明けましておめでとうございます
年末年始は札幌にいたので、北海道神宮に初詣に行ってきました(天気悪…)
さて新年最初のお題ですが、やっぱりこの馬のことを書いておかないとまずいでしょう
ルーラーシップ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103143/
その昔「週刊競馬通信」にエアグルーヴの配合について、「エアグルーヴと他の多くのトニービン×ノーザンテーストとの違いは、Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロス3×3になることだ」と書いた
Hornbeamとパロクサイドは
Hyperion
Nasrullah
Vatout
Plucky Liege
の4血脈が共通
カンパラがトニービン以外にこれといった大物を出していないことや、トニービンの母が持つHyperionクロスの強さ(2×4)から考えても、トニービンの代名詞ともいえる東京で炸裂するナタの斬れ味は、主にHornbeamの「HyperionとNasrullah」の組み合わせによるものではないか…と考えられる
そしてその仮説が正しければ、Hornbeam≒パロクサイド3×3を持つエアグルーヴが、最もトニービン的な斬れ方をしたのも納得がいく
ちなみにトニービン経由以外でHornbeamを持つ活躍馬には、ピルサドスキー、キングカメハメハ、ファインモーション、マーベラスクラウン、スーパークリーク、グリーングラスなどがいる
およそDanzig系とは思えない重厚な斬れでエアグルーヴを競り落としたピルサドスキーだが、あのJCはHornbeam的ナタ斬れの叩き合いでもあったのだ
ちなみに熱血で調べた限りでは、「トニービン持ち種牡馬×パロクサイド牝系牝馬」の配合は14頭が出走して9頭が勝ち馬になっており、うち5頭は3勝以上をあげ、他にAJCC2着のインテレットなども含まれるから、Hornbeam≒パロクサイドのニアリークロスにはそれなりのインパクトがあったと考えていい
前述のHornbeamを持つ主な活躍馬のなかにはキングカメハメハの名前もあったが、ルーラーシップはキンカメ×エアグルーヴだからHornbeam≒パロクサイド6×4・4になり、そこにNureyevからも「HyperionとNasrullah」の組み合わせが重ねられる
父も母も、そしてこの馬も、とにかく斬れ方がナタのように野太いのだが、こういう野太い斬れはサンデー系では出せないものだろう
それとポルトフィーノが出たときにも書いたことだが、エアグルーヴはサンデー系種牡馬と配合すると柔すぎて動きが緩慢な仔を出してしまう感じがあるから、それよりはキンカメやクロフネのようなパワー型との配合のほうがいいかもしれない
まあ熱心な競馬ファンの方なら皆同じような感想を持ったことと思いますが、もうあれこれ語る必要もないほどの、問答無用の勝ち方でしたね~