栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「2歳勝ち馬評価」先週分を3頭更新&雑感

2015-07-28 22:00:54 | 血統予想

先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週分を3頭更新しました~

シックスセンスはディープインパクトの勝った皐月賞で2着でしたが、シルバーステートはシックスセンスのイトコで父がディープ、これもわりとパワー加速で、ダービーよりは皐月向きのイメージですかね~

アオイプリンセスはNureyev≒Sadler's Wells4×4にRobertoが絡むのでレッツゴードンキのように機動力抜群の配合で、一方でMill Reef6×6にChieftainが絡むので体質はなかなかナスキロ柔い

だから機動力とパワーと斬れを兼備していて非常に弱点が少ない馬で、ラチ沿いをスルスル捲って、坂をピッチで駆け上がり、抜け出してからはゴールまでストライドを伸ばして加速しつづけたという勝ち方でした

しかし弱点が少ない≒G1レベルの突出した長所がない、という言い方もできるわけで、私がよく言う「二兎を追った配合のキンカメ」、この馬を凄い斬れ味や瞬発力で差し切ったり、凄い機動力で突き放したりできる馬はG1馬の資格アリ、というモノサシやハードルになるのではないかと…どこでも相手ナリに走れるタイプやと思うのでね

先週の中京は土日とも好天で、しかも芝を短く刈ったこともあって最終週の大外一気が決まらず(それにいち早く気づいたミルコはインに拘ったコース取りが目立った)、中京2歳は母がRoberto×Kingmamboのシュウジが坂を上りながら後続を突き放し楽勝、知多は内回りの機動力に定評があるアイドリームドアドリーム牝系のジルダがインからスルスル差し切り、渥美はハービンジャー×ハッピートレイルズ牝系という見るからに捲るんジャー血統のスティーグリッツがひと捲り、そして中京記念は父グラスワンダー×母スプリンターのスマートオリオンが唸りながら先行抜け出し

いずれも阪神内1400mや阪神内2000mのレースを見ているような錯覚に陥るほどで、中京は直線に入ってすぐに急坂を駆け上がらなければならないので、ストライドでジワジワ加速したい馬はそこでモタつくシーンがけっこう見られ、それでも雨の外差し馬場ならば残り200mで前が止まるのでフラガラッハのナタ斬れが間に合うのですが、先週のような馬場だと4角での機動力と急坂を駆け上がるパワーのほうが優先されるわけですな

スティーグリッツが4角でうなりながら捲って急坂をグイグイ駆け上がったとき(通過順位9-9-10-5)、川田は当然それに呼応して追い出したんですが、ナスキロ柔い緩慢ストライドのエイシンアロンジーは坂を上がりながら重心が高くなるような感じで置かれてしまい(通過順位5-5-6-5)、残り200mからようやくストライド全開でジワジワ差を詰めたところがゴールでした

なるほど中京芝は馬場が良ければ、そしてペースが緩めば、東京向きストライドではなく阪神内回り向きピッチに落とし込むような予想でいくべきなんやろうなあ…と、2頭の叩き合いを見ながら改めてそう思った次第

最終週の中京記念というとフラガラッハが重厚なストライドでズドーンズドーンと追い込む姿がまず浮かんでくるので、ついついあのイメージを引きずって予想してしまうのですが、馬場やペース次第でフラガラッハが追い込めるコースにもスマートオリオンが先行押し切れるコースにも変貌するというのは、なかなかオモロイ競馬場やと思います(・∀・)

ちなみに師走の中京開催初日に行われる(つまり馬場がいい)金鯱賞は、ラブリーデイ、サトノノブレス、エアソミュール、オーシャンブルーと、阪神なら内回り>外回りというタイプが毎年馬券に絡んでますな

コメント (4)
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