栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2019-2020」

『サラブレ』2019年6月号にてPOGの特集記事を書いてます

2019-05-13 12:37:45 | お知らせ

本日5/13発売『サラブレ』2019年6月号は「日本ダービー・オークス大特集号」


https://www.kadokawa.co.jp/product/321902002084/
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AC-2019%E5%B9%B46%E6%9C%88%E5%8F%B7/dp/B07QXZYGB7/ref=zg_bs_46573011_1?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=MQKH0W107G707P7717FJ

私は「血統屋が注目する、今年のPOG配合4大キーポイント」と題して、ジャスタウェイ~ハーツクライ、エピファネイア、キンシャサノキセキ、Speightstown、Dubawiなどの産駒のPOGの狙いどころを解説していますので、よろしければご一読ください

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第14回ヴィクトリアマイル回顧~豪の若武者、豪の名血をくだしG1も手中に

2019-05-13 11:15:24 | 血統予想
東京11Rヴィクトリアマイル
◎3.クロコスミア
○2.レッドオルガ
▲9.プリモシーン
△8.デンコウアンジュ
今年は内枠に先行馬が固まったが、どうしてもハナという馬はいないしビュンビュン飛ばす馬もいない。まともならアエロリットが一番速いと思うが、遠征帰りで出来が本当かどうか。マイルG1でもペースが上がらず58秒-34秒で32秒台決着とみるならば、ヴィルシーナやホエールキャプチャの世界、中距離馬が格で押し切る世界、府中牝馬Sの世界。
追い切りが良かった▲プリモシーンは能力はG1級だとずっと書いてきたしここも単は買う。ただ馬群を嫌がる気性だからダービー卿のように外から差す形が理想で、ペースが上がらないと馬群は密集しそうだ。
ラッキーライラックは中山1800がベストだと思っているので中山記念で◎にした。レッドオルガは高速馬場向きだし、止まらない先行勢の直後のイン好位が労せず取れるとなるとたしかに買いやすい。デンコウアンジュは直線までジッとしていてダルシャーンの斬れだけで差すケイバが本領で、だから実はスローのほうが差し届く。
◎はクロコスミア。ステイゴールドにナスペリオン血脈を重ねた配合で、ヴィルシーナの全妹ヴィブロスを抑えて府中牝馬に勝ち、エリ女は毎年好走する大箱向きの先行馬。最近のステイゴールド産駒はアドマイヤリードやインディチャンプなどもそうだが、ナスペリオン的な血を軸とした配合で大箱で斬れるタイプが活躍している。
ここ3走は行けず馬群を捌けず遠征で馬体減と不完全燃焼なケイバがつづくが(阪神牝馬も直線満足に追えていない)、スタートは一番速いのでここはハナか番手ではないか。「ヴィルシーナを探せ」がテーマならばクロコスミアでいけるレースだと思う。

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1分31秒前半の超高速決着となった芝マイル戦というと、最近では18年安田記念と18年マイラーズCですが、ともにFrankel×ヘネシーのモズアスコットが連対していて、そうかマイルの高速巡行能力ということになると、やっぱりStorm Catとデインヒルなんやなあ…と

Fastnet Rockはオセアニアのデインヒル系繁栄の立役者となった名種牡馬で、組み合わせ血統表のようにその母Piccadilly CircusはStorm Catとニアリーですから(Storm Bird≒NijinskyとCrimson SaintとSecretariat≒Sir Gaylordが共通)、つまりFastnet Rockはデインヒル+Storm Catみたいな血統ですから、東京マイルの高速決着は望むところ





叩いて出来は上向いていると思えたし、あとはAureole魂さえ逆噴射しなければ、ダービー卿のように直線外に持ち出せれば、ついにプリモちゃんがG1ホースの仲間入りを果たすだろうと思ってました

パドックではクロコスミアが凄い出来で、ブログやラインで素晴らしい体やとあちこちに訴えてたら、石塚さんが「2枠がいいすね」「むむ…たしかにノームコアもいいな」

クロコスミアが3歳の春、まだ馬体重が400キロぐらいだったころに、サラブレ誌でオークスの穴馬を取り上げるという企画があって、「小さいけどスタミナと底力がありそうなクロコスミアが面白い」と書いて、責任とってフローラSでも◎にしましたが大敗でガッカリでした(^ ^;)

あれから3年が経ち、440キロに成長した馬体は素晴らしい張りを見せており、よく言われる表現ですがそこに漆黒の薄皮が張り付いているというやつで、ああさっさん…Doronic≒Bustedは凄いわやっぱり…あの小さくて華奢なクロコスミアがこんな素晴らしい馬になったんやで





「よっしゃ外に出せた! プ、プリモちゅわあああんっ!」と声が出たその直後、内からクロコスミアがヒタヒタヒタッと巻き返してきたのがクライマックスでしたが、「日本の騎手では石橋脩が上手」と言う新進気鋭の25歳のオージーは、プリンシパルもヴィクトリアマイルも脩が抜け出す直後から叩き出しており、これで初来日からたった3週間で、新潟大賞典、京王杯SC、そしてG1ヴィクトリアマイルもアッサリ奪取してしまいました

ノームコアの牝祖ラスティックベルはMr.Prospectorの娘でRaise a Native2×3、Nasrullah≒Royal Charger4×3、優秀な繁殖で確実にスピードを伝えて子孫を繁栄させています

特に現3歳はクロノジェネシスやビーチサンバが牝馬クラシックロードで大活躍ですが、これまでG1タイトルはフサイチリシャールの朝日杯だけで、大一番で惜敗が多い牝系というイメージも強かったんですがそれを払拭する勝利でもありました



サンデーサイレンス×ラスティックベルはNorthern Dancerの血を全く引かないのがポイントで、だからNorthern Dancerの血が強い種馬との配合で成功しやすく、クロフネ(Northern Dancer≒Icecapade4×3)産駒ではフサイチリシャール、ビーチサンバ、サイオン、ヌーディーカラー、メイショウサムソン(Northern Dancer3×4)産駒ではハピネスダンサーやメイショウフェイクなんかが出てます(キングカメハメハとの配合もオープン級こそ出てないですがほぼオール勝ち上がり)

ノームコアの場合も、父ハービンジャーがNorthern Dancer4・6×4・5、母父クロフネがNorthern Dancer≒Icecapade4×3、母母インディスユニゾンがNorthern Dancerなし、この明確な「3/4Northern Dancerクロス」がまずほめられる点で、整然と積み上げられた配合は繁殖としても成功するでしょう

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