電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

成果とプロセス

2008年12月20日 06時21分43秒 | Weblog
単身赴任生活をしていると、心身の健康のためには、日々の生活を楽しむことが大切だと感じます。仕事ではいろいろなことがあるでしょうが、それはそれ、これはこれ。

かつては滅私奉公で仕事を家に持ち帰り、期限までに仕上げて間に合わせる人が、有能だ、熱心だと評価されましたが、今の時代にはどうでしょうか。情報のセキュリティの面から見れば、オキテ破りの行為です。かつての人物や業績の評価とは反対に、独断で危険な行為を行う人、ということになってしまいます。期限までにより大きな成果を示す有能さ、という観点からだけではなく、業務のプロセスの観点から見てどうであるか、という複眼の視点が必要、ということでしょう。昨今の金融がらみの報道を見聞きするにつけても、多くの平凡な同僚を尻目に、少数の有能な人材が業績の大部分を稼ぎ出す、という見方は一面的で、多くの法令順守の地道な営みが日常的な信頼や信用を築き上げているのであり、少数の、有能だがややもすると暴走しかねない元気さを制御している、という見方もできるのではないか、と思ったりもします。

さて、今晩は山形交響楽団の第193回定期演奏会。シャブリエの「田園組曲」、プーランクの「チェンバロと管弦楽のための田園のコンソール」、ブラームスの交響曲第3番というプログラム。楽しみです。問題は、19:00の開演に間に合うかどうか。プーランクまでにはなんとか山形テルサに到着したいものです。車が普通に走行できるよう、雪が降らないように祈りましょう。

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2 コメント

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成果とプロセス・・・・・ (安倍禮爾)
2008-12-23 20:39:14
narkejpさん

難しいところですねえ。職場の情報を持ち出してはならない、と何度言われても、たとえばフラッシュメモリで持ち出す社員があとをたたない、そしてそれを紛失したり、ハードディスクに書き込んで、ネット上に漏れる・・・。まさに「建前と本音」の世界です。でも、そういうふうに自宅でも土日に働いて仕事をでかして、それでもってるみたいな人や会社は珍しくない、ということですからねえ。そして、そういう失態が起こっても、日本では罰則規定のないことが多いのです。ルールというものはあくまで目安、みたいな感覚が、日本社会を支えているようなところがありますので。
繰り返しになりますが、難しいです。答えは、今のところないということになりそうです。
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安倍禮爾 さん、 (narkejp)
2008-12-24 19:34:17
コメントありがとうございます。ほんとに、現実には難しいところですね。
だいぶ以前に、ソフトブレーン社の宗文州さんの言葉に、日本では、やる気があるかどうかという人間の管理ばかりで、仕事(のプロセス)をどう改善するかという本来の管理がない、という指摘(*)にひどく共感したことがありました。理想論ですが、ルールを破って土日に自宅で仕事をするという現実を変えられるような、仕事のプロセスの改善が必要なのだと思います。なかなか難しいことですが。
(*):http://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/ad27e68bdf3c6e63c9d63d9003687120
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