火曜日の19時45分から20時30分まで、BS-2で、藤沢周平の時代劇「腕におぼえあり」再放送を見ました。これは、『用心棒日月抄』(*)を原作としてドラマ化したもので、話には聞くものの、実際に見るのははじめてです。
今回は、原作で言えば「夜の老中」。老中の小笠原佐渡守が夜分ひそかにおしのびで出かける際の用心棒です。浅野と吉良の暗闘を背景に、あらわれた刺客は細谷が斬られて怪我をしたほどの腕前、青江又八郎は刺客を倒し、報酬を手にします。しかし、追加の仕事はあまり嬉しくない、浮気の護衛でした。浮気妻の亭主は意気地がないかもしれませんが、
という又八郎の直言は正論です。そして、「いかにも、以後つつしもう」という佐渡守の言葉を信じ、女の一件は喋るまい、と心に決めるのです。
終わり近くに、細谷の妻女のけなげさにうたれて、せっかくの七両を細谷に見舞として提供してしまうのですね。細谷が酔っ払ったおかげで、吹き矢を使う藩からの刺客に気づき、ようやくこれを倒しますが、酔っ払い細谷は、のんきに古女房の自慢をする始末。来週は "ますぞう命" の「内儀の腕」だそうです。
(*):藤沢周平『用心棒日月抄』を読む~電網郊外散歩道
今回は、原作で言えば「夜の老中」。老中の小笠原佐渡守が夜分ひそかにおしのびで出かける際の用心棒です。浅野と吉良の暗闘を背景に、あらわれた刺客は細谷が斬られて怪我をしたほどの腕前、青江又八郎は刺客を倒し、報酬を手にします。しかし、追加の仕事はあまり嬉しくない、浮気の護衛でした。浮気妻の亭主は意気地がないかもしれませんが、
「おそれながら……」
濠ばたまで来たとき、又八郎はうしろから声をかけた。
「少々、夜遊びが過ぎはいたしませんでしょうか」
「…………」
「今夜のことは、天下のご老中がなさることとは思えませぬ」
という又八郎の直言は正論です。そして、「いかにも、以後つつしもう」という佐渡守の言葉を信じ、女の一件は喋るまい、と心に決めるのです。
終わり近くに、細谷の妻女のけなげさにうたれて、せっかくの七両を細谷に見舞として提供してしまうのですね。細谷が酔っ払ったおかげで、吹き矢を使う藩からの刺客に気づき、ようやくこれを倒しますが、酔っ払い細谷は、のんきに古女房の自慢をする始末。来週は "ますぞう命" の「内儀の腕」だそうです。
(*):藤沢周平『用心棒日月抄』を読む~電網郊外散歩道
当然ですが、出演者の村上弘明、
それと渡辺徹も風吹ジュンも若かったですね。
初放映は15年くらい前でしょうか、
このドラマを観たのが藤沢周平作品を
読むきっかけになりました。
テレビよりも原作の方が味わいが深い!
と当時思った記憶があります。
*
近藤等則の音楽はかなり印象に強く残っています。
「時代劇チャンネル」でも放送があったのですが、、、、
近々、杉サマ主演のテレビドラマ「用心棒日月抄」を録画してあるので見る予定です。
原作を先に読んでいると配役や話しの展開についついツッコミを入れたくなってしまいますね!?
>当然ですが、出演者の村上弘明、
>それと渡辺徹も風吹ジュンも若かったですね。
ほんとです。15年も前の放送だったのですか。親戚の夫婦がこの番組のファンで、「あれはおもしろかった」としばしば話題にするものですから、一度見たいと思っておりました。
まあ、テレビドラマは娯楽性を高めた別作品と考えた方が無難でしょうから、原作との違いはあまり突っ込んでもしょうがいないと割り切って楽しむのがよかろうと思います。その意味では、NHKの様々な制約の中で、よく頑張った番組と言えるのではないでしょうか(^_^)/
>原作を先に読んでいると配役や話しの展開に
>ついついツッコミを入れたくなってしまいますね!?
ほんとですね。そこが面白くて見ている面もあります。ドラマを見てから原作を読むと、藤沢周平の文章が、いかに素晴らしいかがよくわかります。ある程度時間を置いて再読すると、その味わいはまた格別です。