200m

コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2歳勝ち馬評価」先週~先々週ぶんを更新&雑感

2015-06-17 18:09:56 | POG

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価(2015-2016)」先週と先々週ぶんを計4頭アップしました~

土曜に新馬勝ちしたトウショウドラフタはアンライバルド×ジェイドロバリーでSadler's Wells≒Number3×3(Northern DancerとSpecial)、アンライバルドの中山内回り向きの機動力を活かすにはなかなか妙味あるクロスといえるでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013104550/
とはいえこれだけでは、「母系にジェイドロバリーが入るのでG1タイプではない」という弱点を補うには、有効打ではあっても決定打にはなりえない…というのが私の考え
母系にジェイドロバリーを引く2頭のG1馬、メイショウマンボとレッツゴードンキはともにKingmambo≒ジェイドロバリーのニアリークロスであり、母系にヘクタープロテクターを引く唯一のG1馬ブラックエンブレムはOur Emblem≒ヘクタープロテクターのニアリークロス2×2
いずれも「ジェイドロバリーやヘクタープロテクターそのものを、KingmamboやOur Emblemという名血の力を借りてニアリークロスする」という大技を使っていた、この事実は重いです

エイシンヒカリは直線の急坂にさしかかってから頭や重心がフワッと高くなり、右手前に替えて外にヨレてましたが、坂を上がってサトノアラジンに並びかけられてからまた左手前に替えて重心が沈んでフォームが良くなって、そこからはゴールまで同じ脚色で抜かせませんでした
やはり東京のダラダラ坂であっても上りは少し応えるというべきでしょうが、公式ラップは12.9-11.3-11.4-11.9-11.7-11.6-11.2-11.2-12.2、4F目にペースダウンして一息入れ、そこからは少しずつペースアップしていって、直線までにほぼ最速スピードまで乗せてしまって、その勢いで坂を駆け上がってしまおうという意図も少しうかがえるラップで、結果的には重心が高くなってフラフラしながらも400~200mでも11.2の最速ラップを刻んでいるんですね~

望田潤botのワードが上限いっぱいになってしまったということで、いや庶民パスタのレシピとか大家と絡むやつとかいらんやろうと思うんですが、「いや~それはいるでしょう」と言われました…
そのbotによると、ダイワメジャー産駒の黄金配合《2014最新バージョン》は
(1)HaloにDrone的組み合わせ(ナスキロ+Tom Fool的組み合わせ)をもってきてHaloに柔らかさと俊敏さを増す
(2)Lady AngelaにPretty Polly血脈(「ヘクタープロテクター+Donatello」やLe Fabuleux≒Wordenなど)を合わせるのが隠し味で、これが重賞レベルでの底力につながる
先週勝ち上がったダイワメジャー産駒では
タガノヴィアーレ…(1)Secrettame,Sir Ivor(2)…Fabulous Dancer
メジャーエンブレム…(1)Past Example(2)Worden
リリカルホワイト…(1)なし(2)Vaguely Noble
というわけでスピードや瞬発力はタガノ>メジャー>リリカル、持続力やスタミナはメジャー=リリカル>タガノというのが私の評価
母系にPast Exampleを引くダイワメジャー産駒は出走8頭中5頭が勝ち馬(メジャーエンブレム3兄弟とグレイングロースやトロピカルメジャー)になっており、Past ExampleもBuckpasser×ボールドラッドですからTom Fool+ナスキロの組み合わせで、ダイワメジャーが醤油かけて食いたがるニアリーDrone血脈です
代表産駒でいうと、コパノリチャードは(1)Caerleon(2)トニービンとWorden、カレンブラックヒルは(1)DroneとTerlingua(2)Great NephewとWorden、ダイワマッジョーレは(1)Sir Ivor(2)Vaguely Noble
トウショウドラフタの2着に差してきたピュアブリリアンはトーゼンベニザクラの全妹で、母がDrone4×4にEla-Mana-Mouから「HyperionとDonatello」の組み合わせをクロスで引き、これも(1)(2)をがっつり押さえたダイワメジャー黄金配合といえますね

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

砂の隠れ名繁殖が持つ2×2のニアリークロス

2015-06-15 13:59:35 | 配合論

日曜の三宮特別で3勝目をあげたテイクファイアの母テイクザケイクは、自身もダートで4勝をあげた活躍馬で、これまで中央に出走した産駒はテイクエイム4勝(父プリサイスエンド)、テイクアベット6勝(サクラバクシンオー)、エスケイティアラ3勝(スズカマンボ)、テイクファイア3勝(父サウスヴィグラス)、そして今週のユニコーンに登録があるカフジテイク2勝(プリサイスエンド)と全て勝ちあがっており、しかもこの18勝は全てダートという砂の隠れ名繁殖牝馬でもあります

テイクザケイクの父スキャンはジェイドロバリーと同じMr.Prospector×Nijinskyでダート巧者を量産しましたが、その母VideoはCaerleonの全妹にあたり、テイクザケイクはこの血を増幅しているというか、以下のようにザックリいうとVideo≒ラシアンルーブルのニアリークロス2×2で、何を付けてもダート上級を出す自己主張の強さは、Caerleonというよりラシアンルーブルの力馬っぽさでしょう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999105801/

