電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

山形弦楽四重奏団第71回定期演奏会でモーツァルト、ベートーヴェンを聴く

2019年04月13日 06時16分48秒 | -室内楽
金曜の午後はよく晴れて、午前中に作成した資料を印刷し、買い物をし、野菜畑に苦土石灰を散布し耕耘し、と動いた後で、夕方から山形弦楽四重奏団の第71回定期演奏会を聴くために、山形市の文翔館に向かいました。あいにく通勤の車の渋滞に巻き込まれ、議場ホールに到着したのは開演直前の18時40分頃で、中島さんの話がちょうど終わるあたりでした。

お客様はいつもと変わらない人数で、ざっと60〜70人くらいでしょうか。年度初めでなにかと多忙な四月の平日、しかも花の金曜日という条件を考えれば、ありがたい入場者数かもしれません。少し間をおいてすぐに開演。ステージ上は向かって左からヴァイオリン:中島光之、ヴィオラ:倉田譲、チェロ:茂木明人の三人が並びます。先ごろ、2nd-Vnの今井さんが抜けてトリオになってしまいましたが、いそいでメンバーを補充することはせず、当面は三重奏+ゲストを加えた四重奏をやっていく予定だそうな。そんなわけで本日のプログラムは:

  1. W.A.モーツァルト(?) 6つの前奏曲とフーガ K.404a より第2番 ト短調
  2. W.A.モーツァルト(?) 6つの前奏曲とフーガ K.404a より第5番 変ホ長調
  3. L.V.ベートーヴェン 弦楽三重奏曲第1番 変ホ長調Op.3
  4. W.A.モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調K.370 Ob:柴田祐太

となっています。

最初の二曲はモーツァルトの曲(?)ではありますが、まさにバッハ風。パンフレットに記載の中島光之さんによる解説によれば、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」等のフーガに自作の前奏曲を付け加えたものだそうで、Vn、Vla、Vcの3つの楽器がそれぞれ独立しながら有機的に動き、見事なフーガとなっています。おそらくは実演で聴くことができる機会はそう多くない曲だろうと思いますし、もちろん当方も初めての体験。いや、良い音楽を聴かせてもらいました。感謝です。

続いてベートーヴェンの弦楽三重奏曲。先輩モーツァルトのセレナードを踏まえながら、全6楽章の音楽に浸ります。いや〜、気持よくて、中間の楽章あたりでついうとうと……第5楽章、第6楽章あたりはしっかり聴きました。私の好きな若いベートーヴェンらしい、フレッシュで活力ある音楽でした。



ここで15分の休憩です。皆さん、思い思いに休憩をとりますが、実は議場ホールの二階を見学することができます。ホールを出て左手側、リノリウムの床を通り階段を登ると、二階からホール内を見ることができ、昔の議会関係者の部屋は、今は県政資料室になっています。

さて、モーツァルトのオーボエ四重奏曲。ステージ上は、向かって左からObの柴田祐太さん、Vn:中島さん、Vla:倉田さん、Vc:茂木さんがそれぞれ座ります。第1楽章:アレグロ、弦のアンサンブルに管楽器が一本加わるだけで、響きの変化が生まれ、楽しさが拡大しますが、それがObですから、明るさや活力がぱっと外に向けて放射されるようです。
第2楽章:アダージョ。弦から始まりますが、Obのロングトーンで雰囲気が一変。短い音楽ですが、メゾソプラノの令夫人の慎ましやかな嘆きのごとし。
第3楽章:ロンド、アレグロ。なるほど、VnとObの音域が重なる面があるために、Vnが二丁の弦楽四重奏+Obという編成ではなくて、Vnが一本の弦楽三重奏+Obという編成にすることで、Obの役割をくっきりと浮かび上がらせることにしたのかなあ。技巧的な華やかさもあり、明るい響きとハーモニーを満喫しました。良かった〜。

今回の進行役を務める中島さん、「前半が長いのに後半がずいぶん短いと思われたかもしれないので」との前振りで、アンコールは柴田さんのオーボエも加わって、オーボエ四重奏で童謡「春よ来い」でした。中高年には懐かしさもいっぱいの音楽で、これもまた、しみじみといいものですね〜!

次回は7月17日(火)、18:45〜、文翔館議場ホール、ベートーヴェンの「セレナードニ長調Op.8」、クーラウ「フルート五重奏曲イ長調Op.51-3」他の予定。ゲストは、Fl:小松﨑恭子さん、Vla:田中知子さん。手帳にしっかりメモしました。

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