第18回チャンピオンズC回顧~ホットドッグをクールに差し切り

2017-12-04 09:50:55 | 血統予想

中京11R チャンピオンズC
◎4.ノンコノユメ
○13.テイエムジンソク
▲1.コパノリッキー
△10.キングズガード
×7.ロンドンタウン
×14.サウンドトゥルー
注12.カフジテイク
ステイヤーズSはアルバートが3連覇の偉業。アドマイヤドン(フォールアスペン、トニービン)にノーザンテーストというハイペリオン色濃い成長力に富む配合が、息の長い活躍を支えているというべきだろう。コパノリッキーもヌレイエフ(ハイペリオン4×4)、フォールアスペン(同3×4)、トニービン(同5×3・5)から濃厚なハイペリオンを受け継ぎ、だから直線先頭に立ってからの頑張りが身上で、7歳の今年も揉まれず運べればかしわ記念も南部杯もJBCスプリントも好走している。ここは何が何でも行きたい馬はいないから、ジンソクが番手でいいという出方ならば、内枠から出していってハナに立てるのではないかと思うが、ジンソクはいつもうなりながら4角で先頭に立つので、あと200mが苦しくなってしまうかもしれない。マニアックな血統解説はここでは避けるが、テイエムジンソクとノンコノユメは実は非常に配合パターンが似ている。だからジンソクがG1を勝ちきっても驚けないのだが、両者の比較ではスーパー名繁殖コートリーディーのニアリークロスでまとめたノンコノユメのほうが配合は上だ。前走でキッカケは掴んだし、連続騎乗のクリスチャンがどう乗ってくるか、この名配合にもう一度◎を打ってみたくなった。ロンドンタウンも好きな配合だが理想はもう少し軽い馬場か。キングズガードとのワイドや○▲の行った行ったも買いたい。

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「アルバートは今が全盛期なんやから、コパノリッキーがまだ衰えてるとは思わんのやけど」
「昨年も一昨年もペースが速かったので、タルマエの年みたいにスローに落とせればですねえ…」
「フルキチは番手で押さえてくれるやろうから、東海Sぐらいの、61秒台に持ち込めばなんとか踏ん張れへんかなあ…」
という話を、前夜にらいおん君としてました

田辺がジワリジワリとペースを緩め、1000m通過が61秒5ぐらいなのを確認したとき、これは前残りやと思ったんですが、それを顔色一つ変えず、ズバッとクールに差し切ったのはゴールドドリームとライアン・ムーア

まるでM1の敗者復活戦のように、フルキチとコンビ結成後[4-1-0-0]でとうとうG1の舞台に駒を進めてきたテイエムジンソク

途中でユタカに主戦の座を譲ったものの、田辺とのコンビで名を上げ、G1をいくつも勝ってきたコパノリッキー

手の内に入れたお手馬を、日本人騎手二人が思いどおりに操って、絵に描いたようなスローの行った行った、たまにはこんなレースがあってもいいだろう

「よし出来た!これそのままや」と思わず声が出たのですが、それを事もなげに差し切ったのはナンバーワンジョッキーのテン乗りでした

ゴールドドリームの血統については今年のフェブラリー回顧も参照していただきたいですが、3代母StatisticはジェイドロバリーやNumerousの全きょうだいにあたり、この血を母系に引くG1馬4頭のうち、アドマイヤリード以外の3頭はKingmambo≒ジェイドロバリーやNureyev≒Numberのクロスを持っています

良血だが底力に欠けG3級を量産したジェイドロバリーの弱点を補うには、Kingmamboやニキーヤといった名種牡馬・名繁殖を通じて、ジェイドロバリーの血そのものをクロスするしかない







また下記エントリ「ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty」で書いたように、ゴルアの母母父Hostageの牝系をさかのぼるとWar Relicの全姉Anchors Aheadに辿り着くので、これにWar Relic≒Eight Thirty≒Good Example的な血を合わせるのが隠し味

たとえばWar Relic3×3のIn Realityはコパノリッキーやグレイスフルリープの母系に入るし、スマートファルコンの母系にはWar Relic系シルバーシャークが、エスポワールシチーの母系にはブライアンズタイムを通じてEight Thirtyの血が入ります

ゴールドドリームの場合は母父フレンチデピュティがGood Example≒Eight Thirty5×4で、しかも母母父Cox's Ridgeの母母CordayもMan o'WarとFriar RockとDominoの組み合わせで、これがモンヴェール(JRAダート4勝)やその仔たちのダートのパワーを生んでいるのは間違いない(モンヴェールの仔はJRA出走4頭全て勝ち馬、計12勝は全てダート)



