
自宅裏の果樹園の方は終わったものの、もう一つの園地のほうは桃の剪定が終わり、ようやくサクランボの剪定にかかっているところです。今更ながらに老木が多く傷んでいる樹が多いことに気づかされています。やっぱり自分でやって初めてわかることというのはあるものです。

剪定前の佐藤錦の老木。小枝がみな葉をつけたら、たぶん日光が十分には届かないでしょう。樹の中心部を開けるように枝を整理し、充実した成長が見込める枝を横に(外に)残し、天頂部を向いた枝は大部分をカットしてしまいます。これは、サクランボが頂部優勢で栄養成長する樹だからで、そうしないとどんどん高くなるばかりで花実がつきません。

剪定の途中です。このくらいスカスカにしてやります。これでもまだ小枝が多いくらいかも。本来ならば3月初旬までに終えているはずの作業です。そろそろ芽がふくらんできていますので、のんびりしてはいられません。細かいところは目をつぶり、おおざっぱに剪定していきます。とはいうものの、「急いてはことを仕損じる」の言葉もあります。ポケットにしのばせた MP3 プレーヤーで音楽を聴きながら、手が回らないところは伐採してしまうという覚悟で進めます。

切除した剪定枝です。一本の樹の剪定で、このくらいの山が数カ所できます。後でまとめて焼却し、焼却灰は天然の肥料とします。途中、軽トラックの荷台に腰を下ろし、温かいコーヒーで休憩しながら振り返ってみると、1本の成木で3時間くらいが目安でしょうか。まだまだ先が長い。倒壊した老木は伐採する仕事もあります。
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