電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

メンデルスゾーン「無言歌集」のPCオーディオ的楽しみ方

2010年10月19日 06時02分19秒 | -独奏曲
メンデルスゾーン「無言歌集」は、当方お気に入りの音楽です。すでに抜粋版のCDについて記事にしておりますが(*)、もう一つ、全曲CDのほうは、NAXOS の 8.550316, 8.550453 という型番のもので、全48曲を二枚のCDに収録したものです。ただし、全曲CDとはいっても、曲の順番は必ずしも出版時のものと一致してはおりません。メンデルスゾーンは、第1集から第8集まで、それぞれ6曲ずつ発表しています。たとえば第1集Op.19は、Wikipedia によれば、

1. ホ長調、アンダンテ・コン・モート《甘い思い出》(1831年作曲)
2. イ短調、アンダンテ・エスプレッシーヴォ《後悔》(1832年)
3. イ長調、モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ《狩の歌》(1832年)
4. イ長調、モデラート《ないしょの話》(1829年)
5. 嬰ヘ短調、ピアノ・アジタート《不安》(1831年)
6. ト短調、アンダンテ・ソステヌート『ヴェネツィアの舟歌 第1番』(1830年)

の6曲からなりますが、Op.19-1~6 のうち第5番だけがCD-1に収録され、他の5曲はCD-2に収録されている、といった具合です。これは、おそらくペーテル・ナジというピアニストが、演奏効果の観点から考えて配列した順番なのでしょう。

これに対し、CDからパソコンに取り込み、プレイリストを作成することにより、この順番を任意に入れ替えることが可能になります。たとえば、出版時に付けられた作品番号の順とか、「ヴェネツィアの舟唄」など作曲者が副題を付けたものだけを抜粋するとか、ちょうどLPレコードからカセットテープに抜粋編集して「マイベスト編」を作るようなものでしょうか。メディアが変わっても、楽しみ方はそう代わり映えしないような気もしますが、メンデルスゾーンの「無言歌集」がステキな音楽であることにかわりはありません。

ここしばらく、通勤の音楽は「無言歌集II」のCDでありましたし、自宅PCからは、USBオーディオを通じ、全曲通して流れております。



(*):メンデルスゾーン「無言歌集」を聴く~「電網郊外散歩道」2005年9月

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