そしてフェブラリーの回顧でも書いたように、ゴルア産駒は父からVaguely Nobleの血を受け継いでいるので、コパノリッキーやスマートファルコンなどを見てのとおり全体に馬群が苦手な側面があります

ゴールドドリームにしても直線は一番外に出したほうが気分よく伸びるような面はあり、フェブラリーは大外を捲りあげたし、今日も直線でスムーズに一番外に持ち出せたのは大きかった

予想コメントにも書いたように、テイエムジンソクはノンコノユメとよく似た輪郭の配合で、クリミナルタイプ×My BupersというのはBimlette≒Bupersのニアリークロス4×3になり、そこにNever Bendの血をもってくるとBimletteのクロスになるわけでなるほどなあ…と

他にフォーティナイナーやLyphardなど共通する血が多い2頭ですが(近親のマルカプレジオも同じパターン)、一つ異なるのは、ジンソクはクロフネ×フォーティナイナーの「父中距離×母父(母)マイラー」、ノンコはトワイニング×アグネスタキオンですから「父マイラー×母父(母)中距離」、だからジンソクが先行でノンコが差しになったのも順当というべきです







そしてクロフネ×フォーティナイナー×クリミナルタイプ×My Bupersというのは北米パワー×北米パワー×北米パワー×北米パワーでもあり、ホットドッグにケチャップとマスタードぶっかけたアメリカンですから、そういう血統的な持ち味を出しきるという意味では、今日のフルキチは少し大事に乗りすぎたという指摘も的外れではないと思います

前2頭で兼ね合って、ゴール前でリッキーを交わせば勝てる、という思惑どおりには運べたと思うし、ゴールドドリームさえいなければそれで正解だったのでしょうが、ホットドッグは顔や手をケチャップだらけにしてムシャムシャ頬張って食うのが美味いのであって、それをナイフとフォークで切り分けてしまったような、G1で人気を背負ってちょっと上品に乗ってしまったところはあるかもしれません

昨日は知り合いん家で飲んでたらM1がはじまり、面白いコンビ、上手なコンビが次々出てくるもんやなあ~と酔っぱらいながら観てたんですが、M1で圧巻やったのはやっぱりサンドイッチマン(07年)とアンタッチャブル(04年)の優勝

敗者復活から優勝したサンドイッチマンも凄かったんですが、アンタッチャブルは前年に敗者復活から勝ち上がって決勝でも9人気3着みたいな好走、不動の本命に推された翌年はもう実力と自信に満ち溢れていて、みんなの期待を背負って4角先頭の横綱相撲でチャンピオンの座についたのは感動的ですらあり、笑いながら泣きながら漫才見たのはあれが最初で最後かも

テイエムジンソクはサンドイッチマンにはなれなかったけれど、アンタッチャブルになれるチャンスはまだまだあるから、次はケチャップドバドバでいこうやフルキチ

第34回フェブラリーS回顧~弔いの3/4同血クロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/50a0edf6f98e4abdea59d65a1df14ebe
ゴルアA級産駒の“最後のひと手間”Anchors Ahead=War Relic≒Eight Thirty
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/3f067fe2d37e73e8ae5616b7c191544d

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5 コメント

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Unknown (アルバートと)
2017-12-04 10:10:25
コパノリッキーは同い年じゃないですよ
Unknown (MJ)
2017-12-04 10:12:21
ああホンマや、一つ上でしたね直しますm(_ _)m
Unknown (めがねざる)
2017-12-04 12:21:35
父中距離馬×母or母父マイラーだとテイエムジンソクみたいに先行脚質に出て、父マイラー×母or母父中距離馬だとそうは出ない、というのが面白いというか不思議というか(^_^;)
Unknown (メテオ)
2017-12-04 12:29:01
サンドウィッチマンは微妙だった皐月賞出走がかなったと思ったら春二冠ぶっこ抜いたドゥラメンテ、アンタッチャブルは弥生賞で権利取れずも陣営に手応えはあって秋以降に花開いたマンハッタンカフェ、って感じかなぁ。
Unknown (MJ)
2017-12-04 23:03:36
コパノリッキーはチャンピオンズで逃げるためにスプリントを使ったという意図はそのとおりかもしれないけど、公式ラップの前半2Fは
17年12.8-10.9
16年12.7-10.7
15年12.5-10.6
今年は速い馬がいなかっただけで、リッキーはいつもどおりの出足だったともいえるかと

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