電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

スキマ時間とまとまった時間

2016年05月20日 06時05分04秒 | Weblog
帰宅時の日の長さをいいことに、桃の摘果を少しずつ進めていますが、進み具合は、太めの枝が一本なんとか終わる程度で、数日かかって樹の一本がようやく終わるかどうかというペースです。

これに対して、土日のまとまった時間に働けば、進行の具合は枝ではなくて樹で何本という単位になります。また、良いお天気がずっと続くわけでもありませんので、雨降りの日には作業を休まざるをえません。したがって、まとまった作業の半日分を取り戻すには、スキマ時間が一週間やそこらでは足りないということになります。逆に言えば、収穫時期まで長い時間をかけてもよいのであれば、スキマ時間の活用でなんとかなる面もあります。

桃の摘果のような単純作業の場合は、スキマ時間の集積でも一定の効果がえられますが、まとまった時間の集中と密度を要する作業の場合は、ちょいと違う面があるような気がします。



スキマ時間を活用すれば大きな成果が得られると説く考え方もあるようですが、私はこの発想には限界があると考えています。例えば、受験生がスキマ時間に英単語や慣用句を暗記するのはそれなりに効果があるでしょうが、スキマ時間の活用では物理や化学、数学の成績はさほど上がらないでしょう。これらは、やはりまとまった時間にじっくりと取り組んだ=じっくりと調べ・考え・計算し・確かめた回数に比例するのであって、スキマ時間の集積では、「わかった!」「そうだったのか!」という瞬間は訪れにくいだろうと思います。



同様に、さまざまな仕事の面でも、スキマ時間でなんとかなるものと、じっくりまとまった時間をかけなければいけないものとがあるように思います。この、(1)仕事の優先順位と(2)かけるべき時間の見積りとが、案外たいせつな判断です。このあたりが、ベテランの年齢での経験値なのかもしれません。


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