┌Nijinsky
Video
│ ┌Princequillo
│┌○
└△
 └△
  └△
   └△┌Black Toney
    └Big Hurry
     └La Troienne
┌Nijinsky
ラシアンルーブル
│┌○
└△└△┌Blue Larkspur
 │ └Businesslike
 │  └La Troienne
 │┌Princequillo
 └△

テイクザケイクの仔はダート向きとはいってもPOG期間内に2勝は計算できるだけに、現2歳のカネヒキリも狙って面白いのではないかと(ちなみにカネヒキリはフジキセキ産駒だけに、キンシャサノキセキ同様クロスのうるさい牝馬との配合に向く)

カフジテイクは血統体型戦績からベストは1400mでしょうが、1400m型が意外に頑張るのがユニコーンSというレースでもあります

本日18時更新NETKEIBA「重賞の見どころ」ではユニコーンSと函館スプリントSの人気上位馬の血統解説を書いていますので、今週もよろしくお願いします

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6/13,14の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2015-06-15 10:56:43 | POG

■『ディープインパクト好配合馬リスト(2013)』で望田潤が推奨したエイシンヒカリ(牡4歳)が日曜東京11RエプソムC(G3・芝1800m)を勝ちました。

◎エイシンヒカリ(牡、母キャタリナ)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011101273/
エーシンクールデイの半弟で、Sir Beaufort(米G1サンタアニタH)の甥。ディープ×Storm Cat×Caroまでがヒラボクディープと同じで7/8同血の間柄になる。母系の奥にKey to the Mintのパワーとスタミナが入るので、配合はヒラボクよりも上の評価ができる。

■土曜阪神9R香住特別 ウェーブゴールド(POG・望田)

■土曜東京12R500万下 エルゴレア(POG・望田)

■日曜東京8R500万下 レアリスタ(POG・望田)
■日曜東京11RエプソムC2着 サトノアラジン(ディープ・栗山)
■日曜東京11RエプソムC3着 ディサイファ(ディープ・望田)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春のG1、ディープとキンカメの復習

2015-06-15 10:36:52 | 配合論

〈これまでディープインパクト産駒はダービーに17頭が出走して[2.0.1.14]という成績ですが、勝ったディープブリランテとキズナには「Burghclereのニアリークロスを持つ」という配合的共通点があるのです

Burghclereはディープインパクトの母母で、Busted~Donatello、Hypericum~Hyperion、Court Martial~Fair Trialといった重厚な欧スタミナ血脈ばかりで構成されており、ここがディープインパクトのスタミナ源と言ってしまっていいほどです

そしてディープブリランテはBustedやAuroraやCourt Martialなどを使って、キズナはDonatelloやAuroraなどを使って、このBurghclereのスタミナをニアリークロスしており、これが2400mに延びても踏ん張りがきいた大きな要因と考えられるのです

Burghclereの血をニアリークロスすることがスタミナ獲得に有効なのは、ディープ産駒で最も長距離を得意とするファタモルガーナ(ステイヤーズSとダイヤモンドSで2着)や中山大障害に勝ったレッドキングダムが、ともにBurghclereの血を色濃くニアリークロスしていることからも明らかでしょう

ただ不思議なことに牝駒の場合は、ジェンティルドンナもデニムアンドルビーも、長距離をこなすのにBurghclereのニアリークロスは持っておらず、このニアリークロスは牡のほうがスタミナとして伝わりやすいのかもしれません

というわけで、Burghclereのニアリークロスを持たないディープ産駒はダービーに9頭が出走し[0.0.1.8]という成績、掲示板に載ったのはトーセンホマレボシだけで、人気を着順が上回ったのも3頭だけ

リアルスティールもBurghclereのニアリークロスを持っていないので、2400mを克服できるかどうかは微妙と言うべきですが、トップスピードに乗る速さは世代屈指で、ジェンティルドンナに近い脚質という私のイメージが正しければ、スローの上がりだけの競馬になったほうがチャンスはあるでしょう〉
(『UMAJIN』5月号「血統と馬券 ここだけの話」ダービー展望部分より抜粋)

リアルスティールの骨折の影響がどれぐらいあったのかは微妙で、厳密な距離適性の問題は秋に持ち越しになりましたが、2着サトノラーゼンの母系に入るIron Dukeは母父がAureole、つまりサトノラーゼンはBurghclere≒Aureoleのニアリークロス3×6を持つのです

下記エントリで「東京の大レースで好走するキンカメ産駒はみんなナスキロのクロスを持っていて、持ってなかったのはHornbeam≒パロクサイドのナタのストライドで走るルーラーシップだけ」と書いて、だからダービーではコディーノもトゥザワールドも軽視したのですが、今春の東京G1で好走したキンカメ産駒は、ルーラーシップと3/4同血のドゥラメンテと、母系にA.P.IndyとHabitatを引くケイアイエレガントと、母父フレンチデピュティのミュゼスルタンで、今年もナスキロクロスとHornbeam≒パロクサイドしかきませんでした

Burghclereのニアリークロスを持たないリアルスティールがBurghclere≒Aureole3×6のサトノラーゼンを差せず、ナスキロのクロスを持たないトゥザワールドがMill Reef5×5のタガノグランパを差せなかったというのは、東京2400mという舞台においては順当な結果といえるのかもしれません

配合に素直な前チャンピオンサイアー(3)~東京G1で好走したキンカメ産駒は、みなナスキロのクロスだった
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/b2b7f4870cd1ed736f6dc4df4481abf3

コメント (10)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする