第79回皐月賞回顧~最強の父母相似配合、まずは無敗で一冠

2019-04-15 15:37:50 | 血統予想
中山11R 皐月賞
◎1.アドマイヤマーズ
○7.ヴェロックス
▲12.サートゥルナーリア
△2.サトノルークス
サートゥルナーリアはエピファネイアやリオンディーズの下で、ホープフルSは楽勝だったが、ロードカナロア×シーザリオらしいしなやかな身のこなしは大箱向き。ルメールも中山内2000のG1[0-1-1-4]、人気が[2-2-1-0]だから人気を裏切っているケースが多い。性能は図抜けているが取りこぼすならここだと思う。
アドマイヤマーズは母系にアリシドンやルファビュリューが入り、母父が中距離型でクロスがヘイローという堂々のダイワメジャー黄金配合。メジャーエンブレムなんかと似たタイプで、スローの瞬発力勝負よりも流れて持続力勝負になったほうがよりパワーと底力を発揮する。サンデーとシングスピールを通じるヘイロークロスは、皐月賞でエピファネイアを破ったロゴタイプと同じだ。
ヴェロックスはソウルスターリングと同じく母父モンズンを1/4異系とする好形で、ハイペリオン的に頑強で粘り強い先行脚質の牡馬というのは川田に最も合ったタイプといえる。
サトノルークスは母方のマイラーっぽさがきょうだいの中でも最も強く、リッスンの仔にしてはもっさりしたところがないのがいい。スタミナはあるのでディープブリランテみたいに粘り込めるのでは。
今年は先行勢が分厚いので緩みないペースで流れそうだが、だからこそ本質的な持続力や底力を重視すべきだろうという予想で。雨予報が気になるがこの印。

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1~4着馬については、NETKEIBAのG1全頭血統解説より再掲します

サートゥルナーリア
リオンディーズ(父キングカメハメハ)の3/4弟でエピファネイアの半弟。母シーザリオはオークス馬。父がキンカメからカナロアに替ってリオンディーズを更にしなやかにしたような体質で、しなやかで俊敏でしかも体幹が強い。アーモンドアイ同様、まさに父と母を足して割ったような馬といえる。Northern Dancer血脈が強い父母相似配合なので完成度も高い。箱が大きいほうがベターだが、ここでも性能は抜けている。(距離◎スピード◎底力◎コース○)



ヴェロックス
母セルキスは独オークストライアル(独G2・芝2000m)勝ち馬。母父Monsunはドイツの名種牡馬でソウルスターリングなどの母父。このドイツ土着血脈を「1/4異系」とし、残りの3/4でNorthern Dancerの血をクロスしたオースドックスな好形といえる。ジャスタウェイの男馬らしい中距離馬で、ハイペリオン的な粘りで走る先行脚質というのは川田騎手と手が合うタイプだ。ここも早め先頭で。(距離○スピード○底力◎コース◎)



ダノンキングリー
ダノンレジェンドやダノングッドの半弟で、トラヴァーズS勝ちWest Coastの甥。母母Caressingは北米2歳女王。活躍馬が多数出るディープ×Storm Catのニックスだが、中でもアユサンと似た配合パターンといえる。タイプとしてはサトノアラジンをサイズダウンし俊敏にしたようなイメージだ。ひいらぎ賞が強い内容で、東京1800で更に斬れ味を増すだろうと書いたが、直線長いコースがベターには違いない。(距離○スピード◎底力◎コース○)



アドマイヤマーズ
母ヴィアメディチはリウレイ賞(仏G3・芝1600m)に勝ち、母父MediceanはエクリプスS(英G1・芝約10F)に勝った。クロスがHalo3×5・5で、母系にAlycidonやLe Fabuleuxが入り、母父が中距離型という堂々のダイワメジャー黄金配合。メジャーエンブレムなどと似たタイプで、スローの斬れ味勝負よりも流れて持続力勝負になったほうがパワーと底力を発揮する。内回り向きの機動力もあるので、ここも正攻法で押し切りを。(距離○スピード○底力◎コース◎)



