第13回ヴィクトリアマイル回顧~勝ったのはサダムパテックの妹

2018-05-14 10:02:35 | 血統予想

東京11R ヴィクトリアM
◎3.ラビットラン
○16.リスグラシュー
▲18.メイズオブオナー
△4.ジュールポレール
△5.レーヌミノル
×13.ワントゥワン
×17.デンコウアンジュ
注2.ミスパンテール
注11.アドマイヤリード
ラビットランはローズSではリスグラシューをまともに差し切っている。非サンデーサイレンスの北米血統だから高速すぎる上がりを要求されると辛いが、大箱でペースが緩まず末脚の持続力を問われるレースなら人気どころと力の差は全く感じない。馬場が渋る可能性があるのもプラスかマイナスかというとプラスだろう。スーパー名繁殖コートリーディーにアリダー、ディキシーランドバンド、タピットとA級種牡馬が配されてきて代々の配合も完ぺき。G1ぐらい勝っても驚けない血統馬だ。印の馬以外にも手広く流す。

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今年のヴィクトリアマイルは、ずっと配合をほめてきて肩入れしてきた馬とか、だいたいのレースで◎を打ってきた馬とか、そういうのがジュールポレールとソウルスターリングとラビットランと、ああリスグラシューもローズとチューリップとJFで◎やから打ってきたほうかな、まあそれぐらいしかいなかったです

ソウルとリスグラは2歳時からマイラーではなく中距離馬だと言ってきたし、まあそれを言ったらラビットランだって1800寄りのタイプではあるんでしょうが、上がり12秒戦ならリスグラをまともに差し切っているのにこの人気ですから

改めてレースラップをみると、思ったほど馬場は渋ってなくて思った以上にペースは緩みなく流れてて、ラピッドランは川田が今日はポジションを取りにいったらまともに引っかかってしまい、このペースで折り合いを欠いてはガス欠もやむをえないかと



アエロリットはミッキーアイルやラッキーライラックやテイエムジンソクと同牝系で、このステラマドリッド~My Julietの牝系はA級米血のパワーとGallant Manの一本気な気性をよく伝えるので、小細工不要でパワーごり押しで強い血統なのだ、ということはミッキーやジンソクが走るたびに書いてきました

アエロリットも東京マイルなのにノリが馬任せで捲って勝ってしまったような脚質で、だから戸崎が丁寧に先行して直線後続を待ちながら追い出しても、らしさはあまり出せないまま4着になってしまう…というこの絵はなんとなく想像できました

レッドアヴァンセはアエロを目標に完ぺきなタイミングで抜け出したかに見えましたが、これで3着というのは、クラレントの安田3着NHK3着しかり、レッドアリオンのNHK4着しかり、そして先週のレッドヴェイロンのNHK3着しかりで、エリモピクシーはマイルのスピードを高確率で伝える名繁殖だけど、G1となるとあとワンパンチが足りない、という血の宿命を見た思いが

エリモピクシーが伝えるマイルのスピードは主にDrone≒デプス3×3のニアリークロスで説明できますが、ディープインパクトとの配合だとSir Ivor≒Drone≒デプス5×4・4のニアリー継続クロスになるので、めちゃんこしなやかなんですが特に牝馬の場合は細身で肉がつきにくい体質になりがちです

だからエリモピクシー仔としては完成が遅めになりがちで、レッドアヴァンセ=レッドオルガ全姉妹は古馬になってようやくマイルで弾けられる体格体質になってきたといえます



お尻の小さいリスグラシューはピュアマイラーではないので、マイル戦だと1000m60秒で追走して33秒で上がってそれで間に合うかどうかというレースになる、と書いてきました

今日のユタカはそんなレースをさせて、直線もロスなく捌いて持ってきたと思うし、それで勝ち馬の直後から叩き出してハナ差届かなかったというのは、1.32.3という時計は中距離馬のレースではギリギリ差せない範ちゅうだったのかと

ストレイトガールのような1400寄り高速マイラーが不在だったともいえますが、こうしてみるとサダムパテックの3/4妹で芝1600m[5-1-2-2]のジュールポレールが、1分32秒のマイル戦で弾けることができる唯一のマイラーだった、という結果だったのかもしれません

条件馬時代から兄に似た好マイラーだと評してきて、阪神牝馬で2年連続◎にしたぐらいは期待していた馬ですが、昨年は時計のかかる稍重馬場でミッキークイーンとアドマイヤリードに格負けのような3着、今年は直線で不利があったとはいえ、速い脚がなくビュンと交わされてしまった後に不利を受けてしまったわけでね

だから雨量が多いという読みなら◎にしてもよかったんですが、逆にいうとこの時計この上がりでギリギリ勝ちきってしまうとは想像できませんでした





母のサマーナイトシティは芝マイルのG1馬を2頭産んだことになりますが、その母ダイアモンドシティがMr.Prospector×Tom RolfeでNasrullah≒Royal Charger4×4とフォーティナイナーと似た配合で、マイルのスピードは主にここが源泉やと思います

サマーナイトシティ自身はダ短距離で3勝、Glamour≒Francis S.7×4を持つのでラトロ肩とパワー体質もよく伝え、サダムパテックのマイルCSも稍重馬場でしたが、この兄妹は前捌きがゴツゴツして見える走り方も似てますよね

終わってみれば、雨で稍重になってサダムパテックの妹が勝ち、リスグラはまた2着、エリモピクシーはまたまた3着

血統予想というと種馬だけで片付けてしまうのが大方で、まあそのほうがわかりやすいしとっつきやすいんですが、G1ともなると種の力だけで勝つのはなかなか難しいわけで、母馬予想のほうがピシャッと当たるかもしれないです(・∀・)

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2 コメント

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リスグラシュー (youknow name)
2018-05-15 13:20:22
リスグラシューは毎度のことですが、惜しいレースをしてますねー
安田記念に出てきても流石に厳しいかな、まだウオッカやブエナビスタみたいな男勝りという感じはしない。
でもG 1は勝ててなくても名牝には違いないです。
母系にあるベリングは仏ダービーをレコードで圧勝してシーバードを彷彿するといわれ、凱旋門賞もダンシングブレーブの2着でした。リアルタイムで観ていたのでとても感慨深いです。
Unknown (たろう)
2018-05-17 03:02:40
ジュールポレールのTom Rolfeといえば、ディープとの間にPocahontasのクロスが生じますが、このクロスが最も注目されたのは、むしろ初年度産駒のデビュー前だったかもしれません。
それから数年が経ち、あまり話題になることも少なくなっていましたが、ひそかにG1馬を量産し続けているようです。
今年も、サクソンウォリアーやジュールポレールがG1に勝ちましたが、これまでにも、サトノダイヤモンド、マカヒキ、ヴィルシーナ&ヴィブロス、トーセンスターダム、Beauty Parlour、マルセリーナなどがG1勝ちをおさめています。
たいがいは、Tom Rolfe経由ですが、Beauty Parlourのように、Chieftain経由でも結果を出しています。
さらに、Pocahontas≒River Ladyのニアリークロスでも、ディープブリランテ、ミッキーアイル、マリアライト、ミッキークイーン、ショウナンアデラなどが出ています。
血量的にはやや地味ではありますが、ディープの配合において、特定の1頭の馬がらみのクロスで、ここまでG1馬を多数輩出しているケースは、Pocahontasだけでしょう。
そろそろ、Pocahontasとは何ぞやという再検討の時期かもしれませんね。

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