山形交響楽団の公式WEBサイトを見ていたら、「メディア情報」(*)の中に、興味深い内容がありました。音楽之友社の雑誌「レコード芸術」に、山形交響楽団が取り上げられており、付録CDには演奏録音が収録されているというのです。これは実際に入手するに限る、と某書店に急ぎ、たった一冊残っていた本誌を手にすることができました。
本誌のp.153~156まで、「付録CD連動企画:日本のオーケストラを聴く(22)」として、山形交響楽団が取り上げられております。「飯森範親との強い絆によりさらにレヴェルアップ、楽曲の本質の再現を目指すオーケストラ~斎藤正志事務局長に聞く」と題する記事の内容は、小見出しを並べると、「東北地方初のプロ・オケとして1972年に創立」「高く評価されている音楽教育普及活動」「広報部長的な役割も担う音楽監督の飯森範親」「自主レーベルを立ち上げるなど積極的なレコーディング活動」といったものです。
そして、記事末尾の囲みには、「山形交響楽団を聴くためのCD」として鈴木秀美指揮の「シューベルト:交響曲第1番・ハイドン:交響曲第100番"軍隊"」や「クラシック・フェイヴァリッツ」「ブルックナー:交響曲第7番」の3枚が取り上げられているほか、これから行われる主な主催公演として、定期演奏会やモーツァルト定期、東京・大阪でのさくらんぼコンサートなどが紹介されています。
付録CDに収録されているのは、
(1) ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より「だったんの娘たちの踊り」
(2) 同「だったん人の踊り」
指揮:飯森範親 第213回定期演奏会(2011年5月4日山形テルサ)ライヴ録音
(3) リムスキー=コルサコフ/交響曲第2番嬰へ短調、作品9「アンタール」第2楽章アレグロ
指揮:飯森範親 第210回定期演奏会(2011年1月22日山形テルサ)ライヴ録音
というもので、いずれも定期演奏会で実際に聴いた演奏です。とくに、第213回定期でのシュロモ・ミンツさんの独奏によるプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番は、実に素晴らしかった記憶が鮮明です。また、(3)のリムスキー=コルサコフの交響曲第2番はめったに聴けない曲目だけに、この録音をPCオーディオを通じて自室で再現してみるのは興味深い体験です。けっこう迫力のある演奏・録音で、全楽章を含むCDを発売してほしいと感じました。
こういう付録CDは、物珍しいうちはよいけれど、実際には新譜の冒頭のさわりだけではあまり有り難味はなく、結局は封も切らずに終わることが多いものです。でも、地方オーケストラの録音で、楽章全部を実際に聞くことができるのは有難い。こういう意欲的な企画が、「音楽之友」ではなく「レコード芸術」でなされていることに敬意を表したいと思います。
(*):山響からのおしらせ~メディア情報2/18更新
本誌のp.153~156まで、「付録CD連動企画:日本のオーケストラを聴く(22)」として、山形交響楽団が取り上げられております。「飯森範親との強い絆によりさらにレヴェルアップ、楽曲の本質の再現を目指すオーケストラ~斎藤正志事務局長に聞く」と題する記事の内容は、小見出しを並べると、「東北地方初のプロ・オケとして1972年に創立」「高く評価されている音楽教育普及活動」「広報部長的な役割も担う音楽監督の飯森範親」「自主レーベルを立ち上げるなど積極的なレコーディング活動」といったものです。
そして、記事末尾の囲みには、「山形交響楽団を聴くためのCD」として鈴木秀美指揮の「シューベルト:交響曲第1番・ハイドン:交響曲第100番"軍隊"」や「クラシック・フェイヴァリッツ」「ブルックナー:交響曲第7番」の3枚が取り上げられているほか、これから行われる主な主催公演として、定期演奏会やモーツァルト定期、東京・大阪でのさくらんぼコンサートなどが紹介されています。
付録CDに収録されているのは、
(1) ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より「だったんの娘たちの踊り」
(2) 同「だったん人の踊り」
指揮:飯森範親 第213回定期演奏会(2011年5月4日山形テルサ)ライヴ録音
(3) リムスキー=コルサコフ/交響曲第2番嬰へ短調、作品9「アンタール」第2楽章アレグロ
指揮:飯森範親 第210回定期演奏会(2011年1月22日山形テルサ)ライヴ録音
というもので、いずれも定期演奏会で実際に聴いた演奏です。とくに、第213回定期でのシュロモ・ミンツさんの独奏によるプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番は、実に素晴らしかった記憶が鮮明です。また、(3)のリムスキー=コルサコフの交響曲第2番はめったに聴けない曲目だけに、この録音をPCオーディオを通じて自室で再現してみるのは興味深い体験です。けっこう迫力のある演奏・録音で、全楽章を含むCDを発売してほしいと感じました。
こういう付録CDは、物珍しいうちはよいけれど、実際には新譜の冒頭のさわりだけではあまり有り難味はなく、結局は封も切らずに終わることが多いものです。でも、地方オーケストラの録音で、楽章全部を実際に聞くことができるのは有難い。こういう意欲的な企画が、「音楽之友」ではなく「レコード芸術」でなされていることに敬意を表したいと思います。
(*):山響からのおしらせ~メディア情報2/18更新
「伊那文化会館」で検索してみましたら、秋山和慶さん指揮N響でドヴォルザーク「新世界」、小山実稚恵さんのピアノでチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」と、有名曲のプログラム。残念さをお察しします。
楽しい、素晴らしい演奏会の模様が伝わってきます。
羨ましい!!。
昨日当地のお隣の伊那文化会館リニューアル記念公演が秋山和慶/NHKsoで行われたが先日来伊那地域のコロナのレベルが上がったので急遽断念しました。
地元にオーケストラが無いので楽しみにしていたのですが誠に残念であります。
贔屓の楽団はCDを通じてますます愛着が深まる面もあるかもしれません。楽団にとっても録音はレベル向上に必要との声も多く聴かれ、演奏者と聴衆の双方にとって良い効果があるように思えます。
さわりだけでなく、楽章全部というのはいいですね~