「シーザリオの仔で大箱ベター、ルメールが皐月賞それほど巧くない。これぐらいしか重箱の隅をつつけない…」ってな話をレース前にしてたんですが、「ここまでノーステッキで勝ってきてるので、ステッキ一発で斜行あるかもしれませんよ(笑)」とクレバーさん

サートゥルナーリアが直線の叩き合いでヴェロックスにぶつかっていったのは、苦しがってよれたというよりは左ステッキに反応したと、そもそも大レースを勝つような馬は直線ビュンと加速するときに内に切れ込むことがありますが、ようは自らの凄い加速を制御しきれてないんですよね

サートゥルナーリアは
Nureyev≒Sadler's Wells5×3
Secretariat=Syrian Sea≒Sir Gaylord5・6×5
Storm Cat≒マルゼンスキー3×4(Nijinsky≒Storm Bird4・7×5)
Never Bend≒Bold Reason7×5
という密な父母相似配合で、血統解説でも書いたようにまさにロードカナロアとシーザリオを足して割ったような馬といえます

またリオンディーズやレッツゴードンキなんかと同じで、父母ともにNorthern Dancer系の血が強くそれをNureyev≒Sadler's WellsやNijinsky≒Storm BirdやKingmambo≒ジェイドロバリーなどに累進した父母相似配合で、こういう配合は3歳春にわりと完成します

シーザリオ(オークス)との間にサートゥルナーリア、フサイチパンドラ(エリザベス女王杯、オークス2着)との間にアーモンドアイと、両親を足して割ったような2000ベストの名馬を立てつづけに出したことで、ロードカナロアは次世代トップサイアーかつ名マイラー種牡馬としての評価を不動のものとしました(今年は種付料大幅アップなのに300頭以上の申し込みが殺到したとか)

ダービーは2000ベストの馬が勝ちやすいレースだし、二冠有望という声に全く異論はないですが、ヴェロックスもダノンキングリーも血統よし配合よしで馬体もフォームも素晴らしく、東京での再戦は今からワクワクしますね(・∀・)

ヴェロックスは「3/4Northern Dancer&ナスペリオン、1/4Monsun」(MonsunのところだけNorthern DancerもNasrullahも入らない)、ジャスタウェイ産駒としては最もオーソドックスで男性的な配合で、上の血統解説に追記するとハーツクライとChief's Crownはヌーヴォレコルトなどが出る成功率の高い組み合わせ(Northern Dancerとナスペリオンのクロス)、また3代母SchwarzmeerがAlycidon≒ハイハット4×3で、その母父High GameはHyperion2×3というのも凄い

こういうHyperion的な頑張りや粘着力で走る先行馬に乗せたら川田は間違いなく日本最強で、私が馬主ならジャスタやルーラーやハーツの先行牡馬は全部川田に乗ってもらいたいです

「あいつはいつも先行しようとするから、ホンマにウチの馬と合わんわ…」とボヤきつつも喜んで乗せつづけていたマツパク師のエピソードは今聞くと微笑ましいですが、マツパク先生に怒られながらも、俺は当たりが強いから先行を磨いて大成するんだという信念を貫きつづけ、今ではキセキやヴェロックスみたいな馬に乗せたら右に出るものはいない、という信頼を全方位から得ています

以下は18年以降の1800m以上の重賞に騎乗したときの脚質別成績


「ダノンキングリーは4角で1,2着馬ほど全開できず、そのぶんゴール前は最も加速していた」とMahmoudさんがつぶやいてましたが、共同通信で◎にしたときにも書いたように、距離の問題は置いといて末脚の質は東京向きやと私は思っているので、これもダービーが楽しみになる3着でした

中団緩んで直線追い風で、上がり3F特化の11.7-11.6-11.4という加速ラップ、そもそもこれはアドマイヤマーズのゾーンのレースではないので、仮にヴェロックスとともに先頭に立っていたとしても3頭には差されていたでしょう

メジャーエンブレムの二度の敗戦も上がり2~3F特化の桜花賞とアルテミスSだったわけで、ダイワメジャー産駒がこの上がりを有力3頭の直後から差そうというのは無理筋でした

