栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2019-2020」

第24回NHKマイルC回顧~上がり12秒のゾーンで

2019-05-06 14:42:58 | 血統予想
東京11R NHKマイルC
◎17.アドマイヤマーズ
○6.グルーヴィット
▲7.グランアレグリア
△3.ダノンチェイサー
×8.ヴァルディゼール
×13.ファンタジスト
注14.ハッピーアワー
注15.ヴィッテルスバッハ
アドマイヤマーズとダノンチェイサーはPOG媒体で推奨してきた馬で、配合だけで選ぶならこの2頭。ただダノンは母系のレインボークエストの重厚さも表現されていて少しもっさりしているので、高速マイル戦よりは渋った1800戦がベターか。
グルーヴィットはサートゥルナーリアと同じカナロア×スペシャルウィークで、キンカメ父系×エアグルーヴ牝系は東京の大レースに強いし、NHKマイルに強いフレンチデピュティ~デピュティミニスターの血も引くので、血統的な適性で言うならこれだろう。鞍上レーンも先週はいきなり挨拶代わりの重賞制覇。
NZTとアーリントンCはあまりレベルが高くなかったと思うので、やはり王道を歩んできた馬たちが強いのでは。高速馬場ならばディープ産駒グランアレグリアがメジャー産駒アドマイヤマーズに雪辱するチャンスは多分にあるだろう。
たとえG1でも今のミルコに◎を打つ気がしないが、(東京ならサートゥルナーリアと五分の斬れ味がある)ダノンキングリーと叩き合った共同通信は1キロ背負っていただけに価値がある。何度も書くがダイワメジャー産駒として配合は最高だし、メジャーエンブレムのように正攻法で押し切りを期待した。

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今年のNHKマイルは57.8-34.6とまずまず緩みないペースで流れ、上がり3Fは11.3-11.3-12.0

アドマイヤマーズはゴール前が12秒台だったときは3戦全勝で(NHK、朝日杯、中京2歳)、皐月賞や共同通信杯で負けたときもデイリー杯や新馬戦で勝ったときも「マーズのゾーンのレースではなかった(上がり特化すぎた)ので負けた、辛勝になった」と書きましたが、ゾーンのレースなら差すケイバでも味があるんやな~という結果でした

POGでも推奨したようにダイワメジャー産駒として配合も満点に近く、飲み屋POGでもマーズの活躍で3位に浮上、連覇はオークスのウィクトーリアにかかっているといっても過言ではないのですが、サートゥル持ってる人が首位に君臨してるからなあ…
母ヴィアメディチはCoup de FolieとGlorious Songを経由してHaloのクロスを持つ優秀な繁殖で、キンカメもディープも引かないメジャー後継としていい種馬になると思います

ケイデンスコールとは新馬戦につづくワンツーで、「ライバルとの配合が決まる種馬は成功する」説からしても、カナロア×ディープやカナロア×ハーツとの配合で無難に好形になりますな



ロードカナロア×ハーツクライはJRAに8頭が出走しケイデンスコール、ヴァルディゼール、トロワゼトワルなど5頭が勝ち馬となっており、母数が違いますが今のところカナロア×ディープより率も飛距離も上

やっぱりカナロア×ディープの場合はSecretariat=Syrian Sea≒Sir Gaylordの継続クロスになるのがサイズを出すにはマイナスというべきで(レディブラッサムとディープの細身でしなやかな体質が伝わりすぎるという言い方もできる)、ナスペリオンとBusandaのクロスになるハーツ肌のほうが大きく頑強にはなりやすいと

ちなみにカナロア×ハーツは[平均馬体重464キロ、勝ち馬率63%、平均賞金2643万円]、カナロア×ディープは[平均体重438キロ、勝ち馬率32%、平均賞金1048万円]です

前のワイドファラオとトオヤリトセイトの手応えが怪しいとみたルメールは、その内を狙ったのを切り替えて外に持ち出したときにダノンチェイサーにぶつかってしまい痛恨の騎乗停止

ダノンはその前からミルコにフタをされてたしかわいそうなレースになってしまいましたが、グランアレグリアの直後にいたグルーヴィットもやっぱりワイドファラオとトオヤリトセイトがカベになって追えませんでした

そういう有力馬に不利やロスがあったにせよ、「イベリスが逃げ切ったアーリントンCは低レベル」と半ば決めつけていただけにカテドラルの力走には脱帽で、よく考えたらアーリントンが低レベルになった原因も有力どころにあれこれ不利があったからで、カテドラルだってもうちょっと上手く捌ければ勝っていただろうというレースやったんですよね

「祐一がもっていかれる馬は走る」説がまたも体現されてしまいましたが(^ ^;)、いつも書くようにG1で勝ち負けするような馬はエンジンがすごいので、レース中にエキサイトしたり力んだりすると制御するのはなかなか大変です

カテドラルは母系のデインヒルのパワーを増幅した配合をしていて、デビュー当初からこれはハーツというよりデインヒルやなという好馬体で、中距離では制御が難しくなってきたのをマイルに短縮しての連続好走でした

まあでも血統も馬体も根っからのマイラーではないと思うんで、リスグラシューみたいなもんで、古馬になったら中距離で重厚なレースができるようになるんじゃないかと思いますよこの馬は

そういうエンジンがすごくて制御が難しい馬を事もなげに御しているのがリーディングジョッキーのクリストフ・ルメールで、彼がフワッと乗っていたレイデオロやアンビシャスが乗り替わった途端にまともに引っかかったのを見てのとおり、ルメールのお手馬を、それもG1で人気になるような馬を代打で乗りこなすというのは誰でも大変です

昨日も競馬終わってからずっと原稿書いてたぐらいで、まだまだ仕事が山積みなので回顧はアッサリこんなもんで…
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