通勤の音楽としてしばらく聴いていたジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による1970年来日時の東京ライブ録音は、道路事情が多少の渋滞はあっても、実に満ち足りた時間を過ごすことができました。たしか、この曲を初めて通して真剣に聴いたのが、当時、NHK-FMで放送されたこの演奏だったはず。連休には、自宅のステレオ装置でもじっくりと聴きました。あらためて、若い頃にこの演奏に接し、親しんだ時の感激、「いい曲だなあ〜!」を再び感じるようでした。
シベリウスが交響曲第2番を作曲したのが1901年で初演が1902年だそうですから、1865年生まれのシベリウスが36歳ころの作品ということになります。決して若書きの作品というわけではありませんし、老境に入り円熟した年代の作というわけでもありません。むしろ、活力みなぎる中堅の時代の作品といって良いのでしょう。実際、この曲から受ける印象は、充実した音楽、というものです。
考えてみれば、この曲の録音は、当方の小規模なライブラリの中にも、けっこう集まってしまいました。録音年の順に列挙すると、
となります。カラヤン盤とヤンソンスの録音は、すでに記事にしておりますので、今回はセル盤とオーマンディの録音をじっくりと聴きました。
ヒロイックで、リズムや旋律の陰影がくっきりとして彫りが深く、力強さのあるセルの演奏。コンセルトヘボウとのコンビのほうは、セルが自分の意図するところを少し強調しているようで、70年のクリーヴランド盤のほうが身振りは小さめなのですが、続けて演奏される第3楽章から第4楽章にかけて、とくに最後の高揚感はすごい!
恰幅がよく自然体で、ゆったりと流れながら力強さもあるオーマンディ盤。そういえば、この録音は、LPの時代に SONW という型番の2枚組のシリーズに入っていて、たしか第1番と第2番のカップリングだったような気がします。どれどれ…
やっぱりそうでした。この演奏は、すでにパブリック・ドメインになっていますので、ネットでも聴くことができます。例えば、
Sibelius: Symphony No. 2, Ormandy & PhiladelphiaO (1957) シベリウス 交響曲第2番 オーマンディ
あるいは、セルとコンセルトヘボウ管の演奏も
Sibelius: Symphony No. 2, Szell & COA (1964) シベリウス 交響曲第2番 セル
という具合。セルとクリーヴランド管の1970年東京ライブCDは、今後も大切に大切に聴くことにしましょう。
シベリウスが交響曲第2番を作曲したのが1901年で初演が1902年だそうですから、1865年生まれのシベリウスが36歳ころの作品ということになります。決して若書きの作品というわけではありませんし、老境に入り円熟した年代の作というわけでもありません。むしろ、活力みなぎる中堅の時代の作品といって良いのでしょう。実際、この曲から受ける印象は、充実した音楽、というものです。
考えてみれば、この曲の録音は、当方の小規模なライブラリの中にも、けっこう集まってしまいました。録音年の順に列挙すると、
- オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1957)
- ジョージ・セル指揮コンセルトヘボウ管(1964)
- ジョージ・セル指揮クリーヴランド管(1970)
- カラヤン指揮ベルリン・フィル(1980年代)
- ヤンソンス指揮コンセルトヘボウ管(2005)
となります。カラヤン盤とヤンソンスの録音は、すでに記事にしておりますので、今回はセル盤とオーマンディの録音をじっくりと聴きました。
ヒロイックで、リズムや旋律の陰影がくっきりとして彫りが深く、力強さのあるセルの演奏。コンセルトヘボウとのコンビのほうは、セルが自分の意図するところを少し強調しているようで、70年のクリーヴランド盤のほうが身振りは小さめなのですが、続けて演奏される第3楽章から第4楽章にかけて、とくに最後の高揚感はすごい!
恰幅がよく自然体で、ゆったりと流れながら力強さもあるオーマンディ盤。そういえば、この録音は、LPの時代に SONW という型番の2枚組のシリーズに入っていて、たしか第1番と第2番のカップリングだったような気がします。どれどれ…
やっぱりそうでした。この演奏は、すでにパブリック・ドメインになっていますので、ネットでも聴くことができます。例えば、
Sibelius: Symphony No. 2, Ormandy & PhiladelphiaO (1957) シベリウス 交響曲第2番 オーマンディ
あるいは、セルとコンセルトヘボウ管の演奏も
Sibelius: Symphony No. 2, Szell & COA (1964) シベリウス 交響曲第2番 セル
という具合。セルとクリーヴランド管の1970年東京ライブCDは、今後も大切に大切に聴くことにしましょう。
クリーヴランドのラジオ局が紛失したテープが、ジョージ・セルの生涯の唯一4ch録音のはずです...
「どこかから実は関係者が私物化していて...」
そのような話を聞いたことが一度もないです...
のラジオ局が紛失したらしいです....
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/2b4ca6fd343a11b8658af6578ad22e55
この録音には愛着がありますが、同時に「エロイカ」や「プロコフィエフP協第3番」などの録音が残されていないものかと思います。両方とも、立派な正規録音があるので、十分に納得しておりますが。
元々は4チャンネルステレオだったらしいですよ...
当方、この曲を実演で聴けたのは、村川千秋指揮の山響と、先のオッコ・カム指揮の山響定期の二回だけですが、いつも感銘を受けます。山形県の田舎在住でこうした演奏を楽しめること、実にありがたい環境です。
②はオッコ・カムでしたが、これは聴いてみたかった。
私も②についてはCDとライブ録音版で聞いておりますが、以下はいずれも名演だと思っています。
c・ディビス/ドレスデンSK 1988.9(CD)
ヤンソンス/BRSO 2007.8(fm)
アシュケナージ/フィルハーモニア 2008.12(fm、来日公演)
ハンヌ・リントウ/フィンランドRSO 2015.11(fm、来日公演、シベリウス生誕150年) これもなかなかの力演でした。
実演でもCDでもfmでも聞けていないのがラハティSO、これは是非とも聴いてみたいと思っています。