電網郊外散歩道

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シベリウス「交響曲第2番」を聴く〜セル、オーマンディの指揮で

2019年01月18日 06時01分18秒 | -オーケストラ
通勤の音楽としてしばらく聴いていたジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による1970年来日時の東京ライブ録音は、道路事情が多少の渋滞はあっても、実に満ち足りた時間を過ごすことができました。たしか、この曲を初めて通して真剣に聴いたのが、当時、NHK-FMで放送されたこの演奏だったはず。連休には、自宅のステレオ装置でもじっくりと聴きました。あらためて、若い頃にこの演奏に接し、親しんだ時の感激、「いい曲だなあ〜!」を再び感じるようでした。

シベリウスが交響曲第2番を作曲したのが1901年で初演が1902年だそうですから、1865年生まれのシベリウスが36歳ころの作品ということになります。決して若書きの作品というわけではありませんし、老境に入り円熟した年代の作というわけでもありません。むしろ、活力みなぎる中堅の時代の作品といって良いのでしょう。実際、この曲から受ける印象は、充実した音楽、というものです。

考えてみれば、この曲の録音は、当方の小規模なライブラリの中にも、けっこう集まってしまいました。録音年の順に列挙すると、

  • オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1957)
  • ジョージ・セル指揮コンセルトヘボウ管(1964)
  • ジョージ・セル指揮クリーヴランド管(1970)
  • カラヤン指揮ベルリン・フィル(1980年代)
  • ヤンソンス指揮コンセルトヘボウ管(2005)

となります。カラヤン盤とヤンソンスの録音は、すでに記事にしておりますので、今回はセル盤とオーマンディの録音をじっくりと聴きました。

ヒロイックで、リズムや旋律の陰影がくっきりとして彫りが深く、力強さのあるセルの演奏。コンセルトヘボウとのコンビのほうは、セルが自分の意図するところを少し強調しているようで、70年のクリーヴランド盤のほうが身振りは小さめなのですが、続けて演奏される第3楽章から第4楽章にかけて、とくに最後の高揚感はすごい!
恰幅がよく自然体で、ゆったりと流れながら力強さもあるオーマンディ盤。そういえば、この録音は、LPの時代に SONW という型番の2枚組のシリーズに入っていて、たしか第1番と第2番のカップリングだったような気がします。どれどれ…




やっぱりそうでした。この演奏は、すでにパブリック・ドメインになっていますので、ネットでも聴くことができます。例えば、

Sibelius: Symphony No. 2, Ormandy & PhiladelphiaO (1957) シベリウス 交響曲第2番 オーマンディ


あるいは、セルとコンセルトヘボウ管の演奏も

Sibelius: Symphony No. 2, Szell & COA (1964) シベリウス 交響曲第2番 セル


という具合。セルとクリーヴランド管の1970年東京ライブCDは、今後も大切に大切に聴くことにしましょう。

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9 コメント

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シベリウス② (koma)
2019-01-20 11:30:24
シベリウスの2番良いですね。セル/クリーブランドの来日公演を聴く事が出来ず残念な思いをしましたが、渡辺暁雄/ヘルシンキpoで初めて生演奏を聴きました。創立100周年で来日、当時シベリウス演奏の大家と言われていた渡辺暁雄が①④⑦と交響曲を3曲振り、本当に素晴らしい演奏でした。
②はオッコ・カムでしたが、これは聴いてみたかった。
私も②についてはCDとライブ録音版で聞いておりますが、以下はいずれも名演だと思っています。
c・ディビス/ドレスデンSK 1988.9(CD)
ヤンソンス/BRSO     2007.8(fm)
アシュケナージ/フィルハーモニア 2008.12(fm、来日公演)
ハンヌ・リントウ/フィンランドRSO 2015.11(fm、来日公演、シベリウス生誕150年) これもなかなかの力演でした。
実演でもCDでもfmでも聞けていないのがラハティSO、これは是非とも聴いてみたいと思っています。

koma さん、 (narkejp)
2019-01-20 17:53:57
コメントありがとうございます。シベリウスの交響曲第2番、ほんとにいい曲ですね。ありがたいことに、渡邉暁雄さんと日本フィルの演奏はすでにパブリックドメインになっていて、自由に聴くことができるようです。
当方、この曲を実演で聴けたのは、村川千秋指揮の山響と、先のオッコ・カム指揮の山響定期の二回だけですが、いつも感銘を受けます。山形県の田舎在住でこうした演奏を楽しめること、実にありがたい環境です。
Unknown (さちこ)
2019-01-20 21:34:01
シベ2、かっこよくて好きです。特に二楽章くらいから・・。
さちこ さん、 (narkejp)
2019-01-21 05:55:02
コメントありがとうございます。いいですよね〜!同感です〜!実演で盛り上がり、CDでしみじみと聴くところに、幸いと喜びを感じます。
Unknown (サンフランシスコ人)
2019-03-08 07:27:24
「ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による1970年来日時の東京ライブ...」

元々は4チャンネルステレオだったらしいですよ...

サンフランシスコ人 さん、 (narkejp)
2019-03-08 20:45:49
コメントありがとうございます。4チャンネル、1970年ころは盛りの時期ですね。各社様々な方式で競い合っていました。当方は4chにはほとんど興味がなく、NHK-FMの放送に聞き入っておりました。
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/2b4ca6fd343a11b8658af6578ad22e55
この録音には愛着がありますが、同時に「エロイカ」や「プロコフィエフP協第3番」などの録音が残されていないものかと思います。両方とも、立派な正規録音があるので、十分に納得しておりますが。
Unknown (サンフランシスコ人)
2019-03-09 03:38:28
元々は映像もあったらしいですよ...クリーヴランド
のラジオ局が紛失したらしいです....
サンフランシスコ人 さん、 (narkejp)
2019-03-09 16:53:05
コメントありがとうございます。1970年、私はNHK-FMで聴きましたが、テレビで放送されましたので映像記録はあったはずですね。どこかから実は関係者が私物化していて、とかいう形で発見されることを期待していましたが、今となっては半世紀前の映像記録の保存再現は難しいでしょう。
Unknown (サンフランシスコ人)
2019-03-10 04:52:23
「当方は4chにはほとんど興味がなく...」

クリーヴランドのラジオ局が紛失したテープが、ジョージ・セルの生涯の唯一4ch録音のはずです...

「どこかから実は関係者が私物化していて...」

そのような話を聞いたことが一度もないです...

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