電網郊外散歩道

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モーツァルト「交響曲第41番」とハイドン「交響曲第98番」の関連性

2021年02月26日 06時00分20秒 | クラシック音楽
先日の山形交響楽団定期演奏会で、モーツァルトの交響曲第41番ハ長調「ジュピター」を指揮した鈴木秀美さんが、アンコールでハイドンの交響曲第98番第2楽章を取り上げ、ハイドンはきっとこの(ジュピター)交響曲を知っていたに違いないと話したことに興味を持ち、あらためて並べて聴いてみることにしました。まずは、モーツァルトの「ジュピター」交響曲をジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏で。

モーツァルト 交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」 Mozart Symphony No.41 "Jupiter"


次に、ハイドンの交響曲第98番 変ロ長調、第2楽章、マルク・ミンコフスキの指揮で。
Symphony No. 98 in B-Flat Major, Hob. I:98: II. Adagio


ふーむ、なるほど。実演でも実感しましたが、ほんとにそのとおりです。また、世の中にはずいぶん詳しく調べて「モーツァルトはハイドンとの別れに際し、三大交響曲のスコアの写しを贈ってロンドンでの宣伝を依頼していたのではないか」という説を展開している方もおられるのですね(*1)。ジュピター交響曲にクラリネットが使われていないのは、作曲当時ロンドンでクラリネットが使われていなかったことをモーツァルトが知っていたから、という説も面白いです。素人音楽愛好家である当方は、根拠をもって判断することはできませんが、おもしろい、興味深い考えだと感じます。

(*1): ハイドン 交響曲第98番 変ロ長調 「さよならモーツァルト君」


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