「2000でかかり気味になるのを恐れるあまり、戸崎の前を取りにいけなかったですね…」とクレバーさんは言ってましたが、9R鹿野山では最内の先行馬フリージングレインをケツまで下げて外に出して捲り上げて3着にもってきており、南風(直線追い風)も考慮するとどこかで外に出して捲り上げることで4~5Fのロンスパ戦に持ち込みたかったのかもしれず、しかしそんな目論見は川田とルメールに完全にブロックされてましたが

安田記念で上がりの速いレースで斬れ負けして4着になった後「この馬のことがわかった」、それからダイワメジャーに乗った時は、いつ何時でも頑として上がり特化のレースにはしなかったのがアンカツさんの凄み

でもそんなことは、ダイワメジャーで皐月賞を勝ちアドマイヤマーズとデビュー戦からコンビを組んできたミルコも当然わかってるはずで、「ヨーイドンの競馬は嫌だった。早めのケイバがいいと思った」とグランアレグリアを捲り潰しにいった、ああいうレースができなかったのは悔いが残るでしょう

プランが間違っていたのではなく、プランどおりに御せずに不本意なレースになってしまうのが不振の根深さではないかと

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13 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-04-15 15:54:53
カナロアの5代母、Syrian Seaですね。
Unknown (MJ)
2019-04-15 16:05:37
ありゃ、何かバグってますね、調べてみますね(^ ^;)
ミルコ (Mahmoud)
2019-04-15 17:31:28
共同通信杯で逃げる形になっても掛かり気味で、ガッツリと抑え込んでいたのが距離延長となる今回、ネガティブな方向性となる可能性は多少なりともあるかなと思ったりしたんですが、自身はいくら最近さえないとはいえ、当面の敵サートゥルナーリアを最も良く知っている人物。相対するためには1番枠でもあり、さすがに前受けするだろうと思いましたけどね。以前のような輝きを取り戻すのはいつになるんでしょうか・・・。
Unknown (Unknown)
2019-04-15 17:31:39
今の川田がワールドエースの鞍上だったら…
ヴェロックスの走りを見てついついそんな妄想をしてしまいます
中山競馬場 (ミスターシービー2号)
2019-04-16 18:07:59
初めて皐月賞のパドックを見たのは36年前のミスターシービーの時、雨のパドックで気合いが入っていたインターリニアルの複勝4120円を的中してそれから複勝党になりました。
今まで見た馬の中で一番繋ぎが柔らかかったトウカイテイオー(本当にグニャグニャだった)。そして、生前谷川牧場で見たシンザンのような威厳を漂わせてパドックをゆったり周回していたサ―トゥルナーリア。見惚れていたらゴール前に入れず写真を撮り損なってしまった。
二冠どころか三冠も有望なのでは。(凱旋門か?)本当に東京の再戦が楽しみです。
関係性の薄い話ですが、 (56)
2019-04-16 21:02:56
笠センセーのホムペが真っ白になったまま二日経ちました。何かご存知ですか?レース回顧を毎度楽しみにしているので。
Unknown (MJ)
2019-04-16 21:25:20
今いってみたら見れましたよー
Unknown (56)
2019-04-17 18:21:34
自分のPCのブクマがクラッシュしていただけでしたwすみません
笠先生 (ミスターシービー2号)
2019-04-17 22:46:13
56さんのコメントにつられて初めて先生のレース回顧を見に行きました。
「ルメールの好騎乗に尽きる。こんな凄いローテで勝つというのは、こういうローテで負けてきた藤沢和師の意地でもあっただろう。勝たれたら言うことなしだ。狙いにくいけどね。」
藤沢師は、スティンガーの頃からぶっつけで使ってましたけど上手く行かなかったので私は今回もダメだと思い、切ってしまいました。オールドファンなら納得の先生のコメントでした。
暮れにスティンガーの代打騎乗で勝利したノリがレース後TV局のインタビューで「来年同じ競馬場同じ距離のレースに向けて一言」と振られた時に「岡部さん頑張って!」と答えたのを思い出しました。
レース回顧 (ミスターシービー2号)
2019-04-17 22:49:54
先生の回顧は桜花賞の分でした。

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